Track 4
;事後、帰り道
「……おにぃ、歩くの速い……もっとペース落として……あたたた、もう……付き合うなんて言うんじゃ無かった……そらねー、ラブホ入ったのが8時前くらいだったのに、今何時か判ってる? ……そ、もう日付変わりそうな時間じゃん……しかもギリギリまでずーっとシてたんだからさぁ……腰の1つや2つ、痛くなるし歩くのだって遅くなるっての……」
「はぁ……甘く見てたかなぁ……てか、体力勝負じゃもう勝ち目ないね……んー、まぁ、嫌って訳じゃないよ。あたしが教えてきた甲斐もあって、その……おにぃとのセックス、きもちーし……うっさい、聞こえてるのに聞き返すな。ちょっと恥ずかしいんだからさ」
「ただ、最近じゃリードしようとしても割と最初の方だけで最後の方は体力任せに押し切られる事多いなーって……こりゃアレかしら。おにぃにどうやって無駄撃ちさせるか、そういうのも考えた方が……くすくす……ま、半分は冗談だって。どうせするならあたしだって気持ち良くなりたいしね……とはいえ、このまんまだとそういうのも少し考えないとかなー、なんて思うけどね」
「わ、っとぉ!? え、ちょ……あー、もう……ん、鼻緒が切れたみたい……うう、ただでさえ歩くのちょっと辛いっていうのに……ホントに? ……んじゃ、お言葉に甘えて……ん、しょ……ん……ホント、バカおにぃでも身体は男だよね……こんなあっさりおんびされると、さすがにそれくらい思うっての……バカおにぃなのにね、くすくす……」
「……あのさ、おにぃはあたしに色々と買ってくれたり、プレゼントしてくれたり……その、嬉しいけどさ……あんまりお金方面で頑張らなくて良いよ? その、確かに嬉しいし貰ったらあたしもテンション上がるけど、おにぃにこういうの買って貰うために、その……ああいう事、してる訳じゃないし……うっさい、釘刺しとかないと……前に振袖でもやってるんだから、心配になるんだって」
「……そういうの、言われれば女はみんな喜ぶとか思ってる? いや、バカにしてるんじゃなくて、あまりにテンプレ通りの台詞だから、ちょっと呆れただけ……決めようって時はさ、自分で言葉考えて言いなさいよ、バカ……ま、それなりに嬉しかったけどね……」
「はいはい、あたしがへそ曲がりの天邪鬼なだけですよー……素直になったら大変な事になるんだからね? ……ふふ、どういう事かは……ま、自分の目で確認してみられるように頑張ればぁ? ……確認したら、もう引き返せなくなるだろうけどね、くすくす……」
「……ん、おにぃ、ちょっと……あんま揺らさないで……違う、気持ち悪いんじゃ無くて……脚開いている体勢もあって、揺らすとおにぃの……中から出てきちゃう……たぎんな、もう……本当、底なしなんだから……はいはい、まだ夏休みもあるんだし、明日からも相手してあげるから……それで満足してよ、おにぃ、ふふ」
;3秒程度 間