本編
//はコメントです。 ふふっ、等の笑い声は雰囲気によって変えてくださって大丈夫です。
も~、どうしたの? そんなにそわそわしちゃって。
今更私の部屋に居るくらいでそんなに緊張しないでよ。
私まで緊張しちゃうじゃない。今からこんな調子で大丈夫?
今日は待ちに待ったお泊りの日なんだから……やっと朝まで一緒に居られるのに、そんなそわそわしてたらしたいことだってできないじゃない。
何がしたいか? それは内緒だよ。
でも……毎晩毎晩、一人で寂しく寝てたんだから……楽しみ。
だって、夜中とかふとした瞬間に声が聞きたいとかない?
なんか、切なくて今すぐ助けて欲しい、今すぐ声を聞きたい、触れたいとか、今すぐ抱きしめて寝たい~とか、とにかく一緒に居たい! みたいなの。
私は毎晩思ってるもん。特にさ、デートした後とか寂しくなるな。
さっきまで楽しかったのに急に一人になるとしゅんとしちゃう。
あ~もう、何言ってるんだろうね。私。
お酒飲んでないのになんだか酔ってるみたい。
でも、幸せだな~。
今日は一晩中君を独占できるんだもん。
私だってこう見えて物凄いヤキモチ焼くから、君が楽しそうに他の女の人と一緒に話ししてるだけでもちょっといらってしちゃったり……。
ふふっ、もう寝ようか。
寝ながらいっぱいお話しよ?
それで気がついたら寝ちゃってて、朝起きて一番最初に顔を見るのが君なの。
それってすっごい幸せじゃない?
じゃあ電気消すね。
ん、ベッドあまり大きくないからちょっと狭い……かな?
でも、こうやって体寄せ合えば、大丈夫。
普段一人で寝てるベッドにこうして二人で寝てるってだけで幸せ。
それに、体温感じて落ち着く。
まだ緊張してるの~? どれどれ……あっ、本当だ。心臓凄くドキドキしてる。
そんなに緊張しちゃってるんだ。別に怖いことなんてないのに、もっとリラックスしなよ。
ほら、深呼吸、深呼吸。
ほら、すって~、はいて~、すって~、はいて~。
……私の匂いがするって何よ、え……余計にドキドキしてきたって言われても、知らないわよ。
早く慣れなさいよ。私だって、一応緊張してるんだから。
緊張するわよ。男の人と同じ布団で一晩だなんて……君以外じゃ考えられない。
じゃあ、手繋ご? そうすれば落ち着くかも。
手、汗かいてるね。時間が経てば、慣れるかな。
あっ、そういえば枕一つしかないや。どうしよっか……。そんな、私はいいよ、君が使っていいよ。お客さん? だし……。
枕使わないと首痛くなっちゃうかもよ? ん~っとじゃあ、君が枕使って。私はね、えっと……腕枕とかダメかな? これなら一応二人共枕使ってるよ。
ホント? 本当にいいの? やった。
実は憧れてたんだ。腕枕、いつか彼氏ができたら絶対にしてもらおうって……だから、やっと夢が叶ったよ。
じゃあ頭乗っけちゃうよ? 重いからね?
よいしょと……。ん~、思ったよりゴツゴツしてるかも。
でも、暖かくて君の匂いがしてなんだか落ち着く。
あっ、ちょっと、枕の匂いとか嗅がないでよ。
絶対汗臭いから、ダメだって……いい匂いとか嘘だから~。
それに君のほうがいい匂いするもん。
なんかね~暖かい匂い。なんて言えばいいんだろう。
お日様で干した布団みたいな? なんだかぽかぽかするの。
抱きしめられたりすると、全身が暖かくていい匂いに包まれて凄く落ち着く。
手を繋ぐのもそう。大きな手に包まれてるんだ~って。
ずっとずっと包み込まれていたいくらい。
だから、今晩はいっぱい、私を君のその暖かさ、温もりで包み込んで。
そしていっぱい、幸せにして……。
でも、それだけだと私ばかり幸せになっちゃうね。
私がなにか君にしてあげれることってある?
え? 私の声?
私の声がもっと聞きたいの?
うん、いいよ。 いっぱい私の声聞いて。今晩はいっぱいいっぱいお話しようね。
でも、そんなんでいいの?
あとは抱きしめたい?
そんなことわざわざ聞かなくていいのに……私だっていっぱい抱きしめて欲しいんだもん。
んっ……あったかい。このまま抱き枕にして寝ちゃいたいくらい。
もっともっと、強く抱きしめて……。
えへへ、何恥ずかしい事言ってるのよ。
君を僕のものにしたいって、小説家何かの台詞みたい。
あっ、赤くなってんの……恥ずかしいなら、言わなければいいのに……。
抱きしめてる時じゃないと顔見ちゃうから言えないって……女の子みたい。
ふふっ、かわい~……わざわざそんなこと言わなくても、私はずっと君のものだよ。
そのかわり、君はずっと私のものだからね。
他の女の人の所行ったら嫌だよ。
あっ……ちょっと、なにか固いもの当たってるんだけど……。
ひょっとして空気読めない子?
まだダメだよ。ごめんね。辛いかもしれないけど、今日はまだ我慢ね。
その時が来たらちゃんとしようね。
だから、今晩はその分私といっぱい、いちゃいちゃしよ?
エッチな事はダメだけど……ちゅっ、キスならセーフ。
ちゅっ……だって、君とキスすると、なんだかふわふわしてきちゃう。
頭の中がぼんやりしてきちゃうような‥…そんな不思議な感じ。
エッチなキスは……だめだよ。
エッチな事じゃなかったらいっぱい、甘えてもいいから、ね?
んっ……、ねぇどうして私の事好きになったの?
なんでって気になったから、それに聞いたこと無かったから気になって。
え~私? 私はなんでだろ。一目惚れじゃあないなぁ……実は最初は全然タイプじゃなかったり……。
ごめんごめん、凹まないでよ。今はこの世で一番大好きだからっ。
なんていうか第一印象は暗そうかなって、それでもしばらくしたら優しい人だなって分かって、いつの間にか一緒にいるのが楽しくて、それでどんどん好きになっていった感じかな。
で、どうなの? 教えてよ。私の事好きになった理由。
え? 一目惚れなの? それで、話してみたら思ったより話しやすくてって……。
ぷっ……ほんと女の子みたい。
私よりよっぽど女の子みたいだよ。
でも、君から告白してくれたのは男らしかったかな。
気持ちが、我慢できなくなったって……それで、告白できるのも凄いと思うよ。やっぱり告白って緊張するし怖いと思う。
自分が相手のことをどれだけ想っていても、相手が自分の事好きじゃない可能性だっていっぱいあるから……。
だから、私に告白してくれてありがとう。
多分、私から告白する勇気は無さそうだから……君が告白してくれなかったら今、こうして一緒にいないと思う。
何照れてるのよ。
過去のことよりももっと先のこと考えようか。
明日どうしよっか、折角二人ともお仕事休みなんだよ!
デート行きたいな~、お洋服見に行ったり美味しいもの食べたり。遊んだり!
学生の頃だったら学校の帰り~とか出来たんだろうけどね。
もっともっと前から知ってたら良かったのに……そしたら学生のうちにしかできないこといっぱい出来たのにね。
だから、その分今は大人にしかできない遊びいっぱいしよう!
……大人にしかできない遊びっていうとなんだかエッチな感じだけど……お酒飲んだり、ちょっとお高いお店でご飯食べたり……ね?
明日の事考えるとわくわくしちゃうな~。
朝ごはんとかどうする?
私、作っちゃうよ! あんまり上手じゃないかもしれないけどね。そこは愛情でカバーですよ。
一緒にご飯作るっていうのもいいね。
まだまだ君としたい事いっぱいあるなぁ。
少しずつ、こなしていけばいいんだけどさ……それでも楽しみだな。
今度、お母さんとかにも紹介しなきゃね。
お父さんとかびっくりしちゃうかも、私が彼氏なんて連れて行った事ないから
大丈夫だって、そんなにお父さん怖くないから。
お母さんはすっごい喜ぶかもな~。
学生時代、彼氏作らなかったら逆に心配されちゃったり。
私だって学生時代にもっと恋愛したかったけど、魅力的な人っていなかったかも。
モテる先輩とかもいたけど、あんまり興味湧かなかったな~。
確かに顔はかっこよかったけど……。
やっぱ一緒にいるなら、一緒に居て落ち着いて……こうやって安心できるひとじゃないとね。
お互い一緒に居るのが普通になるってくらいが良いんだと思う。
そうじゃなきゃ、付き合って居られないよね。
今はまだ、ドキドキが残ってるけど……何年か後にはこうやって一緒に寝るのが普通になってるかもしれないし。
ううん、きっとそうなってる。その時はこんな風に抱き合って寝てはいないかもしれないけどね。
一応、私だってドキドキしてるんだからね。
胸、触ってみる? なんてね。抑え、効かなくなっちゃうでしょ。だからダ・メ。
しかしなんで、もうこんなに先の事考えちゃってるんだろうね。
まずは寝ることと、明日の事だね。
明日は一緒に街中ぶらぶらしたいな。もちろん手をつないでね。
あと、折角だからお揃いで何かほしいな。ペアリングとかは、流石に恥ずかしいかな。
ペアの指輪買って、君は指輪をして、私はもう片方の指輪をネックレスにするとかどう?
なんか、ペアの物って憧れるな。Tシャツとかのペアルックは流石に恥ずかしいけど……、指輪くらいなら。
明日朝ごはん食べて少しゆったりしたら家を出て~、喫茶店とかで軽くお昼過ごして、カラオケとか行って遊んで、ペアの指輪買って、ちょっとお洒落なレストランとかで晩御飯食べるの。
そう考えると今から明日が、楽しみだね。
でも、今こうやってるのも幸せだから寝ちゃうのももったいない気がしちゃうけどね
ん? 何? 頭どかしてって……え~、どうしてよ~私の腕枕……。
腕……しびれちゃったの? ふふっ、痺れすぎて感覚無くなったってどういうことよ~。
確かに自分で頭重いって言ったけど、ちょっとショックだな~。
こうなったら腕ツンツンの刑だ~。
ほら、つんっ、ツンツン。痛いだろ~? じんじんするだろ~。
ふふっ、あははっ、も~大好き~!
だいだいだ~い好き。
あ~もう、なんでこんなに好きなの? って思うくらいに好き。
こうしてるだけで、満たされちゃう。
自分でもびっくりだよ。こんなに人の事大好きになったことないから自分をどうすればいいかわからないもん。
それどころか、自分が抑えられなくなっちゃいそう……。
本当はね、エッチな事したいっていう気持ちもあるんだよ。//発音的にはあるんだよ? みたいな感じでお願いします。
でもね、今日それをしたら自分を抑えられなくなっちゃう。
一時の感情だけで、っていうのは嫌なの。後で後悔はしたくないから……。
だから……次、次にね。
君がお泊まりに来てくれた時には、しよ?
その時には、今日よりもっといっぱい私の事愛してほしい。
私もいっぱいいっぱい、好きって伝えるから。それまでには覚悟決めておくから。
だから、今日は我慢なの。ごめんね、わがままで……。
んっ……頭、撫でてもらうの気持ちいい。それに撫で方が優しくてホッとする。
いい年した大人が頭なでてもらうのってちょっと恥ずかしいけどね。
そういえば、腕は大丈夫なの? もう平気?
そかそか、確かに腕枕ずっとしてると感覚無くなっちゃいそうだもんね。
でも、そうすると私の枕が無くなっちゃうし、腕枕は流石にもうかわいそうだから、腕抱き枕なんていうのはどう?
言葉の意味の通り、私が君の腕に抱きつきます。
そして、眠ります。どうどう? 昔こういうお人形さんみたいのあったよね。
腕に抱きついてくるの。
それよりは触り心地は良いはずですが……。
えいっ……、こっちのほうが腕枕よりいいかも。
おっぱいが当たってる? いや~、抱きつくと当たっちゃうね。エッチなのはダメだけどこれくらいはサービスです。
というか……スキンシップの範疇(はんちゅう)だよ。
あ、でもお触りはダメですよ。ダメだって……ブラジャーとかしてないし……。
寝る時くらいブラジャー外すよ~。つけてると苦しいし、なので腕だけで感触楽しんでください。
なによ、その不満そうな顔。次のお泊まりの時にはいっぱい触ってもいいから、ね?
どうしても我慢できないって言うなら抱きつくのやめちゃうよ?
その代わりまた腕枕になっちゃうけど。
ふふっ、よろしい。じゃあ今晩は私の抱き枕ね。こうやって甘えたいんだもん。
もちろん私を抱きしめて寝てくれてもいいからね。
あ~手も繋ぎたいかも、体が足りないよ~。
甘えられるうちにいっぱい甘えたいのに~、だって人前じゃあこんなにいちゃいちゃするの恥ずかしくてできないもん。
君の前でだけだもん。こんな風に甘えるの。
ふふっ、ちゅっ……、だ~いすき//耳元でささやく感じで
んっ、ちゅっ、ちゅぷ……、ああん、エッチなキスはダメだって。
ん~、気持ちいいけど、体が熱くなってきちゃうもん。
ひょっとして私に我慢できなくさせる作戦?
もう、エッチなんだから……。
頭の中で私のエッチな姿考えてたりする?
ちょ、ちょっと、なんで言葉に詰まってるの。別に怒ったりしてないわよ、男の人だから仕方ないよ。
なんか、本当にごめんね。男の人にこういうのって辛いよね。生殺しだし……。
でも私の事大切にしてほしいから、私も君の事大切にしたいから。
もう少しだけ我慢してほしいな。
ん……、やっぱ優しいね。
そろそろ、寝よっか。このままずっとこうやってお話したりいちゃいちゃしてるのも楽しいけど明日……もう、今日になっちゃってるかな。
まだ今日もあるもんね。デート楽しみだな。二人で出掛けるのすっごい久しぶりだもん。
お互い、毎日会うのもできないからね。
家で一人で寝るときとか、今頃どうしてるかなとか考えたり……。
メールしよっかなとか、電話してもいいかなとか……迷惑じゃないかなとか。
本当に君に夢中になっちゃってる。
きっともっともっと夢中になって行くんだろうな。
私と同じように君も、私にもっともっと夢中になってもらえたら、嬉しい‥…。
ふぁ~、ずっとお話してたらちょっと疲れて眠くなってきちゃったかも。
テンションあがりすぎちゃったかな。
それくらい、今日は嬉しいんだもん。こうやって二人で一つのお布団にもぐって、一晩まったり過ごすの。
もっともっとお話ししたい気もするけど、明日寝過ごしちゃうのも、もったいないから寝よっか。
ん? なぁに?
んぅっ! な、なな……耳元で、そんなこと言うのは、不意打ち過ぎるよ……。
んもう、耳貸して……。
わ、私も、愛してるよ。
う~、なんか恥ずかしい、好きっていうのより何倍も恥ずかしいよ。
メールとかなら緊張しないのにね。やっぱり言葉にするのって緊張するし、恥ずかしいよ。
でも、さっきの言葉、嘘じゃないから。
私も……その、君のこと一番大好きだから。
今から、君に抱いてもらえる日が、待ち遠しいもん。
だから、その時はとびっきり優しくしてね。優しくしてもらえたらきっと大丈夫だから。
あっ、大きなあくび。折角の雰囲気ぶち壊しだよ~。でも、私もちょっと眠くなってきたから一緒に眠れそうだね。
じゃあ、また朝に、だね。おやすみ。
(ちょっと感覚あけて)
まだ……起きてる?
寝ちゃったかな?
じゃあ……、ちゅっ、ふふっ……かわいっ。
デート楽しみだね。
……って、ちょ、笑うな~。起きてたなら言ってよ!
もう知らない! お休み!