プロローグ
しーっ……くすっ。
初めまして。私の名はフィーナ……。
サキュバスを見るのは初めてか……?
まぁ、そうだよな……坊やは私が目をつけていた獲物だ。
そう簡単に他の連中が現れるわけがない、か。
くくく……。
ん?そんなに私のことを見つめて……
私が怖くないのか?
サキュバスに興味があったなど……
悪い子だな。
……ということは。
サキュバスがすることは……わかっているのだろう?
私たちは精を食事としている……
この、坊やも見惚れた身体を使い……誘惑する。
一度墜ちたらもう戻ることはできない。
ふふ、坊やに拒否権はないぞ。
逃げたくても、私の快楽からは逃げることが出来ぬのだ……
ん?……ドキドキしているな?
サキュバスに搾られて死ねるなら本望なのか?
……安心してくれ。
私はそんなことはしない……
私の身体を……声を……全てを教え込んで……
今後、私無しでは生きていけない身体にしてやる……
人間の女では満足できない身体に、な。
くすくすっ……
坊やの心も体も私の物に……してやる。