Track 4

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エピローグ

「~~~♪ お、飯出来たかー……結構、美味そうじゃん。意外と料理とかしてたのか? ……ああ、なるほど……男ってさ、どーーーーーして炒飯をうまく作ろうとするんだろうな? ……いや、俺も一時期やろうとしてたけど、フライパン振るの大変で諦めたんだよなぁ……しょうがないだろ、元々力強くなかったんだから。男だからって力があるってのは偏見だと思うぞ?」 「それになぁ……腰、まだ力入らない……てか、入ってる感触がしてなんか変な感じするし……くすくす……事実だからしょうがないじゃん……ま、お昼ご飯は俺が作ったわけだし、これでお相子って事で……な?」 「それじゃ……へへ、いっただっきまーす……あむ……もぐもぐ……ん……美味いじゃん、へへ……お世辞じゃねーっての。てか、こんなの作れるなら女になる前からたまには食わせろよー……あー、まぁな? 他の料理は多分俺の方が上手いだろうけど……俺が炒飯やるとなー、ベタベタになっちゃってなー……混ぜ御飯っぽくした方が美味しくなるからやらないんだよなぁ……」 「へへ、だからなおのこと美味いって思うぞ? 自分じゃ出来ない料理だし……何より、お前が作ってくれたしな……へへ、本心だって……まー、もう変に隠してもしょーがないしな。男の時はそこまでハッキリした感じじゃなかったけど、女になったら……えっと……正直、お前が他の誰かとさっきみたいな事したら、嫉妬すると思う……」 「うっせー、しゃーないだろ……ウソ言ったってしょうがないし、てか……ハッキリ言っておけば、お前だって色々意識するだろ……へへ、女になったからな、前みたいにどうなんだろ、っていうのもないし……あー、ま、男に未練もあるし、何より女になって問題が色々あるだろうからそれがすっげー面倒だろうなぁ、って思うけど……それ以上にお前とこういう感じになれた事が嬉しいしな」 「ふふん、そりゃーな。好意ってのは口にハッキリしないと伝わらないし、伝えておけば……お前に牽制する事も出来るしな……身体だけってのでも、それなりに満足出来そうだけど……やっぱりどうせなら、ちゃんと、その……そういう関係になりたいし……さっきも言ったけどお前に彼女とか出来たら嫉妬するっていうか……多分、泣くし……うっさい、そんだけ本気になってるって事!」 「ま、そうは言っても満更じゃ無いんだろ? ……へへ、だと思った……ま、ちゃんとした返事はしなくても良いよ。今は女でも元々男だった奴にこう言われて即答出来る訳じゃないだろうしな……おう、そこら辺はやっぱりお前の意思が大切だからな……その分、俺はしつこいぞ? ぶっちゃけ、戻らないってハッキリしたら年単位でお前とそういう仲になれれば良いや、くらい考えてるからな」 「くすくす……ま、女は怖い、ってこった……ほらほら、その代わり……あーーーん……へへ、こういうのもちゃんとするからさ……前向きに検討してくれると嬉しいな……ふふ、それで良いよ。ま……今後ともよろしくな、くすくす……」

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