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でもホント、ここまで強情だとは思っていませんでしたよ。
意外とタフというか……余計なところで根性あるのですね、センパイ。
ある意味、見直しました。
でも証拠は全部揃ってるんですからね。ホントですよ!?
言い逃れなんてさせませんし、拒否したところで体中を骨抜きにしてまた聞きなおすだけです。
うん? 証拠を見せろ……ですか?
ではこれを見て下さい。
この髪飾りは柚子ちゃんから提供された証拠です。
最近センパイの部屋で見つけたそうです。
浮気相手の彼女が落としていったんじゃないかって教えてくれました。
これでもまだセンパイは――
えっ……見覚えがある? ふふっ、ついに自白しはじめるとは。
なっ! これは柚子ちゃんのものですって?
センパイ、こんな時に見苦しい言い訳をしてもしょうがないですよ。
もう素直に認めちゃいましょうよ……
あっ、メール着信……ゆうこちゃんから!?
「昨日の話は冗談だから本気にしないでね?
あれはあたしの髪飾りだからアニキに話すとバレちゃうからね~」って、
うそ……なにこれ……やだ……
どさっ!
あ、ああああ! センパイ、大丈夫ですか!?
やだ、起きてよぉ……私、その、やり過ぎちゃったかもしれません……
もう手遅れかもしれませんけどしっかりしてください!!
センパイ? センパイ、起きて~~~~~~!!
もういじめませんから、目を覚ましてくださーい!!
(了)