プロローグ(前編)
<ナレーション>
DASU-NOTE(ダスノート)
・このノートに名前を書かれた者は射精する
・ノートに名前を書いた後に1分間射精の状況を詳細に記述することができる
・何も書かない場合はその場で自慰行為の後射精する
・女性の名前を書き込んだ場合その者に男性器が出現し、男性の場合と同じ操作が可能になる
・ノートによって射精させられた者は前後の記憶もノート所有者によって操作できる
・ノートに書かれた内容はノートの効果が終了しない間は加筆修正が可能である
・ノートの効果時間は周囲の人間にも精神的影響をもたらす
・最終ページの所有者の欄に名前を記入することでその者がノートの所有者となる
<瑞樹>
(社会は腐っている。
性犯罪が横行し、現在、女性の貞操は常に危機にさらされているといえる。
日本の将来、この状況はさらに悪化し、スラム街が各地に
できあがり人々の心が荒めば治安はさらに悪化し事態は深刻になるだろう。
私の名前は桜瑞樹(さくらみずき)。
セイントマリア学園に通うごく普通の女子校生。
勉強もスポーツもそれなりにうまくこなしている
いわば優等生と周りから言われている存在。
そんな私にとって日本の将来がどうなろうとさほど関心があるわけではなかった。
そう・・・あの事件が起こるまでは・・・)
あ~も~こういうときに限って忘れ物するなんて~
なんて私ってツイてないんだろ~
とっくに下校時間は過ぎてるし、さっさと教室行って
帰らないと~
うう・・さすがに暗いとちょっと気味が悪いかも・・・
え~っと教室はどこだっけ~
あ、見えた!・・・あれ?音がしたような・・・誰かいるのかな?
え?うそ・・・・
(それは私にとって大変ショックなものだった。
教室の後ろにある私の個人用ロッカー。
鈴木太郎、クラスメイトで友達もいない暗い性格の男子
普段ほとんど話す事すらしない彼が奇妙な声をあげているのだ)
ちょっと・・・私のロッカーの前でなにしてんのよアイツ・・・
(鈴木太郎が何をしているのか
理解できるまでにしばらく時間を要した。
アイツは私のロッカーの中にあったリコーダーを口に含み
さらに私の体操服の下を露出させた股間に擦りつけながら喘いでいたのだ。
私に勇気があれば教室に入って行ってキツク注意したり
その場で警察に通報することができたのかもしれない。
しかしこの時はただただ気持ち悪くて怖くて彼が自慰行為を終了して
教室から出て行くまで隠れている事しかできなかった)
く。。なんで私がこんな目に・・・
(悔しかった。彼が絶頂したときにだした
あの白くてイカ臭くて汚い精子まみれにされた体操服を見たときの屈辱感。
あの嫌悪の対象でしかない記憶は消えることはないだろう。)
(私が男性に対して嫌悪を抱いたのは実はこれが初めてではない。
学園の生物担当の教師池田仁(いけだひとし)もまた鈴木と違わぬ嫌悪の対象でしかない。
補習と言っては私を生物準備室に呼びいやらしい目で私を撫で回してくる
肩に手を伸ばしては微笑みかけてくるその笑顔は気持ち悪い
セクハラ以外の何者でもない。
もちろん男性全てがそうであるわけではない、
一部の下等な男達がいるせいでこの社会は腐っているのだ)
(そんなある日の事だった。放課後誰もいない教室。
私の机の上にあの奇怪なノートが置いてあったのは・・・)
ん?あれ?なんだろ・・・これ?
ダ・・ス・・ノート?
ヘンなノート、誰か間違えて私の机に置いていっちゃったのかな?
それにしても・・・
ちょっとだけならいっか~
(黒い表紙に白い文字でダスノートと書かれたそのノートを
めくってみると、1ページ目の左側にいくつかの文章が書かれていた。)
うわ・・なにこれ・・趣味わる~
(そのまま忘れ物として教師に届ければよかったものの
何故か惹かれてしまう何かがそのノートにはあった)
その夜・・・
ふ~やっと宿題終ったし、明日の準備でもして寝ようかな。
あ、そういえば・・・
(ページをめくる音)
ん~これって誰かのイタズラなのかな~
このノートに書かれた者は射精するって・・・
射精ってやっぱアレだよね~
ん~
(部屋のテレビでは23時のニュースがちょうど始まったところだった。
男性と女性の2名のニュースキャスターが自己紹介の後とりとめない日々の出来事を淡々と
話している)
田中幸太郎か・・・
(男性ニュースキャスターの名前だ。
ある意味とてもバカらしい行動であったと思うが
気づいたらなんとなくノートにシャープペンを走らせていた)
ふふ。あ~もう私バカかも~
こんなんで射精させられたらたまったものじゃないよね~
あはは(←乾いた笑い)。私何やってんだろ・・・疲れてるのかな・・・
ん?
<女リポーター>
ちょっと!田中さん!こんなところで何やってるんですか!
田中さん!しっかりしてください!本番中なんですよ!
ちょっと!ダメです!!!ADさん何とかして!!!!はやく!!!はやく!!!!
画面切って!え?うそ!きゃ!!!!
プチ!
ピー音
<瑞樹>
ゴトっ
うそ・・・まさか・・・こんなことが・・・
(それは正に信じられない事態だった。
男性ニュースキャスターがいきなり股間を露出し自慰行為を始めたからだ。
画面が消える間近、臭気を放ち白く濁った精液が女性ニュースキャスターに向けて放たれていたのが
異様に生々しく思い出される。その時私はなんとも言えない性的興奮を覚えていた。)
射精を支配する快感
男を支配できる魔力を秘めたダスノート
もっと、これはいろいろと実験してみる必要がありそうね。ふふふ・・・
1週間後
私は法的に裁けない女性の敵である思われる性犯罪者予備軍の男達を公衆の面前で裁いた。
そして、ノートを検証してみていろんなことが掴めてきた。
ノートに書いた者を射精させるだけでなくその前後の行動も操れる事
射精してしまわないうちはノートに加筆修正が可能であること
女性の名前を書いた場合はその者に男性器をつまりはフタナリ化させて射精させることが
できるということ。
最後のは、まぁ置いておくとして
この絶対的力を手に入れた私にできること
そう、今まで嫌悪の対象であった者に対する復讐
そして私の壮大な計画がこのときから始動することになる
真に害のない男性だけが存在する社会
あのニュースキャスターはスキャンダル続きで女性の敵みたいな見方をされていたみたい
最初に犯した失敗かと思ったが神はどうやら私の味方をしていたようだ。
まずはそう、あのキモいオタクの鈴木太郎
そんなにオナニーしたいのだったら大々的にやらせてあげたらどうだろう?
みんなのいる前で教室中にアイツのイカ臭い精子ぶちまけさせる
みんなどんな反応するのだろうか~ふふふ
それとあのエロ教師の池田仁
あ~いうどうしようもない犬には躾が必要
とびきりきついオシオキをして従順になるまで飼いならしてあげる
ダメな男達は排除すると供に私が教育してあげなければならない。
それがこのダスノートを持つ者に課せられた使命なのだから。
ふふふ。さぁ、お楽しみはこれから♪
<清野円>
さくら・・・みずき!・・・