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「新年あけまして、おめでとうございます。今年もどうぞ、よろしくお願いします」 「……これで良い、おにぃ? はいはい、一年の始まりの挨拶は大事だからねー……って、一緒に二年参りした時に言ったじゃん、なんでもう一度言わせるかなぁ」 「俺に考えがある、ねぇ……だって、おにぃがそういう時ってだいたいろくな事考えてないんだもん。だから、今回もどーせろくな事考えて無いんだろーなー、って思ってさ」 「甘く見るとか見ないとかじゃなくて、今までの実績だっての。悔しかったらおにぃの思いつきであたしを喜ばしてみなよ。それができなきゃ、いつまで経ってもこのままだっての」 「……ていうか、まー……だいたい、判ってるんだけどねぇ。そりゃ、判るって。家族なんだし、付き合いも……ま、長いしね。ただ、想像通りなんだろうけど、そうじゃない事を祈ってるっていうか……まぁ、いいや」 「あ-、はいはい。これ読むのね……えーと……『ビッチで生意気でドSな妹と姫はじめしよう』……はーーー……ううん、もうね、何度も言われてるから……って訳じゃ無いけど、ビッチだの生意気だのドSだのっていう事よりも突っ込み所が多すぎるんだってば……いや、本当おにぃって判りやすいっていうか、なんていうか……バカだよね……だって本当の事じゃん! ひめはじめとか、言ってる事が変態過ぎてどん引きなんだって……それは勘違い? 準備があるぅ? ちょ、おにぃ、なに考えて……こら、ちゃんと話をしなさいよ、おにぃーーーっ!」 ;次のシーンに繋がります。3~4秒程度間 ;自宅にて ;柔らかい炊いたご飯を食べております 「もぐもぐ……んく……もくもく……もぐもぐ……もぐもぐ……んく……もぐもぐ……」 「……うん、おかゆになる直前というか、ぐったぐたにしたご飯っていうか……えーと、あんまり美味しくないんだけど……何これ、嫌がらせ?」 「お漬け物は……まぁ、美味しいけど……って、バカじゃないの、お漬け物に1000円!? ……あ、えっと……いや、美味しいけど……おにぃがなに考えてるのか、全く判らないんだけど……」 「良いから食えって……そんなにいっぱい食べれないっての……まぁ、もうちょっとなら食べてあげるけどさ……」 ;またご飯を食べてます。 「もぐもぐ……もぐもぐ……んく……もぐもぐ……もぐもぐ……ん……ごくん……」 ;最後の方は棒気味に 「……で、この柔らかいご飯と漬け物が何なの? ……本来の『ひめはじめ』っていうのは、本当は何する日か判って無くて、やっこいご飯を食べる日だったんじゃないかって説もある? …………へー、そうなんだー」 「いや、だって。そんな事言われても。あまつさえ食べろと言われてもハッキリ言って『え、なにそれ?』って感じなんだけど……ていうか、てっきりそういう事するもんだと思ってたから、拍子抜けっていうか肩すかし食らったっていうか……う、うっさい、なんでもないわよっ!」 「他にも炊事洗濯を始める日、乗馬を始める日などの諸説がある……って、何? もしかして乗馬にでも連れてってくれるとか、そういう話? ……あ、やっぱり違うんだ」 「んじゃ、どういう意味が……ちょっと待ってろ? ……まぁ、良いけど。とりあえず、その間これ食べてるの、あたし……大分間抜けっぽいからヤなんだけど……あー、はいはい、待ってるからなんかあるならはやくしてよ、もう」 ;3秒程度 間

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