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プロローグ

ご主人様? 瑠璃です。入ってもよろしいですか? 失礼いたします。 あ。またお部屋を散らかして……メイド長から叱られますよ? ん? 普段通りでいいって……わかりました。 んっ、ん……いくら幼馴染みでも一応主人とメイドなんだから、無茶なこといわないでよね。も~! あ。そういえばメイド長からのお手紙でアナタのとこに行けって書いてあったんだけど。 そういえばなんでお手紙? それに朝からメイド長の姿見えないんだけど…… ふんふん……えぇえ!? 今日から私がメイド長!? なんでなんで!? どうして!? 私なんてまだ新米でアナタの身の回りのお世話とかさせてもらってないんだけど… 私がとくべ……特別っ!? それって……どど、どういう…… しゅっ、しゅしゅ、しゅきぃい!? はぁ、はぁ……口調がおかしくなっちゃった。 落ち着いて、私はお姉ちゃんなんだから…すぅはぁ……コホン。 ど、どうせまた嘘でしょ? アナタはいつもそうやってお姉ちゃんをからかうんだから。 私を拾ってくれた時だってそう。 メイドなんてひとことも言わずに、愛人契約だ~って、嘘ついたの覚えてるんだから。 お姉ちゃんをからかうのはやめなさい! めっ。 とっ歳が一個しか違わなくてもお姉ちゃんはお姉ちゃんなの! フン! え? そんなこといいから返事を…って、よくなーーい!  まったくアナタったらも~…ん? どうしたの? 真面目な顔して……ほ、本気って…ふえぇ!?  やっやめてよっ、もーーやぁー!好き好きって連呼しないでーっ!  私の方がお姉ちゃんなんだから言うことを聞きなさーい! はぁはぁ…わ、わかったから。もういいでしょ? 告白されてるコッチはすっごくに恥ずかしいんだからね……もう。 顔真っ赤になっちゃったじゃない。すぅ、はぁ…平常心平常心。すぅ~はぁ~、よし! ご主人様。これから真面目にお答えしますので、ちゃ・ん・と! 聞いてくださいね。 えっと…私とご主人様が幼馴染みで他のメイドよりも仲が良いのは理解してします。 ぽんこつな私をいつも気に掛けてくれたり、アルバイト先をクビになった私を拾ってくれた時は本当に…心の底から感謝してるんです。 私がぽんこつなせいでクビになったのに、気にせずメイドとして雇ってくれたの…すごく嬉しかった。 幼馴染みって関係ですけど、その時から私はアナタに…ご主人様に一生をかけて恩返しをしようって胸に誓ったんです。 だから…だからこそ…このお返事はお断りさせて頂きます。 あぁ、そんなに落ち込まないの。よしよし♪ 嫌いってわけじゃなくて、その…好き…だけど…ね。 やっぱり公私混同はよくないと思うんです。 私は底辺メイドでアナタはご主人様。身分が違いすぎます。 それにアナタはお屋敷の全メイドの主ですから、私にだけ特別な情愛を注がれるのはよくないと思います。 それにもし結ばれても…私じゃ釣り合わないよ。 背もちんまいし、ぽんこつだし、ぶきっちょだし…おっぱいもちいさいし。 それでもいいって……それは絶対嘘! アナタがおっきなおっぱい好きなの知ってるんだからね! えっち! べー。 とーにーかーくっ! メイドと主人は結ばれちゃだーめ! わかった? ……はいはい泣かないの。よしよし♪ でも……すごく嬉しかったよ。えへへ♪ そういうわけだからこれまで通りメイド全員に愛情を注ぐこと。いいですね? それは無理ってなんで……ええぇえ!? 全員クビにしたー!? 私と二人きりになりたいからって……ぅ~~…ばかーー! バカバカお馬鹿ー! ってことは、私がメイド長ってこと? あぁ……もうやだこんなご主人様ー! 私にだけ特別な愛情を……って、ぜんっぜん嬉しくなーーーい! どうするのよこれから!? 私死んじゃうよぉ~。 え? ご主人様のお世話だけでいいの?  それならなんとか…ん? ご奉仕? それって…ふぇえぇ!? ぇ、エッチなご奉仕ぃ!? む、ムリムリぃ! エッチなこととか知らないし、それにあな…ご主人様とだなんて……うぅ。 ひゃっ!? なっなによいきなり真剣な顔して…わわっ!? いきなり抱きついちゃ……ひゃん!? むぐぅっ、くるひぃぃいい!? ちょ、どこ触って…きゃっ!? おっぱい触っちゃ、やんっ! えっちー! へんたーい! ちっぱい言うなばかーー! んっ、んんぅ…ぁっ、変な声でちゃ…あんっ。 わっわかったからぁ~はなひて~もーー! はぁはぁ。もう…強引…なんだから。こ、コホン。いいですかご主人様。 その…約束しちゃったから…え、ぇっちなご奉仕をしてあげますけど…… やっぱりお仕事もありますし……って、まっ毎日!? そ、そんな毎日なんて……。 お姉ちゃんだったら二言はないだろって……ふ、フン! そうです! お姉ちゃんに二言はありません! ふんす! でっ、でもこれは仕方なくだからね! しーかーたーなーく! いい?  お、お仕事だから仕方なくご奉仕してあげます! 別にご主人様が好きだからとか、特別だからじゃなくて、お仕事だからだよ? わかった? す、すごい元気なお返事…はぁ…えっちなんだからもぅ。 それじゃあこれから毎日……ぇ、えっちなご奉仕してあげるから、お姉ちゃんに任せなさい!

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