オープニング~ようこそ、梳櫛の庵へ
;タイトルコール
;ボイス位置:3 耳元でゆっくり囁き
:梳櫛の庵=すきくしのいおり
【玲】
「憩いと安らぎのヘアサロン、梳櫛の庵へようこそ。心地よさに満ちたこの空間で、あなたの身体と心を、真心込めて幸せへと導きます」
【玲】
「お店の中では、余計なことは考えず、ゆっくりとくつろいでいてください。あとは全て、私にお任せあれ。ふふっ……どうぞお楽しみください」
/SE:ゆったりとした風の音
/SE:お店の扉を開ける音
;ボイス位置:1 正面、普通の距離で会話
【玲】
「はい、いらっしゃいませ。……あら? お兄さんは……ふふっ、初めてのお客様……で、お間違えありませんか? ふふ、そうですかそうですか。ご来店、ありがとうございます」
【玲】
「早速ですが、当店は完全予約制となっておりますので、まずお名前の方を伺ってもよろしいでしょうか? ……はい、はい、ありがとうございます」
【玲】
「では確認いたします。……はい、お間違えありません。時間もぴったり。そして、ご指名のスタイリストも私ということで。ふふ、ありがとうございます」
【玲】
「それでは改めて。今回、お兄さんの担当を努めます、福長玲です。どうかよろしくお願いしますね? この度はご指名ありがとうございます、うふふ」
【玲】
「お兄さんの担当を務めるのと同時に、このお店……古民家を改装した、完全予約制のメンズヘアサロン、『梳櫛に庵』の店長も務めています」
【玲】
「余計な喧騒ばかりの、街のせせこましさから離れ……自然の朗らかな音、そしてお客様の髪の毛を整える、心地いいリズム。それを楽しんで頂くのが、このお店の一番の売りです」
【玲】
「勿論、カットだけではなく、シャンプーや、お耳のお手入れなど……。様々なサービスをもって、お客様に奉仕します。そちらも合わせて、どうかお楽しみください」
【玲】
「それで、えっと……ご予約の内容の確認なんですが、カットする髪型や長さは、全てお任せ。その他のサービスも、ご自由にとのことですが……」
【玲】
「こちらの内容でお間違えありませんか? ふふっ……それでしたら、ええ、お任せされましょう。スタイリストとして、そしてお店の店長として、これほど楽しいものはありません」
【玲】
「当店を初めてご利用頂けるとのことですし……気合を入れておもてなしさせて頂きます、ふふっ。……あ、ただ、ルールが1つだけあります」
【玲】
「ルールといっても、難しいことではありません。このお店ならではの環境を、心から楽しむための、簡単な心構えです」
;ボイス位置:3 ここから、耳元でゆっくり囁き
【玲】
「店内では……どうか、余計なことは考えず……。私と、そすて私の手が操る道具、そして指先の感触だけに集中してください」
【玲】
「せっかく、余計な音がない空間にいるんですから……。私の奏でる音、そして言葉、その2つだけをお楽しみください」
【玲】
「ヘアスタイルを整えるだけではなく、心のリラクゼーションも腕を振るうのが、このお店です。ですから……先程のルールを、どうかゆめゆめ、お忘れなく。よろしいですか? 約束ですよ?」
【玲】
「ふふっ……簡単なことですから、きっと大丈夫かと。それでは、早速お席の方へどうぞ。……梳櫛の庵の店長として、精一杯カットさせて頂きますね?」