トラック1:手からバラを出すドジっ娘マジシャン?
;本編スタート:
;◆BGM: 環境音 街中 雑音
;◆SE: 14→13→5→1 リスナー足音
;◆声:10 通常 少し大きめ
;◆声:「……あっ」のところで他の人に無視される
【マジシャン店員】
「こんにちは! Cafe『Sereno(セレーノ)』です!
どうです、お姉さん。毎日退屈じゃないですか?
ぜひあそこのカフェで癒しと驚きの体験を……あっ!」
【マジシャン店員】
「……あ……あああ……ダメだったか。なかなか捕まらないな……」
;◆声:10 「……あっ」でリスナーと目が合った演技を
【マジシャン店員】
「いや、めげちゃ、ダメダメ! こういうときこそ切り替え切り替え!
さあ次行くぞ、次! ………………あっ!」
;◆SE:10→1 小走り 接近
;◆声:1 通常
【マジシャン店員】
「(息弾ませる演技)……はぁ、はぁ……こんにちは!!
どうですか? 今からあちらのお店で、
驚きと癒しのイリュージョンを体験してみませんか?」
;◆SE:1 チラシを渡す
【マジシャン店員】
「はい、こちらがビラです!
いやー、目が合った瞬間、毎日が退屈だー! て表情で、もうピッタリだと思って!
けどそんなあなたのお悩みは、セレーノですぐに解決です!」
【マジシャン店員】
「なんてたって、エンターテイナーたる私がいますからね!
お店に来たら、こうやって、アッ、と言わせますよ! …………えーいっ!」
【マジシャン店員】
「はい、お花が……」
【マジシャン店員】
「………………」
;◆声:焦る演技
【マジシャン店員】
「……えっ?! あ、あれ!? で、出てない!?
なんで? ちゃんと、セットしたはずなのに……!」
;◆SE:5 リスナー後退る
【マジシャン店員】
「あっ!? ま、待ってください! 大丈夫、出ます! 今、キレイなバラをあなたに届けますから!
これは……あれですよ、あれっ! 前フリというやつです!」
【マジシャン店員】
「今度こそ大丈夫――おほん! じゃあ、行きますよ! せーの…………えいっ!」
【マジシャン店員】
「………………」
【マジシャン店員】
「……う、うそでしょ……私……」
;◆SE:5 リスナー後退る音
;◆声:「うきゃ」でつまずく演技をお願いします
【マジシャン店員】
「ちょ! 待っ―――うきゃ!」
;◆SE:1 マジシャン店員こけて、地面に顔を強打
;◆声:その場で転び、顔をぶつける演技
【マジシャン店員】
「……ぶはぁっ!」
;◆SE:リスナー慌てて駆け足、5→1 接近して手を貸す。
;◆SE:マジシャン店員 立ち上がる
;◆声:鼻血が出ていたので、鼻をすすり、鼻声気味な演技(可能であれば)
【マジシャン店員】
「……すんすん……あはは、ずびばせん……すんすん!
はぁ~焦っちゃうと、何もないところでよくこけちゃいまして……あはは。
けど……やっと出せました」
【マジシャン店員】
「……はい、どうぞ! こちら真っ赤なバラです!
ね? 言った通り、キレイでしょ?」
【マジシャン店員】
「あ! 私の鼻血は掛かってないので、ご安心を!
そこらへんは命に代えてでも、ご配慮しましたので……!」
【マジシャン店員】
「もうドン引きで、お店に来たくないかもですけど……
でも、こうして出会えたのも何かのご縁!
お近づきの印に、こちら、受け取ってくれませんか?」
;◆SE:1 リスナーお花を受け取る。
;◆SE:1 茎から万国旗が伸びて出される音
;◆声:国旗を出すのに合わせて、効果音を自分で口ずさむ
【マジシャン店員】
「……シュルシュルシュル!」
【マジシャン店員】
「受け取った瞬間、茎から国旗が出てくるタイプのバラでした!
ふっ、決まったぜ! どやぁ!!」
【マジシャン店員】
「………………」
【マジシャン店員】
「……あの、ごめんなさい。調子乗りました。
転んだ時点で決まったも何もないですね……あは、あっはっ、あははは」
【マジシャン店員】
「あはは……はぁ~ごめんなさい。無駄なお時間を取らせてしまいましたね。
その……お店では、もっときちんとしたものをお見せするので、気が向いた時にお立ち寄りになってくれれば……」
;◆SE:1 リスナー 身じろぎ、手をつなぐ
【マジシャン店員】
「……え? あの……この手は!? ……え? カフェに……来てくれるんですか!?!?」
【マジシャン店員】
「ああ~優しすぎます。その優しさに精一杯御奉公いたします!」
【マジシャン店員】
「……あ、笑わないでくださいよ! 今の言葉はおばあちゃんが
見てた時代劇の影響というか……た、確かに変な言い回しですけどね……」
【マジシャン店員】
「と、とにかく! 来てくださるのなら、全力でおもてなしいたしますね。
では、カフェ『Sereno』に一名様、ご案内いたしまーす♪」