プロローグ 彼女の家に
いらっしゃい、早かったのね。
明日休みでしょ、折角なら一緒に過ごそうと思って誘ったの。
もちろん、キミが絶対に断らないって確信を持ってたわ。
あと、ごめんなさい。
美味しい夕飯を作って待ってるわって、キミに言ったけど、まだ出来てないの。
まさか、キミがこんなに早く来てくれるとは思わなかったから。
出来るまで、もう少し待ってて。
えっ? 手伝ってくれるの?
優しいのね、キミのそういう所好きよ。
もう~ 何照れてるのよ。
それじゃあ、恋人同士の共同作業といきますか。
ごちそうさまでした。
ふふっ、キミが手伝ってくれたからかな、すっごく美味しかったわ。
ねえ、気付いてた? 今日の夕飯、凄く精力が付く食べ物ばかりだったでしょ。
牡蠣フライにレバニラ、それにニンニクもたっぷり。
キミが色んな意味で元気になってくれる為に選んだメニューって言えば分かるでしょ。
もちろん、元気になるのはキミだけじゃなく、私もね。
私にだってキミと同じモノが付いてるんだもの。
キミだけじゃなくて、私だってムラムラしちゃうわ。
ふふふっ。
ねぇ…期待してるんでしょ?
さっきからキミの視線、ちらちら私の方、向いてるの、気付いているわよ。
どうする?もう少しゆっくりする?
それとも… もうしちゃう?