西園寺さん、出会う
それでは、早速会いに行きましょう。
まだ見ぬ、西園寺さんの顔を見に行きましょう。
ですが、焦りは禁物。
「急いては事を仕損じる」と、ことわざにもあります。
まずは、ひと呼吸。
深呼吸をして、落ち着きましょう。
自分のリズムで、ひと呼吸。
まずは、一回。
さらに、一回。
そして、もう一回。
いいですね。
鼓動が、ゆったり落ち着いていくのがわかります。
あなたが落ち着いていくのが伝わってきます。
最後の仕上げに、もう一回。
よいです。
大変よいです。
鼓動が、ゆっくりと、落ち着いたのがわかります。
あなたが落ち着いたのが伝わってきます。
準備万端。
いよいよ、横になって、夢の世界へ旅立ちましょう。
夢の中の四阿へ旅立ちましょう。
(指パッチン)
目を閉じます。
横たわって目を閉じます。
万全の体勢。
確かに閉じられました。
これで、夢の世界へまた一歩。
(囁き)
今から数字を数えます。
数える数字が大きくなるほどに、意識が、沈んでいきます。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、
11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、
21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、
31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、
41、42、43、44、45、46、47、48、49、50。
(囁き)
意識が沈んでいくのと同時に、浮かび上がってくる光景があります。
(自然BGM:始)
それは、自然豊かな庭園。
数万坪にも及ぶ広大な敷地。
耳に心地いい清廉な水の流れ。
その水が注がれる、いくつもの池。
色とりどりの鯉が優雅に泳いでいるのが見えます。
季節ごとに彩りが変わるだろう素晴らしい景観。
庭園の中央の池に張り出して建っているのが、四阿。
宝形造の屋根を持つ立派な建屋(たてや)。
その中に、あなた。
あなたがいます。
あなただけがいます。
四阿の中で一人。
悠然と腰掛け、庭園の自然を感じています。
素晴らしい自然を味わっていると、
それとは別の気配を感じます。
それは、人。
待ち人の気配。
おそらく、西園寺さんの気配。
右。
いません。
左。
いません。
後ろ。
いません。
四方を見渡しますが、特に誰も見当たりません。
誰の姿も見えません。
気配は気のせい。
気のせいに、あなたは落胆。
「こんにちは」
落胆したあなたの背中越しからの、声。
リアルな声なのですが、落胆を引きずるあなたには届きません。
「あの…、お一人ですか?」
それを覆す、声。
慌てて振り向けば、さっきまで誰の姿もなかったはずの場所に佇(たたず)む、ハタチ前後の女性。
笑顔が素敵な女性があなたをじっと見つめています。
「四阿、ご一緒してもよろしいですか?」
あなた好みの美貌に、心が揺さぶられます。
よくよく見れば、美貌の面影に仄(ほの)見えるのは、あなたの初恋の女性。
見つめているだけだった憧れの女性。
それが、あなたの琴線に触れまくります。
「今日みたいないい日は、お気に入りの庭園の四阿でのんびりするに限りますよね」
久々に聞く、初恋の子の声。
蘇る、当時の涼やかで明るい声。
年を経て、成長している声ですが、胸の奥が切なく疼きます。
「こんな素敵で美しい庭園を…私とあなたの二人で独占してますね…。すごく贅沢」
四阿から望む素晴らしい景観よりも、あなたは彼女の姿に釘付け。
庭園を眩しそうに眺める彼女の横顔から目が離せません。
髪型、目、鼻、耳、唇、頬、輪郭。
全てに懐かしさを感じます。
憧れに体が熱くなります。
「(とまどい)でも…、あなたは別のものを見てますよね…?(照れ)ええと…、そんなに見つめられたら…困ります。というか、恥ずかしいです///」
あなたの熱い視線に気づくと、頬を染めて、逃れるように身を捩(よじ)ります。
その所作が、たまりません。
「わ、私なんかよりも、庭園を見つめて下さい。その方が、い、いろいろと休まると思います…。
私を見ても休まりませんよ…?」
もじもじしながら、もっともな意見。
ですが、彼女で休まらないんなんて事はありえません。
そう断言できる程に、彼女は癒し系の魅力にあふれています。
「もしかして…(溜め)私で、休まってます…?」
あなたの心を読んだかのような、呟き。
しかも、あなたの目を見つめての、呟き。
清廉でまっすぐな視線にうろたえるあなたですが、彼女はそれに構わずにじり寄り、一気に距離を詰めます。
「だから、私、癒し系なんて言われるのでしょうか…?
(照れ)もし、本当に私で休まれているなら、素敵な事ですけど…///」
思わぬ接近にうろたえるあなたを前に、照れながら視線を泳がせます。
たまりません。
彼女の一挙手一投足、全てがあなたに刺さります。
あなたは彼女の虜。
とっくに、あなたは彼女の虜。
初恋の女性の面影を残す彼女を前に、虜にならないはずがありません。
一も二もなく、あなたは頷きます。
大きく、一度。
続いて何度も、繰り返し頷きます。
「初対面の私、西園寺に癒やされる。あなたはそう言ってくれるんですね。
(はにかみつつ)ありがとうございます…♪」
【西園寺さん、癒やす】
(自然BGM)
「のどかで、静か。
本当に、ここは…素晴らしい庭園ですよね。
この庭園、この四阿は…癒やしの世界の中心。
そんな風に言っても、全然大げさじゃない。
だから…、
私の、ここ、(パンパン)
私の膝枕は、さしずめ…(大照れ)癒やしの世界の中心の…中心。
恥ずかしすぎる…けど、
あなたの役に立てるなら、
あなたを休ませることが出来るなら、
あなたを癒せるなら、
どうぞ…ここに、横になって下さい///
横になってくれれば、全力であなたを休ませます。
休ませる事が出来る『癒し』を始めます。
膝枕は、その始まり。
柔らかくって、あったかくって…、
心の底から、優しい気持ちになって、ほっとできる。
それが、膝枕。
膝枕こそ、『癒し』の元。
自信を持って、そう言えます。
さ、(パンパン)
私の太ももを、膝枕を…、
感じて下さい。
絶対領域の、膝枕。
性的アプローチゼロで味わえる、女性の肉肉しい質感。
わずかなスペースに込められた色々なメッセージ。
それが、あなたを癒やします。
あ…。
横になってくれた。
横になってくれました///
太ももを擦る、感触。
あなたを感じます。
太ももに感じる、重み。
あなたをしっかり感じます。
太ももを擦る、感触。
あなたを感じます。
太ももに感じる、体温。
あなたをじわじわ感じます。
ほっとします。
あなたも…私の膝枕で、ほっとできますか?
できる?
なら、よかった…。
膝枕は…する方もされる方も、幸せ。
素敵な四阿でこうしてるのもあって、とことんまで癒やせます。
なにより、
ほっとできる膝枕で行えば、なんだって、癒やし。
膝枕万能説。
膝枕をしながら、頭を撫でたり、
膝枕をしながら、耳の掃除をしたり、
他にも…、色々。
それはこれからの、お楽しみ…♪
まずは、頭を…、
ナデ、ナデ。(SE)
ナデ、ナデ。(SE)
膝枕をしながらだと、いい感じに、ナデナデできます。
優しく、(SE)優しく…。(SE)
いいこ、いいこ、するような感じで、
限りなく優しく…、ナデ、ナデ。(SE)
こうするだけで、癒やし成分が倍増。
撫でるってすごいんです。
(SE)
さらに…、
言葉を添えると、癒やしがグッとあなたの中に…、
染みこんでいきます。
(SE>BGM始)
いつも、お疲れ様。
毎日大変だったよね?
がんばってきたんだよね。
あなたは十分すぎるほど、がんばってる。
お疲れ様。
本当にお疲れ様。
疲れたあなたの側には、私がいる。
あなたをこうしてあげられる、私がいる。
だから、なんにも心配しないで。
私に、全部任せて、このまま。
されるがまま。
(SE>BGM終)
そして…、
合わせ技で頭のマッサージ。
ハープを弾くように指先で頭皮をかきあげ、頭の全体を指のお腹で…タッチ。(SE)
ポロンポロンとピアノを弾くように、軽くタッチ。(SE)
あくまでも優しく。
ふんわり、タッチ。
(SE)
次は…、
目のまわり。
私の手を、そ…っとあなたのまぶたの上に……載せます。(SE)
すぐに、まぶたに伝わる…手の温もり。
目には、神経がたくさんあるので、これだけで効果抜群。
しばらく、このまま。
リラックスが目から染み入ります。
錯覚ではありません。
事実。
リラックスが浸透。
頭の奥へと浸透していきます。
ほぐれて、
ほぐれて、
ほぐれる…。
ほぐれます。
ほぐれて、
ほぐれて、
ほぐれる…。
ほぐれます。
(ゆっくり)
ほぐれて、
ほぐれて、
ほぐれる…。
ほぐれます。
ほぐれて、
ほぐれて、
ほぐれる…。
ほぐれます。
十二分にほぐしたところで、
人差し指と親指で、眉を挟みます。(SE)
そうして、眉間から眉尻へ…、
引き上げるように移動しながらもみほぐします。
(SE)
指で眉を挟んだまま、
こめかみまで、マッサージ。
(SE)
最後は、こめかみを優しく…プッシュ。(SE)
これを何回か、繰り返したら…、
(SE)
まぶたを温もりに包んだように、耳を温もりに包みます。
両手で両耳を…温もりで、包む。
(SE>BGM始)
再びの、手のひら。
温もりをまた感じて。
再びの、温もりの力。
さらにまた感じて。
人の温もりはただの熱じゃありません。
人を癒やす、愛の温度。
(囁き)
愛の、温度。
伝われ、愛。
私の、愛。
愛。
あい。
アイ。
伝われ。
伝われ。
伝われ。
(SE>BGM終)
愛を伝えるように、包んだ手で耳をこねます。(SE)
柔らかくほぐしていきます。(SE)
愛の、耳ほぐし。(SE)
愛を直接伝える、耳ほぐし。(SE)
(ゆっくり)
こねこね。(SE)
こねこね。(SE)
こねこね。(SE)
こねこね。(SE)
ほぐす位置を、細かく変えて、耳全体を…ほぐしていきます。
(ゆっくり)
こね、こね。(SE)
こね、こね。(SE)
こね、こね。(SE)
こね、こね。(SE)
耳にある沢山のツボも自然に揉み込まれて、体そのものが…ほぐされていきます。
(ほぐしSE)
(ゆっくり)
こねこね。(SE)
こねこね。(SE)
こねこね。(SE)
こねこね。(SE)
耳なのに、体がほぐされていきます。(SE)
愛が、体をほぐしていきます。(SE)
温もりが、体をほぐしていきます。(SE)
(ゆっくり)
こね、こね。(SE)
こね、こね。(SE)
こね、こね。(SE)
こね、こね。(SE)
耳から、体がほぐされていきます。(SE)
愛が、体をほぐしていきます。(SE)
温もりが、体をほぐしていきます。(SE)
(ゆっくり)
こね、こね。(SE)
こね、こね。(SE)
こね、こね。(SE)
こね、こね。(SE)
これが、撫でから始まった、癒やしの前戯。
四阿と膝枕のおかげでかなり、よい感じにほぐれたと思います…///」
【西園寺さん、さらに癒やす(右)】
「忘れてならないのが、耳の中、耳の掃除。
まずは…、
この右の耳。
こちらから…ほぐします。
(右転換)
引き続き、耳をほぐしながら、耳の中も、ほぐします。
この耳かきで、ほぐしていきます。
耳の中だって、例外じゃありません。
耳の中だって、ほぐしてしまいます。
耳かき…耳掃除こそ、ほぐしの極み。
耳かきとは、掃除でありながらマッサージなのです。
まずは、あなたの耳穴の大きさ。
耳の中、どれぐらい奥に鼓膜があるか。
それを…確認。
あくまでも、慎重。
どこまでも、入念。
耳の中は、肩や手足とは違って、とてもデリケート。
耳かき自体だって凶器になりうる。
それだけに、耳掃除には細心の注意が必要です。
決して、傷つけない。
傷つけないように、ほぐす。
傷つけないように、癒やす。
耳の穴の入口から、(囁き)始めます。
耳かきの匙で、(耳かきin)耳の毛に溜まった粉状の耳垢を取ります。(SE)
耳かきの匙で耳の毛に浮かぶ細かい耳垢をすくい取ります。(SE)
匙が、少し撫でただけで、(SE)
耳垢がたんまり。
匙が、少しさらっただけで、(SE)
耳垢がこんもり。
(SE)
耳の穴の入り口、
耳の中の毛の周り、
あらかた取り尽くしました。
でも…まだ。
まだまだ。
耳の中はまだまだ、これからです。
耳の穴の四方を、あます所なく。(SE)
耳の穴の八方を、残す所なく。(SE)
丁寧に耳かきを操り、(SE)
ゆっくり、奥へ向かいます。
ゆっくり、耳垢を取りながら、向かいます。(SE)
奥へ奥へ、耳かきを進ませます。
あえて不意の動きを加えて、ビクンと体を反応させるのも忘れません。
(それも、ほぐし)
耳の壁を擦るように。(SE)
それが、ほぐしへと通じます。
耳の壁をさするように。
それが、ほぐしへとつながります。
そんな、小技を挟みながら、奥。(SE)
奥へと進むと、
何か引っかかるモノがあります。
匙の先で確認したそれは…耳垢。
大物の耳垢。
耳の奥に根付くように張り付いている…耳垢。
それを、ゆっくり、剥がしにかかります。
大物を、丁寧に、剥がしにかかります。
(SE)
鼓膜が近いので、油断は禁物。
思うように剥がれなくても、焦りは禁物。
気合を入れて、この大物に臨まないといけません。
耳かきを握る指先の力を、加減。(SE)
耳垢そのものを一気に持ち上げるのは、危険。(SE)
大物の周り、周りの耳垢から徐々に崩していきます。(SE)
耳垢を、耳壁から、ペリペリと剥がしていきます。(SE)
剥がれる音。
剥がれる感触。
(それも、ほぐし)
耳垢が大きければ大きいほど、心地よさも、ア…ップ。
そして…、
周りを崩して、ようやく自由になった大物の本体…。
これを、匙ですくい上げるようにして持ち上げ…、
外。
外へ。
はいっ。
耳かきの匙にあるのは、小さな耳の穴から出てきたとは思えないほど、大きな耳垢。
あまりにも大きいので、
外に出した瞬間、
外気が入り込み、耳の通りが良くなって、音の聞こえがよくなります。
思わず綻ぶ、顔。
沸き上がる満足感。
込み上げる充足感。
ほぐれきった、右半身。
その心地よさに浸って下さい。
ほぐれた余韻が途切れる前に、右から、左の耳へと、入れ替えます。
【西園寺さん、さらに癒やす(左)】
右から、左の耳。
優しく頭を倒すようにして、入れ替えます。
(左転換)
ほぐしも、いよいよ後半戦…っ。
左の耳。
特にする事は変わりません。
こちらも、耳をほぐしながら、耳の中をほぐします。
同じように、耳かきでほぐしていきます。
変わらないからこそ、
確認は、忘れずに。
人間の体はシンメトリーではありませんから。
大きさ。
どれぐらい奥に鼓膜があるか。
それを…確認。
決して、傷つけない。
傷つけないように、ほぐす。
傷つけないように、癒やす。
耳かきの三原則みたいですね。
そんなことを言ってる間に…確認、完了…。
いきます。
左の耳も、(囁き)始めますね。
耳の毛に浮かぶ細かい耳垢を、(耳かきin)耳かきの匙ですくい取ります。
(SE)
匙が、少し撫でただけで、耳垢がいっぱい。(SE)
耳かきの匙でほぐすように、
撫でて、(SE)
撫でて、(SE)
耳の毛に絡まるような耳垢を、すくい取ります。
(SE)
匙を、くぐらせるだけで、耳垢がたくさん。
(SE)
順調です。
いい感じに、
耳の穴の入り口、
耳の中の毛の周り、
取り尽くしました。
いよいよ、耳の中の奥へと進めます。
耳の穴の隅々を、(SE)あます所なく。
耳の穴の端々を、(SE)残す所なく。
慎重に耳かきを操り、(SE)
ゆったり、奥へ向かいます。
焦らず、耳垢を取りながら、向かいます。(SE)
奥へ奥へ、耳かきを忍ばせます。
(SE)
わざと不意の動きを加えて、ビクンと体を反応させたりするのも忘れません。
耳の壁を優しく、つつくように。(SE)
それが、ほぐしへと通じます。
耳の壁を優しく、さするように。(SE)
それが、ほぐしへとつながります。
(SE>BGM)
既にお馴染みの、小技を挟むと、
あなたの全身の神経がこの小さな耳の穴に集中していくのがわかります。
それを意識して……コリ、コリ、コリ……と壁を掻きながら進んでいきます。
と見せかけて……コリ、コリ、コリ……と、焦らす。
焦らすように、コリ、コリ、コリ……。
飴と鞭。
鼻にこよりが挿し込まれるような、ぞくぞくするくすっぐったさ。
もどかしくて、
歯がゆくて、
じれったくて、
落ち着かない。
ギリギリのギリギリで、コリ、コリ、コリ。
ヤキモキして、
ウズウズして、
気がはやって、
落ち着かない。
もう限界、と思ったところで、コリ、コリ、コリ。
飴と鞭を繰り返すように、奥へと、進路を取ります。
取りつつ、
耳を…ぐい。
耳を引っ張られた事で、拡がる耳の穴。
張った状態の皮膚に、侵入途中の耳かきが触れます。
狙った不意の動き。
ゾワゾワっと、全身の肌が粟立ちます。
その瞬間、耳かきのさじで、つん、つん。
耳の壁を叩きます。
その衝撃に、めくれる音。
耳の穴の壁に張り付いてた薄皮のような耳垢が、剥がれる音。
大きい。
予想以上の大きさ。
これを落とさず、逃さず、
耳かきのさじで捕らえて、引き揚げる。
ここで落とすと、最悪、鼓膜まで落ちてしまう可能性があるので、慎重に。
慎重に持ち上げ…。
外。
外へ。
はいっ。
すぽっ、と入り口を抜けます。
栓抜きで王冠の蓋を綺麗に開けた時のような、爽快感。
耳かきが抜けた瞬間、
薄皮のような耳垢が外に取り出された瞬間、
外気が流れ込んで、耳の中がひんやり。
私の声もよく聞こえる。
無事に耳垢を取り終えて、喜びを隠し切れない私の声も、よく聞こえます。
だって…、
(髪をひと撫で)
こんなにほぐれたんですもの。
右半身と左半身が、完璧。
完璧にほぐれた。
幸せ。
あなたをほぐせた幸せを…実感。
最高。
最高です。
こんな気分を味わえる耳かきはやっぱり、最高の癒やし。
あなたもそう思ってくれますよね…?
【西園寺さん、出す】
(自然BGM)
「夢の中、ほぐれた余韻に浸ります。
四阿の中、ほぐれた余韻に浸ります。
私の膝枕の上、ほぐれた余韻に浸ります。
癒やしの世界の中心の中心で、浸ります。
(ゆっくり)
休まって、
休まって、
休まって、
休まります。
最高の時間。
ずっとこの時間が続けばいい。
心からそう思います。
(ゆっくり)
休まって、
休まって、
休まって、
休まります。
最高の時間。
ずっとこの時間が続けばいい。
心の底からそう願います。
(ゆっくり)
休まって、
休まって、
休まって、
休まります。
長々と続く、最高の時間。
そんな最高の時間が、あなたの体から、欲望を排除し始めます。
最高の時間が、あなたの体の中から、欲望を排除していきます。
あなたの欲望は、きらめく光の玉になって、あなたのへそのあたりから浮かび上がります。
ふわっと浮かび上がります。
まるで、ホタルの灯(ともしび)。
ほのかに灯(とも)る、光の玉。
あなたの上でゆらめき、きらめく、欲望の玉。
右に左に、ゆらゆらきらきら。
同じリズムで揺れ続けます。
ほぐれきったあなたの意識は、それをぼんやり、認識します。
(ゆっくり)
右に…左に。
右に……左に。
右に…左に。
右に……左に。
右に…左に。
まるで、ボール遊びに夢中なわんこのように意識を左右に振られます。
ぼんやりしたまま、いうがまま。
(ゆっくり)
右に…左に。
右に……左に。
右に…左に。
右に……左に。
右に…左に。
あなたの意識は左右にいったりきたり。
揺りかごのように揺られます。
(ゆっくり)
右に…左に。
右に……左に。
右に…左に。
右に……左に。
右に…左に。
揺れて、揺れて、揺れる。
欲望を排出したあなたは、無垢で清らか。
少しの刺激にも、反応。
揺れて、揺れて、揺れる。
欲望を排出したあなたは、無垢でまっさら。
少しの刺激にも、反応。
揺れて、揺れて、揺れる。
欲望を排除したあなたは、無垢で清らか。
微かな刺激にも、反応。
揺れて、揺れて、揺れる。
欲望を排除したあなたは、無垢でまっさら。
微かな刺激にも、反応。
あなたの上で灯る光の玉に、熱を感じます。
あなたの上で灯る光の玉を、暖かく感じます。
玉が少しでも近づくと、より熱を感じます。
その熱が、暖かさとは違うことに気づきます。
普段の熱とは別。
それは、昂ぶりを催す、熱。
それは、体がひくつく、熱。
光の玉が発するのは、男性器が反応する、熱。
まさに、欲望の玉。
これを、再び、あなたの体に戻したら。
そう考えてしまいます。
今の無垢なあなたに、戻したら。
あなたの男性器に、潜らせたら。
そう考えてしまいます。
どうなる…。
どうなってしまう…。
・
・
・
(ゴクリ…)
ふふ。
戻します。
戻しちゃいます。
光の玉を今の無垢なあなたに返しちゃいます。
10数えたら、欲望の玉をお返します。
1、2、
3、戻します。
4、無垢なあなたに戻します。
5、お返しします。
6、無垢なあなたに返します。
7、お返しします。
8、光の玉を、男性器に沈めます。
9、光の玉を、男性器に潜らせます。
10。
熱い。
男性器を反応させる、熱。
昂ぶらせる、熱。
焼ける。
快感が、じわじわ。
(きもちいい)
熱い。
男性器を反応させるような、熱。
焦げるような、熱。
ひりつく。
快感が、じわじわ。
(きもちいい)
無垢な分、効きます。
効きまくります。
清らかでまっさらなあなたには、強すぎる刺激。
あまりもの熱に、一瞬で勃起。
快感が、じわじわ。
(きもちいい)
腰も自然にビクビク。
熱に浮かれて、動き始めます。
あまりもの熱に、頭の中も蜃気楼のようにゆらいでいきます。
快感が、じわじわ。
(きもちいい)
清らかな分、効きます。
効きまくります。
無垢でまっさらなあなたには、激しすぎる刺激。
あまりもの熱に、一瞬で勃起。
快感が、じわじわ。
(きもちいい)
腰が勝手にカクカク。
熱に侵されて、動き始めます。
あまりもの熱に、頭の中も陽炎(かげろう)のようにゆらいでいきます。
快感が、じわじわ。
(きもちいい)
だんだん、腰の奥の方に熱いものを感じます。
(きもちいい)
そろそろ…。
快感が、じりじり。
(超きもちいい)
だんだん、意識が奥の方に遠のいていきます。
(きもちいい)
そろそろ…、イク。
快感が、じりじり。
(超きもちいい)
あなたは導かれるまま、手を打つ音を合図に、溜まった熱を解き放ちます。
即ち、イク。
快感が、じりじり。
(超きもちいい)
あと10。
あと10で、その熱を放ちます。
溜まった熱を全部出す。
あなたは、イク。
快感が、じりじり。
(超きもちいい)
金玉の中の精液を、全部出す。
それこそ、ほぐしのてっぺん。
ほぐしの到達点。
即ち、癒やしの極み。
1、震える。
2、腰が震える。
3、大きく震える。
4、震える。
5、体が震える。
6、大きく震える。
7、震える。
8、頭が震える。
9、大きく震える。
10、真っ白。呼吸が止まる。
(パチン)
放つ。(パチン)
出る。(パチン)
出る出る出るっ、出まくるっ。
全部の精液が出るッ。
出まくって出まくって、出し尽くすッ。
(きもちいい…)
(きもちいいっ)
(きもちいいッ)
※繰り返しつつ、フェード・アウト
夢の中、気持ちのいい余韻に浸ります。
四阿の中、気持ちのいい余韻に浸ります。
私の膝枕の上、気持ちのいい余韻に浸ります。
癒やしの世界の中心の中心で、浸ります。
(ゆっくり)
休まって、
休まって、
休まって、
休まります。
最高の時間。
ずっとこの時間が続きます。
目が覚めるまで、続きます。
(ゆっくり)
休まって、
休まって、
休まって、
休まります。
最高の時間。
ずっとこの時間が続きます。
目を開くまで、続きます。
【西園寺さん、幸せ】
(自然音:BGM)
「(リラックスしてのびのびと)
私の膝枕の上で、すやすやと眠るあなた…。
いい顔、
いい表情をしています。
無事に休ませる事が出来て…ひと安心。
本当に…よかったです。
それにしても…、
癒やされきった顔は、素敵。
幸せにあふれた顔は、とっても輝いています。
あなたのこんな最高の顔を見ることが出来て…感動。
人に幸せを与える、喜び。
それをしみじみ、感じます。
あぁ…、幸せ。
全ては…、
この…庭園と四阿のおかげ。
素敵空間があってこそ。
私だけじゃ、絶対…無理。
ウソじゃありません。
そこは勘違いしない。
だから…、
私は、庭園と四阿が好き、大好き。
癒やしが好き、大好き。
笑顔をくれたあなたも好き、大好きです。
幸せすぎ。
西園寺は…庭園と四阿がある限り、幸せです…。
(囁き)
この素敵な時間は、あなた次第。
(囁き)
この最高な時間は、あなた次第、
なのですが、
さすがに、朝まで、ですね(笑)。
自然に目を覚ますまでにしましょう。
(囁き)
この幸せな時間は、わたし次第。
それまで、このまま。
この至福の時間が続きます。
それを約束します。
確約致します。
・
・
・
そう。
そうだ。
四阿の、西園寺の…癒やしを、恋しく思っていただけましたら、さらに…嬉しいです。
これ以上の幸せはありません♪
だって、また会いたいって思っていただけますから…/