プロローグ いつものホテルで……
おはようございまーす。あー! おじさま!
ごめんなさい、遅くなっちゃって。待ちましたよね?
んー? んふふふ、そうなんです。今日は現場から直帰。お仕事がいくつか押して、ちょっとバタバタしちゃいまして……
あれ、私もしかして今…「おはようございます」って言っちゃいました?
あははっ、ごめんなさい。お仕事モードがまだ抜けてなかったみたいです。
そうですよね。もうこんな夜中なんだもん。
じゃあ改めて。こんばんは、おじさま。今日は一日、幸せでしたか?
……くすっ。もー、おじさまったらお上手なんだから。
愛花も今が一番幸せです。ん……ちゅっ。
んふふふ。本当ですよ。ずーっと会いたかったんだもん。
おじさまも? あはっ…嬉し。ちゅっ。もっとぎゅってして?
ちゅっ。むちゅっ。ぁむ、ちゅぷっ。
さっきだって。撮影上がり、色んな人からこの後どう?って、誘われちゃったんですけど。全部、ちゃんと断ってきました。おじさまとのお約束があるので。
んー。ここは褒めるところでしょ、もー。ちゅっ。くすくすっ。
あー、出た。おじさまの悪いクセー。
私なんて一人じゃまだまだです。おじさまの応援があってのナンバーワンキャストなんですから。
契約が続く限り、ずっと…愛花はおじさま専用のプライベート愛人、ですよ。
…うふっ。心配性、治りました?
じゃあ……今日はどんな風にして私を、おじさまの物にしてくれますか?