track 1
ただいまー……あー、まったくもうっ。
あの馬鹿っ、あたしの気も知らないで、偉そーなことばっか言って。
あいつ、ああいうとこ駄目よね。
口ばっかりだしさ……あぁもう、モヤモヤする。
一言謝ればいいだけなのにさ……そしたら今日だってさせてあげたのに。
おかげで、アッチのストレスも溜まりまくりじゃない。
むぅう……するつもりだったから、体が物足りないじゃない。
どうしよ。
お風呂でちょっと弄ってみようかしら……でも、オナニーするほどでもないかしら。
うーん。
そもそも、ちゃんとオナニーしたコトってないから、イマイチよくわかんないのよねぇ。
オナニーでも、イければちょっとはスッキリするのかな?
もしかしたら、余計にしたくなるだけだったりして……えっ、うひゃあ!?
ちょっ……あっ、あんたっ。
いつからいたのよ!?
は、はいはい、ただいま……って。
あんた、今何時だと思ってるのよ。
ガキはもう寝てる時間でしょ?
……はぁ?
馬鹿ね。
あたしはいいのよ。
なんで、じゃなくていいのよっ……ったく。
あんた最近ちょっと生意気じゃない?
あたしの言うことにいちいち反論してんじゃないわよ。
……そうよ。
あたしの方が偉いの。
姉だからに決まってるでしょ?
年上は無条件に偉いのよっ。
そうよ、弟は姉に無条件に従うものなの。
あたしが白いと言えばカラスだって白いの。
わかった?
……馬鹿。
モノの例えよっ。
そういう反論がムカつくって言ってんの!
……フン!
はぁ?
なんであんたに、いちいち帰る時間を教えておかなくちゃいけないのよ。
お、お母さんにはメールしておいたわよっ。
あんたにそんなコトとやかく言われる筋合いないでしょっ。
……あぁ。
って言うかぁ、何よ。
あんたまさか、あたしのこと心配してたワケ?
あらあら、可愛らしいこと♪
お姉ちゃんがいなくちゃ、おねんねすることもできないんでちゅか~?
そういえばあんたは昔からお姉ちゃんっ子だったわよね~。
何をするにもあたしの許可取ってさ、あたしの後追っかけまくって、お風呂だって結構一緒に……ムフ♪
あら~?
もしかして。
今日もお姉ちゃんと一緒にお風呂に入りたかったのかな~?
……ばっ、馬鹿ね!
冗談に決まってるでしょ!
まったくもう……さっさと寝なさいっ。
あたしはまだすることが……は?
何するって……へぇ!?
スッキリするコトって……あっ、あんた!
さっきの聞いてたの!?
こ、このエロガキ!
何を……は?
機嫌って……悪いわよ。
あんたがおかしなコト言うから。
そ、そりゃ、帰って来る前から機嫌は悪かったけど……仕方ないじゃないの!
今日のデート、最悪だったんだから!
挙げ句、ひとり言聞かれればムカつきまくりよっ。
あんた、さっきのは忘れなさい。
あたしが忘れろって言ったら忘れるのよっ……へ?
何って……あんただってオナニーくらいするでしょ?
オナニーが何って……あんた、オナニー知らないの?
マジで言ってるワケ?
は~……ガキだガキだと思ってたけど、ホントにガキね~。
あんたくらいの年になれば、毎晩のようにオナってるもんだと思ってたわ……って。
な、何こんな話してんの。
もういいでしょ?
とにかく……ちょっ、おかしなコト言ってんじゃないわよ!
ちょっと、こっち来なさい!
いいから来るのっ……
っふ~。
ったく、あんた好奇心旺盛すぎるんじゃない?
お、親に訊くようなことじゃないのよ……あ、あたしに訊くようなことでもないけど!
馬鹿ね。
クラスでなんか訊こうものなら、あんた明日からハブよ。
いじめられっ子の仲間入りだわ。
あぁそう、それは平和なクラスね……と、とにかく、他人にそんなこと訊くもんじゃないの!
……って、だからってあたしにも……うぅ、何やってんのよあたしは。
ねぇ、ホントにホント?
あんたまさか、姉ちゃんをからかってるんじゃないわよね?
あ、あぁそう、ビックリよ……はぁ~。
でもまぁ、あたしが知ったのだってもうちょっと後になってからだったかしらねぇ。
けど、男と女は違うんじゃないかしら……は、ははは。
男子のオナニー事情なんて、あたしが知ってるわけないわー。
う、うぐ……そうよっ、エロいことなの!
だから説明って言われても。
あっ、あたしのことはいいのよ!
……なぁっ?
知ってるわよ!
知ってるに決まってるでしょ?
あたしはもうとっくに……う、うぐぐぐぐ。
い、いいわ。
教えてやろうじゃないの。
幾つになっても姉ちゃん大好きなシスコン坊やに、綺麗で優しくて親切で美人で……と、とにかく素晴らしい姉であるところのこのあたしが、オナニーについて懇切丁寧に教えてあげるわ。
そもそもオナニーというのは……そ、そう。
スッキリするのよ。
何がって、だからそれを教えるって言ってるの!
少しは黙って姉ちゃんの話聞きなさい!
……はい、よろしい。
コホン。
えーっと……あんたは、その……セックスのことは?
そうそう、それ。
男と女がエロいコトするやつね。
何よ、わかってんじゃない……まぁ、具体的なことはわからないんでしょうけどね。
セックスは赤ちゃんを作る行為なんだけど、それ以前にとっても気持ちいいことなの。
そうでしょ、気持ちいいコトするとスッキリするでしょ?
それを、一人でするのがオナニーなのよ。
一人でもできるのよ。
特に男子は簡単なの。
だって、男は射精すればいいだけだもんね。
あぁ、射精もわかんないのね……って、あんた、精通は?
えーっと、お、オチンチンから白い液体が。
あぁそう、出たことはないのね。
ふーん、まだなんだ……ふふっ。
あぁ、ゴメンゴメン。
馬鹿にしてるわけじゃないわ。
単に、まだなんだな~って思っただけ……ね、姉ちゃんはしないわよ。
馬鹿。
射精は男がするもので、女は……すっごく気持ち良くなるだけで、何か特別なものは出ないの……あぁいえ、出る人は出るみたいだけど、潮噴きなんてしたことないからわかんないし。
ま、それはいいわ。
とにかく、自分一人でセックスの快感を楽しむ行為、それをオナニーって言うのよ!
……わっ、悪かったわね!
今日はしてないわよ!
だから苛ついてるんでしょ!
ううっ、なんで弟に今日のセックスを報告しなくちゃいけないのよっ……はいはい、そうよ。
だからあたしもオナニーでもしてスッキリしようかと思って……や、やり方なんて教えるワケ!
あ……あぁ、男のね。
だから、そんなに知ってるわけじゃないけど……たぶん、手コキと同じなんでしょうけど……知りたいの?
あっそ……だったら、やり方は教えてあげるから、後は。
ひゃああああああああああ!
あっ、後で自分の部屋でやりなさいよ!
今ここでオチンチン出せなんて言ってないでしょ!?
い、いいからしまいなさい!
わかったわよ、教えるってば!
うぐ……そ、そうよ。
チンポなんて、彼氏のを見慣れてるんだから……うん。
そう言えばそうよね。
別に焦ることなんてない……いや。
弟のチンポが見たいわけでもないんだけど……うーん。
ま、まぁいいわ。
もうっ、めんどくさい。
あら……もう半立ちね。
セックスもオナニーも知らないくせに、いっちょ前に勃起してるワケ?
ふふふ、なかなかのエロガキっぷりじゃないの。
はいはい。
それじゃ、自分のチンポコ握りなさい。
どっちって……利き手じゃないかしらね。
あんまり強く握りすぎず、でも弱すぎず……自分が気持ちいいと思う強さでいいのよ。
……え?
あぁ、それはまぁそうでしょうけど。
うう。
うーん。
ふむ……仕方ないわねぇ♪
だったら、最初だけ姉ちゃんが握ってあげるわ。
えぇ、いいわよ?
優しい姉ちゃんで良かったわねぇ♪
どうせなら行き着くところまで行っちゃえば、弱みを握る感じにもなるし~。
チンコ握って弱みを握る……とか。
ははっ、アホくさ。
はいはいっと、それじゃ……どれどれ?
ニギニギしてみましょうね~っと……おぉ、なかなかのチンコじゃないの♪
あぁ、そうだ。
気持ち良くなっても、大きな声出しちゃ駄目だからね?
だって、二人に聞こえちゃうでしょ。
そうよ。
エッチなことなんだから、人に知られるのは駄目なの……そう、お父さんとお母さんでもね……
って言うか、二人には一番知られちゃ駄目なんだけど……近親相姦だし~。
とにかく、声が出そうになったら、自分で押さえておきなさい?
そうそう、手でね。
おっと、そうだ。
正面から握っちゃ意味ないわよね。
オナニーを教えるんだから、こうしてぇ。
はいっと~。
後ろに回って、自分で握るような感じにしてぇ……ちゃんと見ておきなさい?
姉ちゃんの手を自分の手だと思って……そう。
自分で握らないと、オナニーじゃないんだから。
うんっ。
いい感じに勃起してきたじゃない♪
これはなかなかのモノだわ。
ん、んん、んっふ……ぅん、ぅん、んん。
んしょ、ん、ん~しょっと。
こんなもんかな?
ふむふむ、んん、ぅん。
どう?
オチンチン気持ちいい?
……どんな風にって、そんなの姉ちゃんにわかるわけないじゃない。
気持ちいいかどうかくらい、自分でわかるでしょ?
あぁそう、まだわからないのね。
それじゃ、もう少し強く握ってぇ、んん、シコシコしてあげるっ。
んっ、んんっ、んっはぁ、はぁはぁ、ほらこうして、んっふ、んん……あは♪
ビクンってしたわね。
これ、いいでしょ。
そうよ、これが気持ちいいっていうこと。
オチンチンは、擦ると気持ち良くなっちゃうの。
そして、この気持ちいいのが一番大きくなった時、精液が出るのよ?
大丈夫、あんたも出せるわ。
もう出てもおかしくない年なのよ。
だから、出さないと駄目。
精液は溜めておいたらいけないんだからぁ、あはは。
あっふ、んん、んふん。
ふぅ、ふぅふぅ、んぁん、んっはぁ、はぁはぁ。
気持ち良くなってきた?
オチンチンに、何か溜まってきた感じする?
そう、するの。
いいわよ、とっても感じやすいオチンチンね……可愛いわ♪
えぇ、可愛い弟だもの。
だからここも。
そう。
オチンチンも可愛いわ。
エロエロで、いじめ甲斐のあるオチンチンよ。
んはぁ、んぅん、んはぁ、はぁはぁ……あぁ大丈夫。
オシッコじゃないからね?
それは精液よ。
ザーメンなの。
男が、女に赤ちゃんを産ませるために出る、男だけの液体。
んん、んはぁ、精液をオチンチンから発射すると、すっごく気持ちいいのよ。
オシッコだって、出してる時は気持ちいいでしょ?
それと同じ……全部同じじゃないけど、似たようなモノよ。
んっふ、ふふふ。
ほら、いいわよ?
精液出しちゃいなさい。
姉ちゃんの手コキで、初めての射精しちゃいなさい。
ほら、ほらぁ。
あんっ、あぁんっ……んっくぅううう♪
んぁあ、あはは。
出てる、精液ビュービューしてるのわかる。
んんぅ、んふぅ。
ふぅふぅ、んっふ、はふ~……うわぁ、初めてなのにこんなに?
あぁ、まだ出る……ちゃんと搾り取ってあげないとねぇ~……んん、んしょっと。
ぅん、ぅん、んん、んはぁ。
はぁはぁ、ふはぁ~……って。
あぁもう、結局こんな……最後までしちゃったし。
うわぁ、あたしってば変態っぽい。
弟の初射精手伝うとか、どうかしてる……え?
あ、あぁ、気持ち良かった?
そう、良かったわね。
今度からは、自分で擦るのよ?
そう、自分でするの。
姉ちゃんがオナニー手伝ってあげるのは最初で最後よ。
あんたがちゃんとセックスするようになったら、今日のことがトラウマになるわよ?
嫌な思い出になるって言うこと……あらそう?
ま、今は初射精の快感に浸ってるだけよ。
現に、あたしはもう後悔しまくりだわ……まったく、とんでもないコトしちゃったわよ。
でもま、いいわ。
ちょっとは面白かったしね、んふふ♪