2.『慰めてもらいたくなったとき』
おかえりなさい♪
お仕事、お疲れ様です♪
……大丈夫、ですか?
今日は、なんだか……暗い顔、してますね。
そういうときは……いかがですか?
……はい♪ どうぞ♪
はい、ぎゅーーーーーーーーーーーーーーーっ♪
……うふふっ♪ ママのところに、おかえりなさい♪
一日、お疲れさまでした。
よしよし。よしよし。
それで……一体、何があったか、聞いてもいいですか?
もちろん、話したくなければ、無理に話さなくても大丈夫です。
でも、話して楽になりそうだったら……ママに、聞かせて欲しいです。
……はい。
そうですか……そんなことが……。
お仕事でミスをして、ひどく、怒られてしまったんですね……。
あなたが、そんなに暗い顔をする理由が分かりました……。
でも、もう大丈夫ですからね♪
ママに、ぎゅーって甘えてください♪
ぎゅーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♪
よし……よし。よし……よし♪
大丈夫。大丈夫、です♪
……酷いことを言われて、自分に自信がなくなりましたか?
そうですね……そんなに酷いことを言われたんですから……落ち込むのは、当然ですよね。
でも……人間なんですから、ミスをするのは仕方のないことです。どんなに酷いミスでも、それであなたという人の価値が、なくなるはずありません。
それに……今、あなたが落ち込んでいる、ということは、ミスを反省している、ということです。
投げやりにならずに、ミスと向き合おうとしているんですから……それは、すごいことなんです。
あなたは、立派な人ですよ。
だから、自信を持ってください。
ね?
ふふ……♪ ほら、ママのほうを、見てください。
ママは、ちゃーんと、あなたのことを見てますよ。
はい♪ あなたはいつ見ても、とっても素敵で、恰好いいです♪
ママの、世界で一番、大好きな人です♪
だから……落ち込まないでください。自信を持ってください。
世界中の人が、あなたを見捨てたとしても……ママは、あなたから、絶対に離れたりしませんから……♪
あ……。
ひょっとして、泣いてるんですか?
……いいえ。いいんですよ。謝らないでください。
泣きたくなったら、泣いてもいいんです。
……大人の人が泣いちゃいけないなんて、一体誰が決めたんでしょうね。
ママは、絶対に、笑ったりしません。誰かに甘えて泣くことは、恥ずかしいことなんかじゃないんですから。
いっぱい、泣いてください。ママの前だけは、何も、取り繕ったりしなくていいですから……そのままのあなたを、出してくださいね。弱いところ、いっぱい見せてください♪
よし、よし。よーし、よし♪
大丈夫。もう大丈夫ですよ。
頑張らなくていいんです。泣いたっていいんです。
ママのこと、ぎゅーってしながら、いっぱい泣いてください♪
いいえ、痛くなんかないですよ♪ だから、ママのこと、もっともっと、ぎゅーってしてください。ママの体で、あなたの心も体も、温めてあげますから……♪
よーし、よし。よし、よし♪
大丈夫、大丈夫。
あなたは、とっても、素敵な人。とっても恰好よくて、ママの、大好きな人です。
それだけは、忘れないでください。ママは、絶対に、あなたを裏切ったりしませんから……♪
ママは、ずっと、そばにいます。ママは、ずっと、あなたが大好きです♪
よーし、よし。よし、よし♪
よし……よし♪
……涙、止まりましたか?
はい。よかったです♪
いえいえ。謝らないでください♪
少しでも、あなたの心が癒されたら……嬉しいです。
あ……だけど、ダメですよ?
まだ、ママから離れちゃ、いけません。
ほら……
ぎゅーーーーーーっ。
確か、涙を流すと、ストレスが発散されるんですよね?
だけど、発散されたからといって、元気になったわけじゃないんですから。
だから……無理に、元気になろうとしなくてもいいんですよ。
空元気は、やめてください。
ママのことを心配させないように、作り笑いをするのは、やめてくださいね? 気分が暗かったら、暗い顔のままで、大丈夫ですから♪
……はい♪
今日は、ゆっくりしましょう。何もしないで、過ごしましょうね♪
ご飯は、食べられそうですか? ふふっ♪ あなたのために、美味しいご飯を、用意してますよ♪
……今すぐ、元気になる必要なんて、ないんです。
ゆっくり、ゆっくり、立ち上がろうとすればいいんです。
でも、立ち上がる元気がなかったら……そのときはいつでも、ママのところに戻ってきてください。
ママが、あなたの体を、支えてあげますから……♪
……あ。
ひょっとして……また、泣きそうですか?
はい♪ もちろんです。
あなたの気が済むまで、泣いてください……♪
ママが、ずーっと、ぎゅーってしてあげます♪