TR1: In the Throne Room, we have a Marriage Ceremony and a kiss to seal our vows..
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【効果音:重そうなドア開閉】
【位置:正面・中距離】
A「……お前が、私たちの相手に選ばれた男か。ふぅん……思っていた以上に、貧相な男だな」
B「しかし、厳正な抽選の結果選ばれた方です。今更変更はできませんよ、お姉様」
A「わかっている。……それよりも貴様! 頭が高いぞ! 女王ソフィアの御前である! 跪けぇい!
ふん……では、エルザ。説明を」
B「はい。……よろしいですか? 一庶民であるあなたが、この城に召喚された理由を、今から説明いたします。
まず、結論から申し上げますが、あなたは今日より、我らアーデルハイド王家に婿入りしていただきます」
A「ああ、そうだ。婿入りだ。今日、この時よりお前は、我らが姉妹の夫となった」
B「わたしたち王家は、国の存続のため、必ず子作りをする必要があります。しかしその際、我が国は、王家の血の質を守るためと、近親者同士による結婚を相次いで行っておりました」
A「私たちの両親も、いとこ同士による婚姻だ。それは確かに、王の血という守るという点においては間違いないが……一つ、欠陥がある」
B「それは、近親者同士から産まれた子供には、遺伝子上の不備が起きやすいというものです。
要するに、とある特定の病に襲われた際、一族の遺伝子にその病に対する抵抗力がまったくなくなってしまう恐れがある、ということです」
A「それを防ぐため、王家とは全く異なる血を入れることとなった。そのために選ばれたのが、お前だ。
不意の病で王家の血を絶やさぬために、お前の遺伝子をいただく。つまり――私たちと、子作りしてもらう」
B「おわかりいただけましたか?
……お顔をあげてください。そう緊張せずともよろしいのですよ。
今、お姉様が言ったとおりです。あなたは私たちの夫となり、子作りすればよいだけなのですから。
余計なことは考えず、ただ……その行為を楽しみましょう?」
A「明日、我らの子作りを始める儀式を執り行う。だがその前に……正式に、お前を我らの夫としなければならない。
さあ、そこに立て。
【効果音:足音(階段を降りる)】
【移動:正面・近距離】
今からお前は、我らの伴侶……。我らの夫となり、我らを孕ませる権利を得る。
誓え。私たちを愛する、と。誇り高きアーデルハイドの血族になる、とな。
……よろしい。では……誓いの口づけだ。んぅ……。
(ディープキス 10秒)
っはぁ……。これでお前は、女王ソフィアの婿だ……。ふふふ……」
B「【移動:正面・近距離】
さあ、こちらも……。
私にも、愛をお誓いください。んぅ……。
(ディープキス 10秒)
っふぅ……。ふふ……。以後、よろしくお願いいたしますね。旦那様。ふふふ……」
A「では、明日の儀式を待て。今日は客間に寝泊まりするがいい。一庶民には過ぎた部屋だがな」
B「明日の儀式……私たち王家の、処女貫通式……。楽しみにしていてくださいね。
それでは、また……。ふふふふふ……」