Track 0

Next Track Back

0.プロローグ

◇プロローグ   (“精子飲み部屋”の張り紙……ココね) (はぁー……。) (どうしてこのあたしが……顔も名前も知らないのに……) (“精子飲む”って……ぅぅ………想像するだけでも、気持ち悪くなるわ……。) (ぅぅ……一応最後に鏡チェックしとこ……。) (愛想良く、笑顔笑顔……!) (前髪も……。) うん。完璧。 すぅーー。はぁーー。 ――こほん。 大崎えりなです。失礼します。 ------------ ------ --- っ!? (は!? こ、こんなに男がいるの!?) (しかも、どいつもこいつも肥え太ってて、気持ち悪い見た目してる……!嘘でしょ……!?) ――は、初めまして。 今回、特別にアナタたちの…… せ、“精子”を飲ませていただけることになりました、2年Aクラスの大崎えりなです。 精子……飲んだことないけれど…… 頑張って飲むので…… どうか、よろしくお願いします。 ……え? “身長”? 私の? (ぅ……なんか、皆、ねっとりした目線で、頭から脚まで見てくる……) (き、気持ち悪……) 161cm……ですけど、それが何か? は? “スリーサイズ”……? “性感帯”と……“好きな体位”……って ……あ、あはは。 初対面の女性に、いきなりそんなこと、普通聞くかしら? 随分と“溜まってる”のね? アナタたち。 申し訳ないけど、そういう、セクハラな質問には答えることできないわ。 “女の分際で男性様に逆らうな”……? “いいからとっとと答えろ”って…… あはは……。 (噓でしょ……!?なんか、ヤバい奴混ざってる……!) (あたし、これから、こんな奴らの相手しなくちゃいけないの……?) ――は? “早くプルップルの、黄ばんだ臭いザーメン飲ませてやりたい”……? な、何言ってるの、あなた “無理やり押し倒して、本番行為してぇ” “理不尽に妊娠させて泣き顔見てぇわ”……? っ! (な、何なの、コイツら……!? 気色悪い発言ばっかり……!) (に、“妊娠”とか、意味わかんない……!) “てかコイツ頭悪そうなのに、なんで特進のAクラスなんだ” “どうせ教師と寝たに決まってる” “やっぱ女ってズルいよな” っっ!! 下手に出れば言いたい放題! 人のこと馬鹿にするのも大概にしなさいよ! 気持ち悪いのよ、あなたたち! あたし、帰る!! 見た目だけなら我慢できたけど、中身も終わってるとか……。 ――さようなら。 二度と顔も見たくないわ。 ふん。 ------------ ------ --- こんな屈辱受けたの、初めてだわ! ああ最悪……! 全員セクハラで訴えてやろうかしら……? とりあえず、今日のこと学校に報告して、こんな役割からすぐに解放してもらわないとね!? ……? (あれ?) (そういえば、誰に報告すればいいんだっけ? “精子飲み係”……) ? (え、待って) (なんか、イヤ……! すごく胸騒ぎがする……) (あれ、あたし……) そもそも、どうしてこんなコトを……!? ――ぁぐっ! い、痛ぁっ……!? (な、なに?  頭の中が、急に、ズキズキ……痛いっ!) ぅぷっ……! (ヤバい、立って、らんない……!) はぁっ、はぁっ、はぁっ……! はぁ、はぁっ、っ……! はぁ、はぁっ、はぁっ……! ――ッ!? 誰!? あなた、さっき部室にいた連中の一人でしょ…!? あたしのこと、連れ戻しに来たの…!? っ! 近寄らないで! はぁっ、はぁっ……! はぁっ、はぁっ……! !? 近寄るなって言ってるの、聞こえないのっ!? あっちに行って! あっちに行ってってば! お願いだから! もう、これ以上、あたしに関わらないでよ! ――ひッ!? ッ! っ ……? ------------ ------ --- さっきは本当にごめんなさい。 あたし、ちょっとパニックになってて……てっきり…… ……あんた、背中さするの上手なのね。 おかげですっごい楽になったわ。 ありがと。 うん? 『全部自分が原因』……? 『まさか本当にエロゲーみたいに催眠が効くとは思ってなかった』 『不快な目に合わせて本当にごめんなさい』……? よく分かんないけど…… あたしのことなら、もう大丈夫だから。 ほんとほんと。 だから、ね? 顔上げて。 ? なんで目線逸らすの? え? 『イケメンじゃないから』? 『キモオタの自分とは顔面偏差値が違いすぎて、目線合わせるのも畏れ多い』って…… ……ん。ちゃんとこっち見て。 ……。 あたしは好きよ? アンタの顔。 すごく誠実で、優しい感じが伝わる…。 ……ねぇ。アンタって彼女いるの? ふーん。いないんだ……。 そっか…… アンタも、その…… あたしに飲んでほしかったの? 精子。自分のやつ。 正直に言っていいわよ? “性癖”なの? フェラチオとごっくんが? ふーん……。 いいわ。 アンタのために、頑張ってみる。 要するに…… ------------ ------ --- ……先程は、皆様方に生意気な態度をとってしまい、大変申し訳ございませんでした。 私の“スリーサイズ”……ですけど。 上から、“90”、“60”、“91”で……“Gカップ”になります。いかがでしょうか。 “流石グラビアアイドル、乳でっけぇ”…… っ グラビアアイドルじゃなくて……ファッションモデル、です。 (確かに最近、水着のグラビア撮る機会多いけど……) “性感帯”は…… クリトリス…とか、Gスポット…が弱いです。 “好きな体位”は…… 騎乗位…とか、バック…かしら……? はい。これで質問に全部答えたわ。 ここからは、ご奉仕に関するルールの説明、させてくれてもいいかしら? まず、禁止行為だけど…… “本番行為等の強要” “暴力行為” この2つは当然、絶対にダメで 気を付けてほしいのは、“女の子へのボディタッチ”もダメだから。 “ちょっとくらいイイだろ”……って。 嫌よ。なんで好きでもない男たちに、触られないといけないのよ。 私からのご奉仕は、即し……“フェラチオ”と、“ザーメンゴックン”の二種類だけ。 “裏オプ”? 何よ、裏オプって ……あるわけないでしょ。夢見ないで。 “フェラチオ”は―― はぁ……。 そうよ。“即尺”よ。 おしぼりで拭かないで、そのまま舐めてあげるわよ。 で。基本的に一人ずつ、順番におくちで抜いてあげるけど… 最初の1人目は、私が直接指名させてもらうわ。 そうね…… ――ん。 あなたに決めたわ。 よろしくね。 それ以外の男子は、一旦、外に出てくれるかしら? 2人目以降を適当に決めといてもらえると、助かるわ。 ------------ ------ --- んんーー。 邪魔者がいなくなって、これでやっと落ち着けるわね……。 え? 何で自分が選ばれたのかって? ……さあ、どうしてかしらね? ま、アンタには、さっきのお礼も兼ねて、たっぷりサービスしてあげるわ。 期待してて頂戴♪

Next Track Back