エンディング
【位置:右 距離:近い】
おーい。
【位置:左 距離:近い】
おーい、生きてる~?
【位置:中央 距離:近い】
ぺちぺち、ぺちぺち…あ、起きた。
【位置:中央 距離:普通】
ふふ、おはよう、ぐっすり眠ってたね~
眠ってたっていうか、気絶しちゃってたと言うべきかな?
…くすぐり尋問。効いたでしょ?
うふふ、思い出してゾワゾワしちゃった?
お嬢ちゃん、もう私のこちょこちょ~ってやる手の動きを見るだけで怯えちゃってるねぇ。可愛いなぁ♪
私はねぇ、可愛い女の子のそういう反応を見るのがだ~い好きなんだ~♪
だから、お嬢ちゃんが依頼主のことを言ってくれるまで、いくらでも尋問するつもりだよ?
…どう? まだやる?
今から、ゆーっくりお嬢ちゃんの体に手を近づけるから、触れるまでに答えを出してね?
わきわき…わきわき…
わきわき、わきわき…
…お? 言っちゃうんだ。
いいよいいよぉ。約束通り、くすぐり尋問はやめてあげる。
もうくすぐったいのヤダぁ~、だって。泣いちゃってぇ、そんな顔も可愛い♪
…と、いうわけで。依頼主の名前はなぁに?
…ふむふむ、それが依頼主の名前だね。
その子のことは、よ~く知ってるよ。
だって…その子に依頼するように頼んだの、私だもん。
…あ~、すごいびっくりしてる。
どうしてって? それはねぇ、貴女に会いたかったからだよ。
強くて、可愛くて、実に屈服させがいのある。
そんな子をこちょこちょ~ってするの、私すっごく大好きなんだよね~
でもそういう子って、実はそんなに多くないんだぁ。
すぐに諦めちゃったり、心が折れちゃったり、壊れちゃったり…
だからね、これはもう元から頑丈さが保証されてるよーな子を捕獲するしかないなって思ったワケ。
色んなところに聞き込みにも行ったんだよぉ。そしたら、暗殺を生業(なりわい)とする組織に可憐ながら実力が確かだって子がいるって知ったの。
それで使い魔を飛ばしてこっそり仕事ぶりを拝見してたら…すごく強いのにすごい可愛い~♪ってなっちゃったよね。一目惚れってやつだね!
ってなったら、さっき言ったように依頼をでっちあげて、お嬢ちゃんが私のもとにやってくるのを待って、返り討ちに遭わせればハイ完了。実に簡単な捕獲方法だったよね。
え、回りくどい? わかってないなぁ。そういう過程があるから楽しいんじゃん。
…というわけで、種明かしおしまい。
そろそろ…続きやろっか。
今度は尋問じゃなくて、私の個人的な趣味に付き合ってもらうよ。
まだまだ開発してないところいっぱいあるからねぇ。次はどこをこちょこちょしよっかなぁ。
え? …あぁ、なるほど。
もしかして、尋問が終わったら解放してもらえると思った?
そんなわけないじゃん。確かに尋問はやめてあげると言ったけど、ここから出してあげるなんて一言も言ってないよ?
お嬢ちゃんは、これからこの屋敷でずーっとずーっと暮らすんだよ。
ずーっとずーっと…ね?
ま、暗殺に失敗しちゃったし、もう組織に顔向けできないよね?
口封じに殺されちゃったりして…そうならないように、私がお嬢ちゃんをこの屋敷で匿ってあげるよ!
いやぁ、私ってなんて優しいんだろう~♪
これからは暗殺なんて危ないことしなくていいし、美味しい食事ときれいな服と広いお部屋…おまけにこんな素敵なお姉さんが遊んでくれるなんてもう最高だよね? 至れり尽くせりってやつだよね。
うふふふ、良かったねぇお嬢ちゃん。いっぱいいっぱい、これからも楽しく遊ぼうね?
【位置:中央 距離:近い】
ほぉら…こちょこちょこちょ…こちょこちょこちょ…
こちょこちょこちょこちょ…こちょこちょこちょこちょ…