プロローグ
あ、師匠♡
やっと帰ってきた~♡
お帰り~♡
ふふ♡
久しぶり~♡
むぎゅ~♡
も~♡
こーんな可愛い弟子をほっぽって、一週間も留守にするなんて…。
師匠ったら、ひどいよ~…。
世界中の錬金術師が集まる、
大事な会議だっていうのは分かってるけどぉ~…。
むぅ…。
女の人も…たくさんいたんだよね?
ダメだよ?
フーカ以外の子にデレデレしちゃ…。
んぅ…♡
ふふ♡
師匠~♡
フーカ、寂しかったのぉ~♡
えへへ…♡
すりすり~♡
…ん?
くんくん…。
んん~…?
師匠~…。
なんか師匠…臭くない?
…ええっ!?
お風呂がなかった!?
そ、そんな…。
くんくん…。
うぇえ~…。
汗臭―い~。
お風呂がないなんて…。
フーカだったら一日だっていられないよぉ…。
そんなところに一週間も…。
師匠、かわいそ~…。
ふぇ?
だから早くお風呂に入りたい?
うん、そうだよね…。
…あ、そうだ♡
ねえ師匠♡
「チンカス」って、分かる?
…わ、師匠びっくりしてる。
えへへ♡
フーカ、師匠が留守の間にちゃんとお勉強してたんだよ?
そしたら古い本に、
「チンカスはあらゆる秘薬の生成に必要な超貴重品」で…。
「不潔な男の人から採取できる」
って書いてあって♡
すごいよね~?
ふふ♡
ねえ、師匠~♡
フーカ、今とってもチンカスに興味があるの♡
師匠がダメなら、その辺の男の人に頼もうかと思ってるんだけど…。
今の師匠から、チンカス、採れる?
…わぁ♡
採れるんだ♡
良かったぁ♡
じゃあ師匠、フーカにチンカス見せて♡
…ん~?
どうしてそんなに困った顔をしてるの?
ねえ、師匠~♡
可愛い弟子の頼みだよ~?
おねが~い♡
ふぇ?
「分かったから、くれぐれも他の人にはそんなこと言うな」?
えと、よくわかんないけど…。
でも、いいよ♡
チンカスのことはフーカと師匠の秘密だね♡
えへへ♡
それじゃあ師匠♡
フーカにチンカスのこと、たくさん教えてね♡