『寝て起きるまでがお姉ちゃんです。添い寝』
;ボイス位置:1
【なじみ】
「寝て起きるまでがお姉ちゃんです」
【なじみ】
「という訳で添い寝しよう。拒否権は無いよ! 何故ならお姉ちゃん命令だから!!」
【なじみ】
「おばさ……おかあさんにも話は通しておきました! 若いって良いわねぇ~って言われました!」
;SE:扉を開ける音
【なじみ】
「はいお布団どん! 連結!!」
【なじみ】
「じゃあぐっすり眠りましょ~」
;SE:二人で布団に入る音
;ボイス位置:3
【なじみ】
「はい、腕貸して、腕」
【なじみ】
「えへへ……腕まくら~」
【なじみ】
「君の腕枕で寝るの、久しぶりだねっ」
【なじみ】
「んっふ、んふふふふ……君のかおり~。そしていい寝心地~」
;ボイス位置:3 囁き
【なじみ】
「気持ちいいな……ねえ、君の腕、もらっていい……?」
;ボイス位置:3 以降こしょこしょ声で話していく
【なじみ】
「ふふふっ。ごめんごめん、ウソウソ。冗談だって~」
【なじみ】
「腕を貰っちゃったら、もう君に抱きしめてもらえなくなっちゃうからね」
【なじみ】
「お姫様抱っこもしてもらえなくなっちゃう……それはイヤだなぁ」
【なじみ】
「うん? ふふふ、いーの。お姉ちゃんになるのは今日だけだもん。幼なじみどうしなら、甘えるのも普通でしょ?」
【なじみ】
「あ、でも……君がしてほしいなら、またお姉ちゃんやってもいいよ?」
【なじみ】
「今日はすっごく楽しかったしね。なんだか、昔に戻ったみたいだった」
【なじみ】
「本当に姉弟(きょうだい)みたいに育ったからねぇ。小学生くらいまでは」
【なじみ】
「よくある話だよね、中学に入って別々の友達と遊んだりして……だんだん疎遠になっちゃうパターン」
【なじみ】
「まあ、家がすぐ隣な分、なんだかんだずっと仲良しだけどね」
【なじみ】
「君はもしかしたら、学校で噂されるのが嫌とか、そういうこと気にしてたのかもしれないけど」
【なじみ】
「私は……君となら噂されてもいいよ?」
【なじみ】
「お姉ちゃんです、なんて言ったら、クラスのみんながびっくりしそうだけどね。あはは」
【なじみ】
「逆に今度やってみよっか? 超仲良くしてさ、冷やかされたら姉弟(きょうだい)だから当然ですーって」
【なじみ】
「ふふっ。すっごく面白そう」
【なじみ】
「楽しみだね。早く明日が来ないかな」
【なじみ】
「あー、でも、明日が来ないで欲しいって気持ちもある」
【なじみ】
「複雑なアンビバレンス。乙女心。秋の空ともいう」
【なじみ】
「まあ、今はゆったりと流れる時を過ごしましょう」
【なじみ】
「今一番大事な事は、他でもない弟の腕まくらを堪能する事だからね~。ん~すりすり~~」
;SE:腕に頭をすりすりする音
【なじみ】
「腕を貸してもらってる代わりに、お姉ちゃんも寝るまで君の頭をなでなでしてあげちゃうぞ~~」
【なじみ】
「家族サービスってやつですね。あー優しいお姉ちゃんだなー」
;SE:頭を撫でる音
【なじみ】
「ふふ。君の髪、さらさらだね」
【なじみ】
「私が洗ってあげたからだね。えっへん」
【なじみ】
「どんな髪の毛もお姉ちゃんにお任せあれ! アフロもパーマもスキンヘッドも翌日にはさらさら髪に!」
【なじみ】
「いや、さすがにスキンヘッドはさらさらに出来ないな……お姉ちゃんの限界を感じる」
【なじみ】
「いや、お姉ちゃんの愛があればもしかしたら奇跡が起きるかもしれない……お姉ちゃんを信じて!」
【なじみ】
「ふふ。君といるといつまでも話せちゃうな」
【なじみ】
「眠いのに、君とのお話を優先しちゃうんだ」
【なじみ】
「お姉ちゃんでいる時間が終わっちゃうのが、名残惜しいのかもしれないね」
【なじみ】
「そっか……名残惜しいんだ。私」
【なじみ】
「最近はずっと、近くにいても君を遠くに感じててさ」
【なじみ】
「ずっと、近くにいたのに、急に他人になったみたいに感じて……」
【なじみ】
「君が知らない誰かになっちゃうのが怖かった」
【なじみ】
「でも、こうして昔みたいに……姉弟(きょうだい)みたいに仲良くできて、すごく安心した」
【なじみ】
「君はどうだった?」
【なじみ】
「なんて聞けばいいかな、えっと……私がお姉ちゃんで、嬉しかった……?」
【なじみ】
「私、ちゃんとお姉ちゃんできたかな」
【なじみ】
「またお姉ちゃんをする時がきたら……私、もっともっと頑張るね」
【なじみ】
「ふふふ……うん。反省会は終わりにしよう」
【なじみ】
「あ、そうだ。お姉ちゃんになったらやりたい事、まだあったんだよね」
【なじみ】
「聞きたい? じゃあ、教えてあげるね。耳を貸して……」
;ボイス位置:3 ほっぺに
【なじみ】
「ちゅっ」
【なじみ】
「正解は……弟へのおやすみのチューでした」
【なじみ】
「じゃあ、おやすみ。ふふっ」
【なじみ】
「(二分ほど寝息)」