プロローグ
ん、きたきた……。 はぁ~…、遅いわよ…
すぐ終わるっていうから待ってみたら、かれこれ1時間近く待たされたんだけど…?
…で、なんでこんなに遅くなったの?
後輩からお手伝い頼まれてたら、こんな時間になった?
はぁ~……まったく…。 あんたって、お人好しが過ぎるのよね~…
私だけだったからよかったけど、ほかの人も待たされてたら堪(たま)ったもんじゃないわよ?
もう…、ほかの子とじゃなくて、私にもっとつかいなさいよね……
せっかくの時間が減っちゃうじゃない……
ん…、時間? あっ! そういえば……!
ね、ねえ…? 今日ってこれから暇……よね? だったら、今から家(うち)に来ない?
え、なんでっていわれても……、えーっと……そ、それは…、その……
あ、あれよ……っ! 一応彼女なんだから、たまには誘わなきゃな~って思って……
とにかくっ、むだ(無駄)~に長く待たされたんだから、罰ゲームとして家(うち)に来(き)なさいっ!
拒否権とかないからっ、い~いっ?
ふ、ふんっ! そうよっ、あんたは大人しく、私についてきたらいいんだからっ!
ほらっ、そうと決まったら、さっさといくわよっ……!
(おわり)