Track 6

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『屋上で出会ったエロい女の子と、これからのこと』

;SE:二人の足音 ;ボイス位置:3 普通に会話 【そら】 「遅くなっちゃったね。下校時間ギリギリ」 【そら】 「……そろそろ屋上も使えなくなるかもね。今日は人、来てたしさ」 【そら】 「どうせ真冬には屋上なんていられなくなるし、いずれ私達はあの場所から卒業しなきゃなんだけど」 【そら】 「あーあ。せっかくの秘密の場所だったのに。残念だね」 【そら】 「でもさ、もう大丈夫だよ、私達なら。きっとなんとかうまくやっていけると思うんだ」 【そら】 「……えっと。そろそろ話さなきゃね。私がずっと考えてたこと」 【そら】 「私らしくもなくずっと悩んでたのはね、キミと恋人同士になりたいかってこと」 【そら】 「私にとって恋人って言葉は、甘い響きでドキドキするけど、なんだかマイナスのイメージもあって」 【そら】 「学生の恋愛なんて特に別れやすいって聞くし、恋人って関係性はすごく危ういものだって思ってたんだ」 【そら】 「だから、キミとはずっと友だちでいたかった。私、友だちって恋人よりも強い絆だって思っててね」 【そら】 「疎遠になったとしても、久しぶりに会ったらすぐ昔の感じに戻れるような関係。きっと本当の友だちって、そういうものだって信じてて」 【そら】 「ずっと変わらない関係、絆みたいなものに、憧れてたんだよね。だから、私達につける名前なんかにこだわって、囚われてた」 【そら】 「そういう理由で、キミと付き合うこと、躊躇してたんだ。私の態度、ふらふらしてたよね。ごめん」 【そら】 「でも、さ。さっきしてる時も言ったけど、永遠なんて、ないんだよね。友だちだから変わらない保証もなくて……」 【そら】 「季節が夏から秋になるみたいに。何もかもがずっと同じ、ってことはきっとない。色々なことが変わっていく。だから……」 【そら】 「私達に、肩書はいらない」 【そら】 「恋人だからこうしなきゃとか、友だちならこうしない、とか……」 【そら】 「大体そんなこと考えるの、めんどくさいし。だから、私達はただの二人。それでいいやって思ったんだ」 【そら】 「それが一番、自由。でしょ?」 【そら】 「ね、だってさ。屋上で裸になってセックスするような二人だよ? そう簡単にカテゴライズなんて出来ないって。ふふっ」 【そら】 「……次は、どうしよっか」 【そら】 「んー? 次のセックス。私は、いいよ。これからもキミとしたい。キミもそうでしょ?」 【そら】 「そうだね。じゃあ今度はホテルでも行ってみる? 制服だとマズイから、私服もっていってさ。でも、お金高そーだね。バイトとかしてみようかな」 【そら】 「適度にサボろう、なんていつも言ってる私がバイトしようかな、だって。私も変わったなー。ね、キミは? 次はどこでしたい?」 ;徐々に音量小さく 【そら】 「あはは。外、好きだね。海か。じゃあ来年の夏に。エッチな水着、着てあげるね。あとは? え、そんなことするの? えー? うん、いいよ。仕方ないなあ」 【そら】 「うーん、そうだなー。私はこの前見た動画みたいに、縛られたりとか、縛ったりとか。ハード過ぎる? そうかな。でも面白そうだよ―――――――」

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