妹の人生相談
パイズリシスター
シナリオ:長谷川名雪
【01 - 妹の人生相談.wav】
お、お兄ちゃん
ビックリした…
部屋に入る時は、ノックしてって言ってるんだけど…(困った感じで)
やっ、その…別に隠しごとがあるわけじゃなくて…
って…わざわざ私の部屋を物色しに来たの?
お願いだから止めてほしい
私には私のプライバシーがあるの
…余計な心配しないで
私はいつも通り元気だから
やっ、やだぁ…そんなに近寄らないで…(照れた感じで)
お兄ちゃん、慣れなれしい…
ベッドの上で話し合いなんて…まるで恋人みたいでイヤ…
あっ…これはお兄ちゃんが嫌いというわけじゃなくて…(慌てながら言い繕う感じで)
しつこい…(拗[す]ねた感じ)
私のことなんてどうでもいい
用件があるなら早くして
まだ学校の課題とか終わってないんだから
ふーん…用件はそれだけ?
バカバカしいとうか、目ざといというか…
さっきから言ってるじゃない
私は元気
お兄ちゃんに心配される覚えなんてないから
まったく…これじゃ、おちおちご飯も食べれない…
困る…じろじろ観察しないで
ふぅ…私だって、日々の生活でストレス溜まるの
そんなの誰だって同じ
今日、たまたまガタがきたって話だから
うっとうしい…
しつこい人は煙たがられる
ホント、ちょっと気分が優れなかっただけ
うん、嘘じゃない
過保護…(照れた感じで)
了解、なにか悩みがある時は相談する
お兄ちゃんに打ち明けるから
これで良い?
ふーん…それだけ?(残念な感じで)
やっ、もうちょっと追及されるのを覚悟してたわけで
だ、誰が!?
お兄ちゃんを引き留めたいわけじゃない
私、早く課題終わらせないと
うん、バイバイお兄ちゃん
あっ…(困惑気味に)
こ、これは…
ううんっ、袖にホコリが付いてたから取ったの
引き留めたくて、お兄ちゃんを触ったわけじゃない…
何でも…ない…
それじゃ、また…(囁[ささやく]くような声で)
うっ…
行っちゃうの…
やだ、待って…お兄ちゃん!(すがりつく感じで)
何かくやしい…
全部お兄ちゃんの思い通りになったみたいで
思惑が善意でも、何か嫌なの
私だって、沈む時ぐらいある…
私の悩み、笑わないで聞いてくれる?
絶対だから
なんで私の胸大きいの…?(消え入りそうな声で)
…何、ぽかんとして
私の発言おかしかった…?
引っ掛かる…
今度、奇妙なリアクション取ったら喋らないから…(拗ねた感じで)
はっきり言えば、胸がコンプレックス…
変なの…
クラスの男子たち、前までは仲良く接してくれた
でも、最近はちょっとぎこちない…
何だろう…男子たちの視線、ちくちくするの
胸が目線で撫で回されてるみたい…
それだけじゃなくて
電車に乗ってると、大人や若い人
とにかく色んな人が私の胸に注目してるの
何だか…居心地悪い…
お兄ちゃん…私、自分のことが嫌いになりそう…(弱気な感じで)
むっ…何笑ってるの?(拗ねる感じで)
気分悪い…
せっかく相談したのに…これじゃ、報われない…
今さら誤魔化したって遅い
誤っても時間は戻せないから
…えっ?(驚いた感じで)
男性の視線が集まる理由?
そんなこと…考えたことなかった
余裕もなかったし
でも、理由なんて重要なの?
そうやって含み笑いして…(少し怒った感じで)
私をからかっておもしろい?
一応、お兄ちゃんの言い分は聞く
でも…くだらないことだったら、当分口をきかないから
…あっ、目眩がした
ふざけた冗談はやめて…
まさか本気で言ってるの?
だって…私が魅力的だなんて…信じられない…(上ずった声で)
魅力があるから男性の視線を集めるだなんて…
くだらない嘘は止めて
…本当なの?(疑いと期待が混ぜこぜになった感じで)
だったら、お兄ちゃんが証明して(誘う感じで)
私が魅力に溢(あふ)れてるなら…お兄ちゃんがその気になってくれるでしょ…
私はいたって本気
お兄ちゃん…