03
やっばぁあああああ……彼だった。
やっぱ彼だったわ~……あ~あ、事案。
私もついに、淫行教師……う、ううん?
大丈夫。
今日、目が合ったりしてないし?
ないわよね?
昨日の朝も、帰り際何も言ってこなかったし……スル~ッと別れて、後腐れない感じで。
それに、化粧もキツかったし……平気よね。
まさか、こんな私と寝たなんてわからない。
ハズ!
わからないで!
もうヤダ!
お酒飲むのやめ……られないから、ナンパ待ちはもうしない!
夜遊びやめて、家飲みオンリーで!
外で飲まなければ大丈夫……かな?
はぁあ~……ホント、もう男漁りやめようと思って、ここ一年は我慢してたのに……んん?
まだ十ヶ月くらいだっけ……ん~。
半年以上は、経ったわよね……たぶん。
ま、いっか……さすがに、昼の顔と夜の顔は違い過ぎるハズだし。
初体験の男の子に見破られるとは思えないし。
あんまりあの子には近づかないようにして……もっと無表情に。
あ……。
あ、あは……あはは……っごくん。
なーんーでーいーるーのぉおおお!
なぁに!?
ホント、なんでこんな時間まで居残ってるワケ!?
まさか、そんな……あはは、ないない!
き……キミ?
もう下校時間になる……ううううううううううううううううううううう。
ま、待って……待って待って。
あれ……なんで気付いて……っじゃなくて!
いや!
き、キミがなにを言ってるのか先生わかんな……あああああああああああああああああ。
ゴメン……マジ待って。
って言うか忘れて……あ、はい。
ですよね~、無理よね~。
あはは、あはは……はは、はぁあああ~。
やらかした~……だって、あんな夜中にいるなんて思わな……あ、そっか。
コホン。
キミだって、夜の繁華街にいたわけだから?
だ、だから、校則違反で停学とか……それにほら?
私は大人なんだから、夜に飲み歩いたって問題はないし?
何も犯罪じみたことは……おふっ。
いや、それは……う、うう。
って言うか!
それはキミも同罪でしょ!?
第一、やることやっておいて自分だけ無罪を主張するのは、人道的にどうかと思うのよ。
は?
あぁ、別にそれは?
認めてるの?
あ、あぁ、そう。
それじゃ、まぁ……こないだのことはお互い忘れると言うことで。
だからっ、忘れてってばぁあああ!
あっ……まさかキミ、あれで私を脅そうなんて。
ホントに~?
はぁ……私の?
態度次第?
って!
それが脅しだって言ってるのよ!
ったくも~!
あのねぇ。
私は確かにセッ……あ、アレ好きだけどっ、脅されてまでは。
ふ~ん?
どうだか。
でも……まぁ?
そうね。
口止め料として、あと一回くらいならさせてあげなくもないけど。
あっ、ちょっ……一回ね?
ホントに一回だけだからっ。
はふぅ~……んん?
あらそう?
イメージと違っててすみませんね~。
だいたい、教師だからって清廉潔白なんてコトないわよ。
むしろドス黒い負の感情まみれ……真っ黒だわ。
ブラック職場の最たるモノが教職って話……って、まぁそれはいいわ。
そうよ。
本性はこういう人なの。
生徒にどんなイメージ持たれてるかなんて興味ないわ……面倒だし。
そうね~。
あの日はかなり飲んじゃったから。
久しぶりの友だちと飲むと、つい、ね。
ほら、酔うとアソコが寂しくなるじゃない?
なるのよ。
キミにはまだわかんないか。
そっか……男は酔うとアソコがいまいちになる人も多いしね。
とにかく、キミは飲んでも飲まれない男になるのね~、あはは。
さて。
そんじゃ、今週末にでも……ん、んん?
えぇ~?
こ、ここで?
ここって……学校でってコト?
やぁよ。
なんのためにこんな教育ママみたいな格好してると思ってるの?
これは、教師のスイッチを入れるため……。
あぁ、もう……はいはい。
学校でしたいって気持ちもわからなくはないわ。
けど、見つかったらお互いにヤバいんだから、気を付けてよね?
声とか、エロい音とか……んふふ。