01
01
入りますよ兄さん……あら、いきなり入られたら何か不都合なことでも?
もう彼女も帰ったんですから、見られて困るようなこともないでしょう。
それとも、何かありましたか?
そうですよね。
何もやましいことなんてありませんよね?
では、構わないでしょう?
……用事は、って?
あらあら、用事がなければ妹が兄の部屋を訪れてはいけないと?
えぇそうですね、兄妹とはいえ年頃の男女……しかも、兄はすでに彼女持ち。
もっとも、その可愛らし~い彼女を紹介してあげたのは、どこの誰でしたっけ?
はい、私です♪
しかも彼女は中学時代からの親友で……ふふふ、ご感謝ありがとうございます。
あんなに素敵な女子を紹介してあげたんですから、もっとも~っと感謝してもらってもいいですよね?
えぇ?
そんなことないですよ。
兄さんはまだまだ私への感謝が足りないと思います。
あらあら、そんな単調な感謝の言葉だけではなくて……そう。
わかってるじゃないですか。
私の用事は、兄さんの、愛しい彼女との進展具合を聞きたいな~と言う……あら、親友の恋の行方がどのようになっているのか、知りたくなるのが乙女心というものですよ?
私にはまだ恋人がいませんから。
一足先に大人になった親友がどのような経験をしているのか、興味が尽きません。
……えぇ?
いやですね、そんなのあの子には訊けませんよ。
ご存じの通り、とても恥ずかしがり屋さんですからね。
訊いても、何も教えてはくれません。
ですけど、兄さんなら教えてくれるでしょう?
あら、教えてくれないんですか?
でも残念。
気弱なあの子に無理強いはできませんけど、兄さんにならいくらでも訊いて構いませんよね?
幼い頃から、質問があったらすぐに訊けと言ってくれていましたし。
それに、あの子と兄さんの関係を取り持ってあげたのは……ふふふ、そうでしょう?
兄さんには、私に報告する義務があると思うんですよ。
プライベートなことでも、何でも。
あら、頑なですね……もし兄さんが教えてくれないのでしたら、あの子から無理矢理聞き出そうかな~と思っているんですが、それでも構いませんか?
私たち親友ですから、懇願すればきっと。
おやぁ、聞かれては困ることでも?
もしかして兄さん、あの子に破廉恥なことを?
いえいえ、いいんですよ。
恋人同士ならしているのが普通です……しているんですよね?
そうそう、そういうコトを聞きたいんですよ。
何せ年頃の女子ですから、性的なことには興味津々でして……恥ずかしい?
普通、男子はそういうコトを自慢げに話すものかと。
そうですよ。
恋人がいることは自慢することです。
そしてその自慢話をして、優越感に浸るものでしょう。
私に話すことで、兄さんは優越感を覚え、私は好奇心を満たす……。
お互い、ウィンウィンの関係です。
兄妹だからこそ、他人には言えないことでも話せてしまう、そういうものでしょう?
兄さんは、妹に何でも教えてくれる優しい人ですよね。
はい、ありがとうございます。
兄さんのそういう素直で正直なところ、私は大好きですよ。
そう、素直なところがね?
ふふふ……包み隠さず、全部話してください、ぜ~んぶ。
なんて、あの子にはもうとっくに全部聞いているんですけどね。
兄さんってば気弱なくせに見栄っ張りだから、どこまで作り話してくれるか楽しみです……くくくっ。
それで?
どこまでいきましたか?
まさか、デートの行き先で誤魔化そうだなんて、思っていませんよね?
えぇ、もちろん男女の関係という意味ですよ。
キスとか、愛撫とか、セックスの話です。
何回しましたか?
あの子を絶頂させることはできましたか?
赤ちゃんはいつ頃……あら、すみません。
ちょっと急ぎすぎましたね。
いいんですよ?
最初からゆっくり話してください。
ファーストキスは、いつどこで?
初体験はこの部屋ですか?
それともあの子の?
まさか、まだ何もしていないなんてことはないですよねぇ。
交際を始めてもう三ヶ月は経ちましたよね?
それなのに、まだ性行為をしていないなんてことは……ですよね~、もうとっくにしていますよね~、んふふ♪
兄さん、素敵。
あぁ、兄さんはもう童貞を卒業しているんですね。
あの気弱な子も兄さんに手で処女を捨てている……なんて官能的な話なんでしょう。
私、興奮してきてしまいます……ごくん。
おや、興奮するくらいいいでしょう?
だって、身近な人たちがセックスをしているんですから、妄想しない方が無理というものですよ……
な~んて、ね。
んふふふふ。
それで、初体験はどちらから誘ったんですか?
まさか兄さんがあの子にリードされたなんてことはないですよね?
男子なんですから、ちゃんと主導権を持ちましたよね。
それは良かった。
もっとも、あの子から兄さんを誘うなんてこと、無理に決まってますけど……それで?
場所はこの部屋ですか?
おやおや、いつの間に……私のいない間?
ふ~ん……私より兄さんの方が先に帰っていて、尚且つあの子が私と一緒にいなかった時が、この三ヶ月の間にあったでしょうか。
へぇ~、あったんですね~。
そうですか~。
いえいえ、それで?
最初はどのように?
まさか、いきなりぶち込んだなんてことは……キスから?
それはそうですよね。
まずはムード作りをしてから……ベッドの上で?
こうして顔を寄せて……息がかかるほど近く……あぁ、私は大丈夫ですよ?
その時の様子をもっと明確に想像できるように、できるだけ似たような状況で話してください。
まずはキス……どんなキスでしたか?
唇がふれるだけなのか、舌まで割り込ませたのか。
あの子の舌は舐めましたか?
あの子の唾液はどんな味でしたか?
吐息の匂いは?
あらあら、いい匂いだったんですね。
美味しかったと……あの子の唾液を啜る兄さん、そんな姿、なかなか想像できませんね。
それで?
次はオッパイですか?
それとも愛の囁き?
好きです、って?
それとももう、愛してます、って?
あの子が言ったんですか?
それとも兄さんから?
好きだよ……愛してるよ……だから、させて、って?
好きだからセックスしたいってお願いしたんですか?
あら、何も言わないで押し倒したんですか?
兄さんってばケダモノですね~……ふふ、ちゃんと言いました?
なんて?
ほら、言って下さい。
私に言うわけではなくて、その時になんて言ったのか教えて下さいって言ってるんですよ。
さぁ、兄さん。
言って?
聞かせてください、愛の言葉を。
あぁ、ゾクゾクします……ん、んん……んはぁ、はぁはぁ、あぁ……それだけですか?
もっと言ったんでしょう?
もっと淫らな言葉を……もっといやらしい囁きを、あぁん。
んはぁ、はぁ、はぁはぁ、あぁっふ……ふは~、は~、は~……兄さん、エロいですね。
そんなこと言われたら、あの子もコロッと落ちたんじゃないですか?
あっさりと体を。
そうそう、こんな風に……んっふ、体を許したんでしょう?
はぁはぁ、親友ながら、なんて淫らな子なのかしら……兄さんといる時のあの子は、私の知らない顔をしてるのね。
兄さんにしか見せたことのない、女の顔をしていたんでしょう?
あぁ、見てみたい。
あの子がどんな淫らな顔をして兄さんのペニスをねだったのか……セックスを求めたのか。
ねぇ、兄さん?
あの子は……して?
って言ったの?
兄さんのペニスを、私のとろけきったヴァギナに突き刺して、って……オマンコにオチンポ挿入して、って。
兄さんの素敵なオチンチンで、私のオマンコとろけさせて?
大丈夫、もう十分濡れているから……今なら、にゅるる~って簡単に入っちゃいますよ?
さぁ、兄さん、どうぞ。
あっ、あぁん。
んもう、何ですか兄さん。
これからがいいところなのに……まぁ、いいです。
今日のところはこれくらいで勘弁してあげますよ。
兄さんの妄想は、なかなか楽しかったですから