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お隣さんは癒しの耳かき亭:長女(花菜)と次女(夕菜)のW耳かき

「お隣さんは癒しの耳かき亭:長女(花菜)と次女(夕菜)のW耳かき」 作カジハラエム (ピンポーン) (インターフォン越しに) はい、清水です。 ……。 (相手に気づいて) えっと、なに? わざわざ、ウチまで。 何か…用? 忘れ物でもした? 違う? じゃぁ、宿題? たまには自分でやりなよ。 あなた、いっつも、あたしのノート写すだけなんだもん。 ん? それも違うの?? あ、わかった! 花菜姉(かなねぇ)に用? 残念でしたぁ、花菜姉なら留守よ。 あなたのお姉さんと出かけたの知らない? 花菜姉でもない? 違うの? あぁ、もぉ…一体何の用ぉっ!? …中で話す? えっ? インターフォン越しじゃ話せないような用なの?? …恥ずかしい? なにそれ…。 逆に気になるじゃない。 ぁっ。 まさか…? (告白されると思って照れる) ゃだ…。 …。 急に…そんな…。 困っちゃう…。 (嬉しそうに) い、いいわ。 あ、上がって。 (転換SE) は、早く、い、言いなさいよ。 そりゃあね、薄々気づいてたけど。 こ、こういうことはハッキリ口に出してもらわないと。 へ? 何? 今なんて言ったの? 耳…かきっ? 耳かきしてほしい? そ、それだけ?? 他にない? み…、耳かき…。 …。 ……。 (テーブル叩くSE) (恥ずかしがる) あ〜〜〜〜っ。 そう、耳かき。 耳かき……ね(苦笑)。 (小声で)バーカッ! あっ、そういえば…、 あなたっ、あたしが留守の時に、花菜姉に耳かきしてもらったでしょ? 花菜姉から聞いたんだけど、それって、一体、どういうわけっ?! …あたしが留守だったから、仕方なく?? ふぅ〜〜ん。 そう…。 そうなんだ。 仕方なく、ね…。 それで、今日は、花菜姉じゃなくて、あたし? …どうしても、してほしくて? 耳かき、どんだけ好きなのよ…。 確かに、人にしてもらう耳かきって気持ちいいけどさ…。 あたしだって、花菜姉にしてもらうことあるし。 でも、それにしたって、必死すぎ…。 …。 …っ。 はぅっ。 視線を合わせたまま、じっと顔を傾けるなぁっ(照)。 ぁ、あなたの…その、顔っ。 お願いする時の…おねだりフェイス! どうも…、ツボる。 なんかこう、胸の奥にキュンとくるのよね…。 だから、いつも、ノート見せちゃう…。 はぁ…。 わ、わかったわよ。 減るもんじゃないし…、やってあげる。 やってあげるってばっ! …じゃあ膝枕で?? 花菜姉は膝枕だった?! もぉっ、花菜姉ってばぁ、甘やかしちゃって…。 そりゃ、耳かきは膝枕が定番だけど…、 あなたにするのは、ハズカシイっ。 …どうしても、してほしい? うぅ〜〜。 じゃ、じゃあ、今度、ハロハロの白ぶどうおごってよ。 それなら…我慢する。 花菜:じゃあ、ボクくん、私にはマンゴープリンおごってくれる? うわぁっ? か、花菜姉っ?! いつの間に帰ってたの?? 花菜:ふふ、今、丁度。でも、ボクくんが、今度は夕菜に耳かきをおねだりしに来てたから驚いちゃった。よっぽど、清水家の耳かきが気に入っちゃったの…かな? 花菜姉が本気の耳かきしたんでしょ? なら、ハマっても仕方ないとは思うけど…。 花菜:うふふ。有難う。でも、夕菜だって、それくらいの耳かきできるでしょ? そ、そりゃあ、同じようにママから教わったもん。それなりには…。 花菜:それじゃ、私と一緒にやってみる? それでね、私と夕菜のどっちが気持ちいいか、ボクくんに判定してもらうの。 は、はぁっ?! マジ? 花菜:大マジ。 う…。(ちょっと考えて)い、いいわよっ。望む所よ。 花菜:うふふ。ね、ボクくん、それでいい? 花菜:…いいって(笑)。 嬉しそうな返事…。 しっかり、判定しなさいよねっ。 それで花菜姉、一緒に耳かきってどうするの? 膝枕しながらじゃムリだし。 花菜:そうね、残念だけど、ハロハロの白ぶどうもマンゴープリンも諦めて…。膝枕の代わりに…右と左、私と夕菜で同時…、同時に耳かきしてみましょ。 ど、同時っ?! 花菜:そう♪ 両耳を同時に耳かきするなんて…前代未聞の初★体★験★ うわっ、それってばスゴイかも! 花菜:でしょ♪ それじゃ、ボクくん、今日は洋間で、ソファに座ってくれる? そうじゃないと同時にできないから。 (転換SE) 花菜姉、どっちの耳にする? 花菜:あら、私が先に選んでいいの? 右利きのあなたなら、左耳のほうがやりやすいと思うけど。 た、確かに。そう…かも。じゃあ左耳でっ。 って、お姉ちゃんも右利きだよ? いいの?? 花菜:平気、それくらいハンデにもならないし♪ へぇ…、あとで後悔してもしらないからっ。 花菜:ところで夕菜、耳かきは、用意してある? モチロン。常備してろってママが。 花菜:ふふ。言いつけ守っててエライ子。 じゃあ、始める? 花菜:そうね、始めましょ。まずは、ボクくん…、鼻で深呼吸。 いっぱい、息を吸い込んで。 花菜:耳かきには匂いも大事だからね。 す〜〜〜。 花菜:は〜〜〜。 耳かきって、ただ耳かきをするだけじゃダメ。 花菜:体と心をリフレッシュできるのが、いい耳かき。 ほら、いい匂いでしょ。  花菜:夕菜も私も、身だしなみには気を使ってるからね。だから、いつでも、こうして、いい香りで癒してあげられる。そ し て、今日は…、ふとももの寝心地がない分、癒しのBGMも追加…。 (BGM) 心からリラックスさせる…匂いと、音。それが、どんどん夢心地にいざなう。 花菜:それが、耳を綺麗にするだけじゃない、清水家の耳かきの真髄。 落ち着いたところで、ようやく、耳の中を…。 チェック。 花菜:うーん、前回の耳掃除から、そんなに間が空いてないはずなんだけど…、 うっわ! 花菜:どんな風に暮らしてたら、こんな事になるのかしら…。 耳垢がいっぱいで奥が見えない…。 花菜:ねえ、夕菜、ボクくんの耳垢って、取り甲斐があるでしょ? う、うん、これは、ワクワクしちゃうレベル。 花菜:入口付近にある、細かいフケみたいなのから。 まずは、耳の穴の入口から…やっつける。 (SE) 花菜:穴の壁に沿って、ゆっくり、 耳の中を…そぉっとっ、 (SE) 花菜:一周、二周…、産毛の下を滑らせるように、 一掻き、二掻き…、こちょこちょ産毛を掻き分けて、 (SE) 花菜:優しく、優しく、 こっそり、こっそり、 (SE) 花菜:すくい上げるっ、 さくっ、さくっ、 (SE) 花菜:丁寧に、丁寧に、 そっと、そぉっと、 (SE) 花菜:取る、取るっ。 ざく、ざくっ。 (SE) 花菜:よし、これでいいね。 これで…、よしっと♪ 花菜:手前は、完璧。 手前は、丸裸。 花菜:これで、奥に取り掛かれる。 これで、奥をやっつけられる。 花菜:腰掛けながらだと、耳の奥に耳垢を落とす心配がないから、夕菜でも安心ね。 あたし、そんな失敗しないしっ。花菜姉こそ、油断して耳垢を奥に押し込まないようにねっ。 花菜:そうね、せいぜい気をつけるわ(笑)。 (SE) 花菜:うーん…。外耳道(がいじどう)の中ほどから先…、パイ生地みたいなのが重ってる。 (SE) うっ…、こっちも似たような感じかも。薄皮の塊が、耳穴の壁にへばりついて…。 (SE) 花菜:これ、もう少しほっといてたら、耳穴塞いじゃってたかもね…。 (SE) 頑固にこびりついた耳垢は、我慢強く、より、丁寧に。 (SE) 花菜:地肌を細かく擦って、擦って…剥がす。 (SE) 二度、三度、同じ場所を…ちょい、ちょい。 (SE) 花菜:擦って、擦って、剥がす。 (SE) 小刻みに擦って、剥がす。 (SE) 花菜:剥がした隙間に、耳かきの先を…滑りこませ、さらに、掻く。 (SE) 強すぎず、弱すぎず、絶妙な力具合で…少しづつ、剥がす。 (SE) 花菜:ぺりぺり。 ぺりぺり。 (SE) 花菜:ぱりぱり。 ぱりぱり。 (SE) 産毛に絡まった耳垢が、バリバリ…取れる。 (SE) 花菜:片っ端から、ぺりぺり…剥がす。 (SE) 花菜:ほい、 ほい、 (SE) 花菜:ほいっ。 ほいっ。 (SE) 花菜:あと…。 一掻き。 (SE) 花菜:ぐっと…、耳垢に食い込んだ耳かきを、 ちょっとだけ、強く…掻きあげ…、 (SE) 花菜:よしっ。取れたっ。これで全部。 よしっ。取れたっ。これで全部。 花菜:さて、取り残しは…、 (SE) ない…、かな? (SE) 花菜:ない。 ないね。 花菜:夕菜、耳垢を取り終えて、することは? わかってる。耳かきについてる梵天の出番でしょ。 (梵天SE) 花菜:これで、 よしっ。 花菜:ふぅっ。(ゴミを吹き飛ばす感じに息を吹く) ふぅっ。 花菜:うふふっ。 ビクってした(笑)。 花菜:夕菜、ボクくんが涎垂らしてないか見て? え?! マジで…。 花菜:前はもう、べっとり…(笑)。 ぅっわぁ…そうなんだ。あっ、今、拭った! もぉ、汚いんだからぁ…。 花菜:うふふ、素早いこと。 で、花菜姉とあたし、どっちの耳かきが良かった? もちろんあたしよねっ?! あたしの耳かきが気持ちいいからヨダレ垂らしたんでしょ? 花菜:もぉ、夕菜ったら…。まだ耳かきは終わりじゃないでしょ? あ…っ。 花菜:耳から全身のケアもするのが、我が家の耳かき、でしょ? う、うん…耳たぶマッサージ、忘れてた。 花菜:思い出してくれてなにより(笑)。それで、夕菜、マッサージの前にすることは? し、知ってるわよ。手を擦って、温めてから、でしょ。 花菜:よろしい。そうすることで、耳ツボマッサージの効果もアップ♪ (両手擦りSE) 暖かくなったら、耳たぶを… 花菜:指でつまんで…、 花菜:下にひっぱるようにマッサージ。 下にひっぱるようにマッサージ。 一回づつ、耳たぶを離すまでひっぱる。 花菜:触られて痛くない? 痛いと、代謝が低下している証拠。 花菜:その場合は、弱め。 花菜:一回、二回、三回、四回、五回 一回、二回、三回、四回、五回 花菜:次は、真横にひっぱる。 花菜:一回、二回、三回、四回、五回 一回、二回、三回、四回、五回 花菜:耳たぶ、すごい火照ってきた♪ そうしたら、耳ワンタンマッサージ? 花菜:そうね。 次は、こうして、親指を…耳たぶ、残りの四本の指を耳の上にかぶせて、耳を…折りたたむ。 花菜:折りたたんだら、今度は、そのまま10秒押し続けて。痛気持ちいいくらいの強さでギュ〜っと10秒。 花菜:1、2、3、4、5、6、7、8、9、10 1、2、3、4、5、6、7、8、9、10 指を…離す! 花菜:一気に血が流れて、血行がグンと…よくなる。さぁ、続けて、もう…一回。 花菜:1、2、3、4、5、6、7、8、9、10 1、2、3、4、5、6、7、8、9、10 ふぅ…。花菜姉、次のマッサージで最後? 花菜:そう…ね。そうしましょ。それ以上やったら、ボクくん、嬉し死にしちゃう(笑)。 ほんと、そんなイキオイ…(笑)。 花菜:最後は…、耳の縁をつまんで。 耳たぶから、耳先へ、場所を移しながら、 花菜:耳の縁をつまんでいく。 痛気持ちいいくらいの強さで、耳先までつまんだら、 花菜:そのまま、耳たぶまで…戻る。 これで、一往復。 花菜:続けて、もう一往復。 ※ 花菜:つまんで、つまんで、つまんで、つまむ。 つまんで、つまんで、つまんで、つまむ。 花菜:最後に、一往復。 ※ 花菜:これで、お し ま い★ ふぅ〜、終わったぁ…。 花菜:ボクくん、お疲れ様。 スゴイ満足そうな顔しちゃって! もぉ、そんなんで、ちゃんと判定できる? 花菜:あらまぁ、ほんと…、判定なんて忘れてるって顔だ(笑)。そうねぇ、それなら、ムリに判定しなくてもいいわ。二人にマンゴープリンとハロハロの白ぶどうをおごってくれれば、ね♪ 賛成、賛成っ! 大賛成★ 花菜:ということで、よ ろ し く♪ ヨロシク(笑)。 ちゅ(実際に)。 ちょっ、花菜姉、なにしてんのっ?! 花菜:え? 約束のキスだけど。 わけわかんない。 花菜:夕菜もすれば? そうすれば、ボクくんだって、もっとおごってくれるかもしれないし。 夕菜:…はっ。いやいや、キスなんてムリムリっ。 花菜:それじゃ仕方ないわね。ボクくん、私に倍おごってね(笑)。 うぅう…っ! 花菜:ボクくんのおこづかい、足りるといいけど(笑)。 もぉ、花菜姉ってばぁ!

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