１章　『出会い　森の中のお菓子のお家　トラック』

🔴　　　　　１章　『出会い　森の中のお菓子のお家　トラック』 【効果音：ドア開閉】（※森の中にあるお菓子の家を訪ねた主人公♡） 【姉：位置：正面やや右・中距離】 【妹：位置：正面やや左・中距離】 姉　あら…？　ふふ、いらっしゃい♡ 珍しいわね♡ こんな所にお客様だなんて…♡ 　どうしたのかしら♡ かっこいいお兄ちゃん？♡ 妹　どうしたの？　お姉様♡ …あっ、お客さん？　いらっしゃい、お兄ちゃん♡ 私達に何かご用？♡ 姉　…森の中で迷ってしまったの？　あらあら、それは大変ね♡ でも、だからといって何でこんな奥地に？♡ 妹　うん♡ もっと街に近い所なら、迷う事なんてないと思うんだけど…♡ 姉　森林浴をしていたら、つい、ね…♡ なるほど、わかったわ♡ 　でもよかったわね♡ この家を見つけられて♡ もしも、もっと別の所で迷っていたら、今頃は…ふふふ…♡ 妹　そうだね～♡ 私達のお家へようこそ、お兄ちゃん♡ 歓迎するよ～♡ 　お兄ちゃん、とってもかっこいいし…それに、なんだかいい匂いがするね♡ あは…♡ 姉　ええ♡ ここにはお菓子しかないけれど…今夜一晩ぐらいなら、泊まっていくといいわ♡ 　私はヘンゼル♡ そして、こっちは妹のグレーテル♡ よろしくね、お兄ちゃん♡ 妹　こんな森の中でお菓子の家を見つけて、びっくりしたでしょ？　この家はね、本当にお菓子だけで出来てるんだよ？ 　机も椅子も、壁も屋根も、ぜーんぶお菓子♡ とっても美味しくって、甘～いの♡ 【効果音：２人が近づく足音】 【姉：位置：正面やや右・近距離】 【妹：位置：正面やや左・近距離】 姉　はい、どうぞ、お兄ちゃん♡ これ、私達が作ったお菓子♡ これを食べて、元気を出して♡ （※食べる） 【効果音：お菓子を食べる音】 姉　…どう？　とっても美味しいでしょう？　ふふふ…♡ 妹　いくらでもあるからね♡ お腹いっぱい食べられるよ～♡ 　食べ終わったら、お部屋に案内してあげるね♡ 姉　今すぐ帰りたい？　気持ちは分かるけど、それは無理よ♡ だって、ほら…もうすっかり真っ暗だもの♡ 妹　夜の森は怖いよ～？ ここはすっごく奥の方だから、葉っぱに隠れてお月様も見えないの♡ 帰るなんて絶対無理だよ♡ 姉　だから今日は、大人しく一晩泊まっていくといいわ♡ 　大丈夫♡ 明日になったら、ちゃーんと帰してあげるから♡ ね…？♡ 妹　ふふふ♡ お菓子、食べ終わった？　じゃあ、お兄ちゃんのお部屋、こっちだよ♡ 着いてきて♡ 【効果音：３人の足音】 【効果音：ドア開閉】(※主人公が宿泊するお部屋、こちらも全てお菓子でできています♡) 姉　ここよ♡ ベッドしかない部屋だけど、許してね♡ その代わり、このチョコレートのベッドとマシュマロの枕は最高の寝心地よ♡ きっと、ぐっすり眠れると思うわ♡ 妹　おやすみ、お兄ちゃん♡ またね♡ 姉　ええ、また…♡ おやすみなさい♡ ふふふふふ…♡