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■はは03『言うことをなんでも聞いてくれる激甘のはは』
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はい、あ~んして? ……ふふふ、いい子ね……はい、もう一口。
ん~~ん♪ ……はい、美味しかった? そう、良かった。
お母さん、朝から頑張った甲斐があったわ……あ、口元。ちょっと汚れちゃってる。
じっとしててね? ん~~ぺろん、ぺろぺろ、れろん。
んふ、取れたかしら……まだちょっと残ってるわね、ぺろん。ん~っちゅ、ちゅっちゅ、ぺろぉ~ん。
はい、綺麗になった。ごちそうさまね。
それじゃ、学校に行く準備をしてきなさい……あ、あなた。
もう会社? はい、行ってらっしゃい。今日も一日、頑張ってくださいませ。
あら、もうこんな時間……遅刻しちゃうわ。
あら、まだ大丈夫? でもぉ、まだお母さんとの、朝のスキンシップの時間がいるでしょう? いるの♪ ほら、おいで~~? むぎゅっ。
ん~~、いい抱き心地~~。
日に日に男の子らしく成長してきてるわね。
肩幅なんかもがっちりしてきてるし、胸板も厚いし……くんくん、なんだか青春の匂いもするし、ふふふっ。
えぇ? どんな匂いなのかって? そうねぇ、思春期の男の子の匂い……自分自身ではわからないものでしょうね。
でも、お母さんにはわかるのよ。と~っても素敵な香りだわ……。
くんくん……すぅ~~う。あはぁ、ほらこの香り。
シャンプーと汗が入り交じった、私の大好きな息子の香りよ……んふふ、くんくん、ん~~んふふ♪ いい匂ぉい……っちゅ。
ちゅちゅ、ん~っちゅ。
ちゅむ、んん、んふっ……ちゅぷ、ん、ちゅっちゅっ……こっちにもしていい? この可愛いお口にぃ……むちゅっ♪ ちゅっ、ちゅむん。
んむんむ、ん~っぷはぁ。はぁ、はぁ……唇、キュッと閉じたままよ? ほら、柔らかく開いて……そう、力を抜いて、ぺろん。
お母さんのキス、もっとお口全体で味わって? ぺろっ。
んっ、んっ、ん~~っちゅ! んはぁっ、はぁはぁ……え? 時間がなくなっちゃう? だから遅刻しちゃわないようにって……だって、朝のチュウはあなたのお願いだったでしょう?
小学生の頃、行ってきますのチュウをしてって言ったから……お母さん、嬉しくて毎日してあげてるのよ。
もちろん、お帰りなさいのチュウもね? ふふふ、あなたも嬉しいでしょう?
あら……でもこの年になったらちょっと恥ずかしい、って……えぇ? 絶対に他のうちではしてない? うふふ、馬鹿ね。
余所は余所、うちはうちよ♪ そうでしょう……ん~っちゅ。
私はあなたがこの世で一番大切なの。
だから、お母さんにできることは何でもしてあげるわ。
だからね、なんでも言ってちょうだい。
あなたの言うこと、何でも聞いてあげる。何でもっ。
毎日そう言ってるでしょう。
一昨日だって添い寝してあげたし、昨日は勉強見てあげたし。
今日は何して欲しい? あぁ、それは帰ってきてからじゃないとわからないかしらね、ふふ。
はい、それじゃ行ってらっしゃい。
今日も一日、あなたが幸せでありますように、っちゅ♪ お母さんにもお返しのキスをちょうだい? ん~~ちゅ、ちゅぷ、んふふ、ありがとう。