予告
桐乃「えー、このたびは、俺妹ボイスドラマにご興味を示してくださり、ありがとうございます! 今これを聞いてくれている皆さんは、チラシを受け取った上にURLを入力してくれた、ってことですよね。本当に感謝です! では、挨拶と代えさせていただきます!」
沙織「さすがはきりりん氏。そういった口上も、まったく違和感がございませぬな。インタビューなどを受けているからでしょうか。拙者、いたく感服いたしましたぞ!」
黒猫「っふ。私も、たいしたものね、と褒めるのはやぶさかでないわ」
桐乃「あたしを誰だと思ってるワケ? 高坂桐乃をなめんな! 伊達や酔狂で読モしてるわけじゃないっての」
沙織「おっしゃるとおりでござる。いやはや、拙者でしたら途中で噛みまくりでござる。ボイスドラマにご興味をシメジ……と、ハハハ、さっそく噛んでしまったようですな」
黒猫「嘘ね」
沙織「噛みまみたでござる〜」
黒猫「嘘ではないと言うの?」
沙織「ヤハハ、そうやって乗ってきてくれる黒猫氏が、拙者、大好きでござる!」
黒猫「ちょ、ちょっと、いきなり抱きしめないで頂戴」
桐乃「ねぇ。それって、化物語だよね」
黒猫「そうよ。あなたもネタを振ってもらいたければ、視聴しておくことね」
桐乃「まあ、あんたがどうしてもあたしに見てくださいって懇願したから、少しだけ観たの。撫子ちゃん、たまんないよね。あたしも、暦お兄ちゃんって呼ばれたいなぁ」
黒猫「あなたは女よ。お兄ちゃんと呼ばれるはずはないでしょう」
桐乃「いいじゃん別に。細かいわね」
沙織「まあまあ、お二人とも」
桐乃「で、あんたはこないだ貸してあげたアレ、ちゃんとプレイしたの?」
黒猫「ストライク魔女、だったわね」
桐乃「そうそう。2章の後半、ヨシカがついにカミングアウトするところなんて、最高なんだから。お兄ちゃんの脱ぎたてパンツじゃないから恥ずかしくないもん、っていうキャッチフレーズにころりとやられちゃったんだよね」
沙織「きりりん氏。少し声が大きいですぞ。隣の客がこちらを見ているでござる」
桐乃「あ、ごめんごめん。つい声が大きくなっちゃった」
黒猫「ところで、ひとついいかしら」
桐乃「どしたの、急に真面目な顔になっちゃって」
黒猫「あなた、これがボイスドラマの宣伝だということを忘れてはいないでしょうね」
桐乃「へ? あはは、なに言ってんの、あたしがそんなの忘れるわけないじゃん」
黒猫「本当かしら。じー」
桐乃「うるさいなぁ。覚えてるっつるでしょ」
沙織「ハハハ。では、温まってきたところでそろそろ内容の説明に入りますかな?」
桐乃「オッケー」
黒猫「今回のボイスドラマは、4本立ての構成となっているわ」
沙織「その、いわゆる十八禁の内容を含んでおりますので、十八歳未満の方には、ご購入いただけませぬ」
桐乃「登場キャラクターはほぼ全員、お父さんとお母さん、それから地味子以外は全員そろってるかな?」
黒猫「あなたのお兄さんも登場していないでしょう」
桐乃「あれは一応、出てるうちじゃないの」
黒猫「まあ、そうとも言えるかしら」
沙織「そういうわけで、どうぞよろしくお願いいたしまする!」
黒猫「当商品をご希望の方は、どうぞ通販用のページをご覧ください」
桐乃「送料無料であなたの元へ、お送りいたします!」