Track 4

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寝息

使ったタオル、洗濯物のところに置いてきたよ。 けっこう、洗濯物たまってるね。 帰るまえに、洗濯していってあげるからねw そう。あんたのパンツも洗ったげるw うふふ。 いいじゃない。彼女にパンツ洗ってもらったって、恥ずかしいことじゃないでしょ? でしょでしょ? それよりも、あんたは、たくさん睡眠とって、早くよくなることを考えて? ね? あんたが寝付くまで、隣にいてあげるから……。 うん。 こういう時ってさ……誰かが近くにいてくれると、すっごく安心するよね。 ほら……こうやって、頭なでてもらったり……とか。 私も風邪引いた時とかはさ、すっごく人恋しくてさ……。 小さい頃、私、体弱くてさ、よく熱だしてたんだよね。 そんなとき、いつもお母さんは、私が寝付くまで、隣にいてくれた。 そう……こんな風に、頭を撫でてくれて……。 よしよし……いいこいいこ……。 なんだろう。 頭を撫でられてるだけで、すっごく安心して、眠れたんだぁ。 今はひとり暮らしだから、頭撫でてくれる人もいないけどね……。 でもさ、今は、ケータイがあるじゃない? うん。 友だちから私の体を気遣うメールとか来ると、すっごく嬉しいし。 ふふ。 あんたからのメールにも、何度も励まされたんだよ? うん……あんたのメールが一番うれしい。 ほら……そんなときにくれるメールにはさ……。 「良くなったら、プラネタリウム行こうな」 とか……いつもデートしようって書いてあるでしょ? そうするとね。 ぼーっと見上げてる、なんでもない天井が、星空に見えてきたりして……。 いつの間にか眠ってて……。 あんたとプラネタリウムで、デートする夢……見てたんだよ。 だからぁ、あんたも早くよくなって……。 良くなったら、デート……しよ? うんw ねぇ、どこに連れてってくれる? ん? 私? そうだなぁ……私は……うーん……。 あそこ……かな。 ほら、まだ一緒に行ったことないでしょ? あの海のテーマパーク。 うん。行きたい。 連れてって? ほら、あそこなら、隣のテーマパークと違って、お酒も飲めるしねw チーズフォンデュを食べながら、ワイン……なんていいなぁw えぇ? のんべぇ? なーに言ってんのよw 私が酔っ払ったところは、あんたしか見たことないんだよ? うん……。 なんで……って。 んー。なんでかな……。 きっと、あんたの前なら、酔っ払っても大丈夫……って思えるからなんだろうね。 うん。あんたといると安心する。 だから……さ。今日は、私が一緒にいて、あんたを安心させる番。 ほら……目とじて? ほっぺた……熱いね……。 私の手、冷たい? きもちいいの……かな。 うん。いいよ。こうしててあげる。 あんたの体温を、私の手がぐんぐん吸い取ってるね……。 うふふ。 このまま、熱を奪いつくして……早く、お熱……さがれ。 今日さ……泊まっていこっかな……。 うん。 だってほら……。 となりで、私が寝てたら安心するでしょ? そう。 ふいに目が覚めちゃっても、きっと私が隣で寝ていたら……。 きっと私の寝息を聞いてるだけで、落ち着く思う。眠れると思うんだ。 夜中にもし、目が覚めちゃっても、私の寝顔見て、また、眠ってね……。 うん……。 今は、寝付くまで、こうして触れていてあげる……。 ほら……手貸して? 私は……ここにいるよ……。 どこにも行かない……。 だから、安心して眠ってね……。 ふぁ……ああぁ……。 なんだか、私も少し……眠くなって来ちゃったな……。 きっと、明日の朝には、熱も下がるよ……。 体も軽くなって……。 元気になる……からね……。 元気になったら、デートして……ワインで乾杯……しようね……。 うん……。 うふふ。 よくなって……。 大好きだよ……。 (間) 大好き……。 (間) おやすみなさい……。 (間30秒) (以下、寝息)

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