Track 1

Next Track Back

プロローグ 彼女の家に

いらっしゃい、早かったのね。 明日休みでしょ、折角なら一緒に過ごそうと思って誘ったの。 もちろん、キミが絶対に断らないって確信を持ってたわ。 あと、ごめんなさい。 美味しい夕飯を作って待ってるわって、キミに言ったけど、まだ出来てないの。 まさか、キミがこんなに早く来てくれるとは思わなかったから。 出来るまで、もう少し待ってて。 えっ? 手伝ってくれるの? 優しいのね、キミのそういう所好きよ。 もう~ 何照れてるのよ。 それじゃあ、恋人同士の共同作業といきますか。 ごちそうさまでした。 ふふっ、キミが手伝ってくれたからかな、すっごく美味しかったわ。 ねえ、気付いてた? 今日の夕飯、凄く精力が付く食べ物ばかりだったでしょ。 牡蠣フライにレバニラ、それにニンニクもたっぷり。 キミが色んな意味で元気になってくれる為に選んだメニューって言えば分かるでしょ。 もちろん、元気になるのはキミだけじゃなく、私もね。 私にだってキミと同じモノが付いてるんだもの。 キミだけじゃなくて、私だってムラムラしちゃうわ。 ふふふっ。 ねぇ…期待してるんでしょ? さっきからキミの視線、ちらちら私の方、向いてるの、気付いているわよ。 どうする?もう少しゆっくりする? それとも… もうしちゃう?

Next Track Back