エピローグ
;エピローグ
;数年後のお話
「あ、こっち、こっちです……ごめんなさい、着替え持ってきて貰っちゃって……ふふ、ありがとうございます。何しろ、急でしたから……でも、普段は患者さんを見る立場なので、こうして患者としてベッドに座ってるとちょっと変な気分ですね」
「ふふ……そうですね、あなたもあれから健康その物で病院には縁がありませんでしたからね……良い事だと思いますよ? 病院が繁盛しているよりは、閑古鳥が鳴いてる方が……って、入院中に言う言葉じゃ無かったですね、ふふ」
「はい、これで大丈夫です……ありがとうございます……あ、もう……ふふ、お腹ばっかり撫でて……はい、もうすぐ予定日ですから……くすくす……子煩悩なパパになりそうですねぇ」
「そうですね、性別はあえて聞いてませんからどっちの名前も考えておかないと……あ、私だって考えてますからね? ふふ、こればっかりは簡単には譲れませんから……それに私の両親やあなたのご両親も名付け親は自分が! ってつもりでしょうから、自分が考えた名前になるかは……ふふ、蓋を開けてみないと判りませんね」
「……そうですねぇ、一目惚れから付き合って……実は最初はちょっとだけ不安だったんですよ? その、私が慌ててああいう事しちゃったし、長続きしないんじゃないかな、って……ふふ、そうですね、杞憂でした。実際は結婚して、こうして赤ちゃんまで出来ちゃった訳ですからね、ふふ」
「ん……ちゅ……もう、ここ病室ですよ? それなのにキスして……くすくす……そうですね、初めてが病室だった私が言える事じゃ無かったですね、ふふ……でも、今日はキスだけですからね? それ以上は……赤ちゃんが生まれてからまた……ふふ、えっちじゃないですよ? でも、あなたとの子供なら……やっぱり、2人目も欲しいですからね」
「あ、んぅ……もう、悪戯癖は治りそうにないですね、ふふ……ん、ちゅぅ……キスだけですからね……ちゃんとカーテン締めて……はい……回診までちょっと時間ありますから、それまでなら……良いですよ」
;静かなキスです。触れあわせる程度に
「……ふふ、はい……愛してますよ……これからも一緒ですからね、あなた……あ、んぅ……ちゅぱ、ちゅぅ……ん、ちゅ……ちゅぱ、ちゅ……ん、ちゅ……ちゅぱ、ちゅ……ん、ちゅ……はぁ、ふぁ……ん、ちゅ……ちゅぱ、ちゅ……ん、ちゅ……ちゅぱ、ちゅぅ」
;フェードアウト
;3秒程度