今日から彼女が家庭教師
【母】
あら、いらっしゃい
あなたが今日からウチの子を教えてくれる…安東(あんどう)さん?
【静花】
こんばんは……はい、よろしくお願いします
【母】
いえいえこちらこそ……
じゃあ息子の部屋に案内しますね……2階へどうぞ
【静花】
はい……お邪魔します……
【母】
こちらが息子の部屋になります
どうぞお入りください
【静花】
こんばんは……今日から勉強を教えることになりました、安東静花です
【母】
じゃあ私は飲み物を入れてきますので、適当に始めててください
【静花】
いえ、お気遣いなく……あまり喉は渇かないほうなので
【母】
そう? じゃあ、お願いしてあったとおりにお願いしますね
なにかあったら呼んでください
【静花】
わかりました……ありがとうございます
【静花】
んと、改めまして……私は、今日からキミの家庭教師をすることになった、安東静花です
キミから見ると、私はお姉さんになります
……ということで、これからよろしくね
……きんちょう、してる……?
だいじょぶだいじょぶ、大したことはしないから……
んと……いま、どのヘンやってるの……?
……ん、なるほど……ふむ、ふむ……
なんとなくわかってたけど、キミ……その年で、随分先のところを勉強してるのね……
頭、いいんだ……勉強方面は……
ん……ん~ん、なんでもない……
じゃあ、そのまま勉強、続けてて……
わからないところあったら、声かけて……
ちょっとベッド借りて、本読んでるから……
で、終わったら回答チェックするから……よろしく
【静花】
ん、おわった……?
じゃあチェックするから……
【静花】
どれどれ………ん………、………なるほどね………
ココとココ、間違ってる……あとここも……
どうして? 他のと比べて、これはまだ簡単な方でしょ?
……どうして間違うのか、自分でわからない……?
うん、そうかもね……私も前は、そうだった……
キミが苦手なのは、国語……特に、漢字の凡ミスが目立つ……
たしかに私は、そっち方面、得意なんだけど……
以前はね、私も……国語、そんなに得意じゃなかったんだ……
漢字のミスも多かったし、長文も苦手だった……
でも、あることに気づいてから、伸びた……
でもそれは、学校では教えてくれない、ちょっと変わった勉強法……
それでもいいなら……教えてあげる……
途中でイヤになったら……お母さんに言えばいいよ……
……どう? 受けてみる?
私の中にある、ちょっと変わった、勉強法……
…そう…わかった……イイコだね、キミは……よし、よし……
まずは、スキンシップから……
心を落ち着けて……深呼吸、して……
すー…………っ…………はー…………っ…………
すー…………っ…………はー…………っ…………
ん……落ち着いてきた……?
いいね……素直な子、好きだよ……
……ふふっ……どきどき、してる……?
知らないお姉さんと部屋でふたりっきりって、初めて…?
いいよ、隠さなくて……
男の子なら、普通の反応だと思うし……
ん……おっぱい、気になる……?
あ、だいじょぶ、だいじょぶだよ……
だって……よくあることだし……
ちょっと、慣れっこなの……
おっきぃからね……よく、見られるんだ……
でも、視線にもね、イロイロと種類があって……
遠慮がちだったり、ガン見だったり……
見たくないのに、みちゃう子だっている……
わかってるから、もういいの……
もちろん、相手にもよるんだけど……
キミは、みて、いいよ……
なんか……他人ってかんじ、しないし……
でも……ほんとにダメな子もいるから、ほどほどに……
気をつけてあげてね……女の子は、デリケートだから……
ふふっ、いいこ、いいこ……さ、勉強、しよっか……?
うまくできたら、たくさん、褒めてあげるね……