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エース君に接近

 あっ、ナイスピッチ~ング。さすが強豪校のエースさんは違うなぁ~。ほーんと、弾がひゅ~って流れるみたいに……。うふっ、こんなに遅くまで一人で残ってごくろうさん……。今県予選の真っ最中だもんねぇ……。うん、すごい……本当に……。  んっ、あん、やん……やめてよ……。ちょっとぐらい見てたっていいじゃない……別に……んっ……あん……。ん? あっ……あはっ。あ~気づいちゃったぁ? もう早いなぁ……。そう、私は君のチームの次の対戦相手校のマネージャーなの。うふっ♪  ねっ……この制服可愛いでしょ? うちの学校はぁ……おしゃれな制服で人気だよね。このチェックのミニスカとかひらひらして太ももがまぶしくてさぁ……。んっ、あっ、待って……待ってったらぁ……んっ。話はまだ終わってないの……。待って……本当に……きゃっ、乱暴しないで……お願い……ねっ……ね……ねぇ……うふっ♪  あら……エースさんは紳士だね。能力のある人って……やっぱり人柄までいいのよね……うん。ねっ……君もてるんでしょ? ひたいに汗して頑張るその姿……精悍(せいかん)な体つきと真っ直ぐな瞳……誰だって好きになる……うん。好きに……うふっ……うふふ……。  ねっ……私のこと……覚えてない? ん……そっか。ああ……残念だなぁ……。私は君のこと……昔からずっと見つめてたんだけどなぁ……。才能が開花しなくて……必死に練習してる君の姿……ずっと……。  うふっ。そう……私は君と同じ出身校なの。……サオリって言うんだけど……君はきっと覚えてないよね。うん……それは別にいいの。えっとねぇ……それで、私は君の次の対戦相手のマネージャー。そして君はエース。うん……エースだよね。  ねぇ……私びっくりしちゃった。だって一目ぼれの相手が対戦校のエースなんてさぁ……。うん……君がこの大会にかける気持ちはよ~くわかってるよ。とってもよくわかってる……ふふっ♪ 君の努力……絶対に花開く……それは私が保証する……。  うふっ、うふふ……。でも、でもねぇ……。んぅ~ん……次の試合はどうしても私達勝ちたいの……。そうね、どんな手を使ってでも……うふっ♪ ねぇ……君ぃ……今……女の子と二人っきりだよ? ねっ……しよっか? ふふ……。  いいの……別に……私は君のこと好きだから……ねっ……しよ? ほら……ここ。パンツ見て? んっ……もうぬれてるの。君の固く盛り上がった腕の筋肉とか見てたらね……アソコがじゅんとして……ほら……もっとよく見せてあげる……ぎゅって食い込ませてね……見て……見てぇ……。  んっ……ん……ん? ……ぷっ。くすっ、あは、あははっはは♪ あれぇ? おっかしいなぁ? 試合前で絶対禁欲中のぉ……純真野球青年は、こーんな風にパンツ見せて誘惑したらぁ……すぐにオオカミみたいに飛び込んでくると思ってたんだけどなぁ……うふっ♪  あ~んそうだよ。君と同じ学校出身なんてのも嘘嘘♪ ずっと好きでした~なんて雰囲気作ってた方がムードでるでしょう?ねぇ? ん……まぁエロカワ美人マネージャーによる、お色気作戦は失敗に終わったけど……それは別にいいの。ていうか……失敗した方が楽しい。  エースさんがすぐメロメロ~じゃつまんないもんねぇ……。ま……ここは引いてあげる。試合は一人でするもんじゃないし……うん。ねっ、君のチームってほぼワンマンだよね。必死に団結して知恵をしぼっているけど……やっぱりエースである君の存在が大きい。  ふふっ……ねぇ……試合では誰かミスしちゃうかもしれないねぇ……。みんな疲れがたまってるから……エラー続きでもおかしくないよねぇ……うふっ♪ あはっ、あはははっ♪ え~何? 何なのその目はぁ……。勝負にひきょうもくそもないんだよぉ……。  試合中はぁ……何が起こってもおかしくないの。ふふ……試合が楽しみだねエース君……。マウンド上で君が涙を流してえんえんしちゃうとこ……みたいな……ふふっ♪ じゃ……またね、ちゅっ♪

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