プロローグ.Look me
君のことが…好きです…つ…つ…付き合ってください… 最初で初めての告白は、その日上陸仕掛けていた台風による強風で、あっけなく空へと飛んでいってしまった。 私、朝のリスは、少しキラキラめの名前の印象とは違い、陰鬱で暗い重台を送った。
髪はボサボサ、目が完全に隠れるほど長い前髪、体型を隠すかのように、サイズの大きい制服、言葉が出てこず、どもりがちな口を。 そんなクラスメートがいたら、どんな扱いを受けるかは想像に絶やすいだろう。
クラスでは孤立し、私を気にかける人間なんていなかった。 でも、君は、私を無視しなかったね。
私が落としたプリントを拾ってくれた。 それだけで、なのにさ、ひどいよね。
私が告白するや否や、それから君は私を避けるようになった。 視界にも入れず、私の存在を、君も無視するようになった。
それから、君は、私を無視しなかった。 私の存在を、君も無視するようになった。
目出しなみに気を使っていないから、私の喋り方が気持ち悪いから、私が、みんなに嫌われてるから。 だからさ、私、きれいになったよ。
たくさんの人に好かれてるよ。 今の私を見て、君はどんな顔をするのだろう?
君の名前を見つけたから、こんなチンプな動荘会に参加するんだよ。 はぁ、早く、私を見て、君の心、私で埋め尽くしたい。 【字幕視聴ありがとうございました】