親戚のお姉さんと夏の一日
あー、久しぶり―!
元気してた? 何年振りだろう?
ねーねー、お姉ちゃんのこと覚えてる?
そっか覚えてるんだー。嬉しいなー
あの時のキミはまだ幼稚園に入る前だったもんねー
それがこんなに大きくなって。いま何年生?
どうしたの? 照れてないでこっちおいでよ
ほらほらどうせ大人の話は長いんだから、私達で遊んでようよ
行こ。もう恥ずかしがり屋さんになっちゃって
小さいころは「お姉ちゃんお姉ちゃん」って懐いてたのになー
よーし、じゃあ強引に。ほら手。お姉ちゃんと手をつないで
なーに? 子ども扱いするなってー。あははー可愛い
お母さんちょっと遊びに行ってくるー
夕方までには帰ってくるからー
近くに川があるから行こうよ
キミが住んでる都会じゃ中々見れないよー
…ふぅ、そろそろ帰る時間だね
あははー楽しかった。キミはいつまでこっちにいるの?
そっか明後日までかー。じゃあ明日も一日遊べるね
…良かった。ちゃんと打ち解けてくれて
あのね、最初さ。ちょっと強引だったかもって思ったんだよね
私の事あんまし覚えてないみたいだし、ちょっと年が離れてるし
でもこうして一緒に遊んでくれて良かった。うん、ありがと
ほら帰ろう。ねえ手繋いで帰ろ。うん
ん? なーに? どうしたの、顔真っ赤だよ?
はしゃぎ過ぎちゃったのかな?
あーあ、泥まみれだよー。帰ったらまずお風呂入らないと
そのあとご飯食べて。そうだ。今日は私の部屋で寝ようよ!
寝るまで何かお話ししよ。キミが住んでるとこの話とか
ただいまー。ここで待ってて、キミは特に泥だらけだからね
お母さんにお風呂が出来てるか聞いてくるから
あ、お母さん。え、この格好? てへへ、沢山遊んだから
ねえねえお母さんお風呂沸いてる? あ、いま沸いたんだ。丁度良かった
私達二人とも泥だらけだから、じゃあ先に…え? 私達二人で入っといでって…?
え。だって…ほら。あの子が。え、お風呂の順番ががつっかえてる
そっか、今日親戚沢山来てるもんね。でも、うーん
はぁ、わかったよー。じゃあ二人で入ってくるよ。まいっか
おまたせ。お風呂丁度わいたってさ
それで、ねえキミ、お姉ちゃんと一緒にお風呂入ろっか?
なんか順番がつっかえてるんだって。一人ずつ入ったら怒られちゃうよ
それに、どっちかがずっと泥だらけってわけにもいかないもんね
どうしたの? あー、恥ずかしがってるんだなー
いっちょまえに恥ずかしがっちゃってー
はーい決定。ほらこっち、お姉ちゃんと洗いっこしよ
ほら、ここが私のうちのお風呂
脱いだ服はこのかごに入れていいよ
じゃあ…って。どうしたの? 脱がないの?
あーわかったー。恥ずかしいんだなー。お姉ちゃんに裸見られるの
ここまで来たら覚悟しなさい。男の子でしょ
私も脱ぐから、これだったら恥ずかしくないでしょ
じゃあ、せーので脱ぎ始めるよ。せーの
…ん…しょ。あ、ちゃんと脱ぎ始めたね、偉い偉い
恥ずかしがっちゃダメだよ
…ぷは。ん? どうしたの?
あーこれ、ブラだよ。さすがにつけないとね、あはは
ブラジャーが珍しいのかな、そんなに見ちゃって
ほらほら、手が止まってるよ。早くお風呂入ろ。風邪ひいちゃう
あっ! そういえば石鹸が無いの忘れてた。ちょっと待ってて取ってくるから
先に脱いで入ってていいよ。お湯熱かったら水で埋めてて
お母さん。石鹸昨日で無くなっちゃったんだけどー
ごめんごめん、お母さんに新しい石鹸貰ってきたよ
湯加減はどう? うん、良かった
…くしゅん、さむ、早く私もお風呂脱いであったまろう
ちょっと待っててね。私もすぐに服脱いでそっち行くから
…ふんふーん。っしょ…と。よし
あ、石鹸袋から出しとかないと
はーい、おまたせ。ん、どうしたの?
ねーねー、もうちょっとそっち行ってよー
お姉ちゃんがお風呂に入れないでしょ
うんありがと。じゃあお邪魔しまーす
あー、温かいねー。なんか、こうして一緒にお風呂入ると少し照れるね
ねえキミは学校に好きな女の子とかいないの?
ふーんそうなんだ。あはは、私も実はまだいないんだけどね
ねえねえ、じゃあさ、どんな女の子がタイプ?
なんだよー言いなよー。そんな反応されたら気になるじゃん
え、なになに? 分かった分かった内緒ね。ちゃんと約束するって
それで…うん。えっ。私みたいな子がタイプなの…?
もう、ちょっとドキっとしたじゃん。ずるい
そんなこと言っちゃう生意気な子には…えい!
あはは水鉄砲ー。どう、こうやると水をぴゅーって飛ばせるんだよ
教えてあげようか? まず手を重ねて、この隙間から水を…うーん、そうじゃなくて
ちょっと手を貸して、こうやって。こうやってこう。ほらこれでギュってしてみて
うんうん、上手
あうっ!
やったなー。あはは、楽しいね
あ、そうだ。お姉ちゃんが髪洗ってあげようか?
いいからいいから遠慮しない。じゃあお風呂からでそこに座って
ん、どうしたの? 立たないの? あー、さては
わかった。お姉ちゃんにおちんちん見せたくないんだなー
私の裸をちゃんと見せてるんだから、キミも見せなよー
ほらほら、ちゃんと立ってお風呂から出て
あー、ずるーい。おちんちん手で隠してるー
男のくせに意気地なしー。弱虫―。ちゃんと手をどかしなさい
じゃあお姉ちゃんが無理やり…えいどうだ!
…あ
あ、あはは。そっか、そうだよね。うん。そういうことか
キミも男の子だもんね。女の子の裸とかに興味を持つ年齢だもんね
うん、ちょっとびっくりしたけど大丈夫だよ。ほらそんな顔しないの
嫌いになったりしないから、ちょっと驚いただけだよ
うん。ほら座って。髪を洗ってあげるって言ったでしょ
はいタオル。恥ずかしいなら、これおちんちんのとこに置いてていいから
今日さ。久しぶりにキミに合うから私、少し緊張してたんだよね
でもキミの方ががっちがちに緊張してるから、お姉ちゃん年上なんだからしっかりしなきゃって思って
私さ、前キミに会った時の事すごい覚えてるんだ。ずっと私の後ろについてきて
実はね、その時も一緒にお風呂入ったんだよ。その時もこうやって頭洗ってあげたの
私下手だったから、目にシャンプーが入っちゃって。キミは泣いちゃって。私も泣いちゃって
それがいまや、お互いの裸を見てドキドキするまでに成長しちゃってさ
はい、水かけるよ。目ぇ閉じて
どう? 今度はシャンプーが目に入らなかったでしょ?
髪洗うの気持ち良かったの? なら良かった
もっかい湯船つかろっか?
次会えるのはいつなんだろう。親戚の集まりがないと中々会えないよね
どうしたの? あー、寂しそうな顔してるー。まだ明日一日遊べるのにさー
明日は何しよっか。お父さんに頼んで少し遠出してみる?
それとも商店街の方行ってみよっか。キミは何かしたいことある?
あ、大丈夫、ちょっとのぼせちゃったかな?
先に上がってていいよ。お姉ちゃんは髪を洗ってから出るから
ご飯食べたら、私の部屋で何かしようねー
うん。じゃあ、ちゃんと身体拭くんだよー
まったく、ちゃんと成長してるんだから
一緒にお風呂に入るのは今回が最後かなー
それはそれで、ちょっと寂しいけどね
はー、疲れたー。今日は楽しかったねー
そろそろ寝よっか。ほら今日はお姉ちゃんと寝るんでしょー
お布団が足りないから、一緒の布団だけど大丈夫だよね
うん、寂しいなら私が抱っこしてあげるから
じゃあ、電気消すよー
…ふふ、誰かとこうやって寝るのも久しぶりー
自分の部屋を貰ってから、ずっと一人で寝てたからね
あはは、当然だよね。私も一人で寝れないほど子供じゃないし
ねえ、もっとそっち寄っていい?
…ん、ありがと。…んしょ。えへへ
キミ可愛いからお姉ちゃん気にいちゃった
もう照れない照れない。可愛いなー。ぎゅううううう
こうやると安心する。キミはどう寝るのに邪魔かな?
…良かった。じゃあ今日は寝るまでこうやって抱っこさせて
どうしたの、いつもと違う部屋だから緊張して眠れないのかな
だったらお姉さんが寝るまで身体をぽんぽんってしてあげる
よしよし、えへへ。なんか照れちゃうね。よしよし、良い子良い子
子ども扱いするなって? だーめ、今日はお姉ちゃんが甘えさせてあげるのー
素直にぽんぽんされなさい。よしよし。ふわぁ(あくび)お姉ちゃんも眠くなってきちゃった
よしよし、今日は楽しかったね。明日も一緒に遊ぼうね
今日は一緒にお風呂に入ったし、ふふ、少し恥ずかしかったね
明日も一緒にお風呂入ろっか。うん、明日はお姉ちゃんの背中流してね
だって今日、洗いっこしなかったしね。うん、楽しみー
よしよし、いいこいいこ。こうやるとお母さんみたい
…ん、キミが来てくれてよかった。そっか、キミも
ありがと、よしよし。よし…よし、ん。弟が…できた…みた…い
よしよし…すぅすぅ(寝息)