05_宿屋の女の子
~魔物に襲われている宿屋の娘を助け、一宿一飯のお礼を受ける~
【宿屋の娘】
勇者様。聖女様。
改めて、先ほどは助けていただきありがとうございました!
勇者様たちが通りかかっていなかったら、どうなっていたことか…
【聖女】
いえいえ、お気になさらず。
困ったときはお互い様ですから。
【宿屋の娘】
あぁ…なんとお優しい…
せめてものお礼に、今夜は泊まっていってください!
見ての通り私の家は宿屋を経営しておりまして…
この街では一番大きい宿ですし、結構有名なんですよ。
お疲れでしょうし、たくさんサービスさせていただきますね♪
【聖女】
ありがとうございます。
お言葉に甘えさせていただきますね。
【宿屋の娘】
はい!
お部屋、自由にお使いください!
聖女様は3階、勇者様は2階のお部屋を予約済みですから!
あ!食事処としても有名でして、ここのお酒、とっても美味しいんですよ?
お酒、大丈夫ですか?
お!勇者様はいける口ですね?
いいですね~。
ほらほら~♪
飲んでくださいよ♪(グラスに酒を注ぐ)
うん♪
おかわりもありますから、グビグビいっちゃってください♪
【聖女】
…(ジト目で勇者を見る)
勇者様?
明日も早いのですから、ほどほどにしてくださいね。
私はもう休みます。
お休みなさい。
【宿屋の娘】
あ、行ってしまいました…
お疲れだったのでしょうか…?
…
ねぇねぇ。
勇者様はゆっくりしていかれますよね?
!
やったー♪
冒険のお話とか、いっぱい聞きたいです!
この機会に勇者様のこと、たくさん知りたいです!
うんうん…
おー、ふむふむ…
へぇ~♪
そうなんですかぁ、すごぉい♪
勇者様のお仲間さんたちってそんな方たちだったんですね!
あはは!
私はですねえ…