Track 3

公園でひとやすみ。

んっ、ありがと。 ……わぁ、すごく綺麗……。 くれぇぷ? って言うの? これ。 ごくり、では早速……いただきまーす。あむあむ、もぐもぐ……。 ……ごくん……んっ、はぁぁぁ……何これぇ、すっ……ごく、美味しいー! イチゴと、この生クリーム? っていうの? やさしい甘さの生地に包まれてて……。 はぁぁっ、ちょっと感動しちゃったかも……。 すごいね……都会はこんなのがいっぱいあるんでしょ? 都会、恐るべし……。 甘いお菓子で、こんなに幸せな気持ちになれたのは、生まれて初めてかも……。 ……ん? あっ……ほっぺにクリームついてた? えへへ、夢中だったから気づかなかった。ありがとね。 ほら、あなたも食べて食べて! ……むむ、そっちのカスタードとバナナのも美味しそうだね。 ひとくち食べてからでいいから……ちょっとちょーだい♪ あーむ、ふふふ。 ……都会は公園も人が多いし、綺麗だねー、ちゃんと整備されてる。 私の知ってる公園とは少しイメージが違うなー。遊具とか年代物だったし……。 それにしても、こうやってベンチに並んで座ると、初めて会った時の事、思い出さない? ふふふ、あの、さびれたバス停であなたと会って、そこで初めてエッチして……そのまま別れて……。 あーあ、もう会えないのかなー。って思ってたら、今度は冬にあなたが会いに来てくれた。 嬉しかったなー。うん、すっごく嬉しかった。 ……それに、発情期だったのもあって、たっくさんエッチしたね。 一緒になれて嬉しかった。こんなに嬉しかったのは生まれて初めてだよ。 でもなー……ずーっと一緒がいいのに、都会に帰っちゃうんだもの……。 あなたが居ない間は、さびしいんだぞー? ずっと一人でも全然平気だったあの場所……あなたが居ないと広く感じちゃったりしてさ。 まぁ……すぐに帰ってきてくれてたから。一人で居ると余計に寂しくて……。 えへへ、ごめんね。ちょっとしんみりさせちゃった。 でもあれだね……二人で居る時は、ほとんど毎日、その……エッチしてたね。 だ、だってしかたないじゃない? 発情期だったんだから!   ……え? 発情期はいつまでって……だいたい春頃までには終わってるけど……。 ……そんなの関係なしで、春になっても、ずっと毎日求めて、きてた? むむ、それは、その、あれですよ、あれ。 だ、大好きな人と、繋がっていたいって思うのは……。 人も動物も、普通じゃない、のぉ? ……あ、目そらした。 何よー。もう……私だけ恥かしい感じになってるじゃない。 ……あなたのせいでもあるんだからね。 ……って、あなたのココも、また興奮して大きくなっちゃってる。 私とエッチしてるときのこと思い出しちゃったの? しょうがないなぁ。 通行人A:「なに、あれ?」 通行人B:「ここで、しちゃうんだー」 むむむむむ……ば、場所、変えよっ! ……もう! 都会! ……人多すぎるよぉ。田舎なら誰にも水さされないのに。 はぁ……賑やかなのもいいけど、こうも人が多いと、疲れちゃうね……。 ……ん? ふたりきりになれる場所? そんなところがこんな都会の真ん中にもあるの? そこ、行ってみたいっ! ねぇー、早くいこっ!