公園でひとやすみ。
んっ、ありがと。
……わぁ、すごく綺麗……。
くれぇぷ? って言うの? これ。
ごくり、では早速……いただきまーす。あむあむ、もぐもぐ……。
……ごくん……んっ、はぁぁぁ……何これぇ、すっ……ごく、美味しいー!
イチゴと、この生クリーム? っていうの? やさしい甘さの生地に包まれてて……。
はぁぁっ、ちょっと感動しちゃったかも……。
すごいね……都会はこんなのがいっぱいあるんでしょ? 都会、恐るべし……。
甘いお菓子で、こんなに幸せな気持ちになれたのは、生まれて初めてかも……。
……ん? あっ……ほっぺにクリームついてた? えへへ、夢中だったから気づかなかった。ありがとね。
ほら、あなたも食べて食べて!
……むむ、そっちのカスタードとバナナのも美味しそうだね。
ひとくち食べてからでいいから……ちょっとちょーだい♪ あーむ、ふふふ。
……都会は公園も人が多いし、綺麗だねー、ちゃんと整備されてる。
私の知ってる公園とは少しイメージが違うなー。遊具とか年代物だったし……。
それにしても、こうやってベンチに並んで座ると、初めて会った時の事、思い出さない?
ふふふ、あの、さびれたバス停であなたと会って、そこで初めてエッチして……そのまま別れて……。
あーあ、もう会えないのかなー。って思ってたら、今度は冬にあなたが会いに来てくれた。
嬉しかったなー。うん、すっごく嬉しかった。
……それに、発情期だったのもあって、たっくさんエッチしたね。
一緒になれて嬉しかった。こんなに嬉しかったのは生まれて初めてだよ。
でもなー……ずーっと一緒がいいのに、都会に帰っちゃうんだもの……。
あなたが居ない間は、さびしいんだぞー?
ずっと一人でも全然平気だったあの場所……あなたが居ないと広く感じちゃったりしてさ。
まぁ……すぐに帰ってきてくれてたから。一人で居ると余計に寂しくて……。
えへへ、ごめんね。ちょっとしんみりさせちゃった。
でもあれだね……二人で居る時は、ほとんど毎日、その……エッチしてたね。
だ、だってしかたないじゃない? 発情期だったんだから!
……え? 発情期はいつまでって……だいたい春頃までには終わってるけど……。
……そんなの関係なしで、春になっても、ずっと毎日求めて、きてた?
むむ、それは、その、あれですよ、あれ。
だ、大好きな人と、繋がっていたいって思うのは……。
人も動物も、普通じゃない、のぉ?
……あ、目そらした。
何よー。もう……私だけ恥かしい感じになってるじゃない。
……あなたのせいでもあるんだからね。
……って、あなたのココも、また興奮して大きくなっちゃってる。
私とエッチしてるときのこと思い出しちゃったの?
しょうがないなぁ。
通行人A:「なに、あれ?」
通行人B:「ここで、しちゃうんだー」
むむむむむ……ば、場所、変えよっ!
……もう! 都会! ……人多すぎるよぉ。田舎なら誰にも水さされないのに。
はぁ……賑やかなのもいいけど、こうも人が多いと、疲れちゃうね……。
……ん?
ふたりきりになれる場所?
そんなところがこんな都会の真ん中にもあるの?
そこ、行ってみたいっ! ねぇー、早くいこっ!