Track 4

Previous Track Back

エピローグ

;お風呂から上がってしばらくして。リビングで 「お兄ちゃん、ご飯ついでー……ん、しょ……これで良し! んー、今日はねぇ、チキンステーキあたし風! え、あたし風って所に意味は特にないよ? 強いて言えばソースがオリジナル、って事くらいかなぁ?」 「あははは、大丈夫だって。味見したし、美味しいと思うよ、多分? んー、オリジナルだからねぇ、お兄ちゃんの嫌いな味じゃないと思うけど……ま、好評ならまた作ってあげるし、ちゃんと味わって食べてよねっ!」 「というわけで、ご飯を……って、お兄ちゃん? お米、炊きすぎじゃないかなぁ……いや、うん。いつもは確かにそれで良いけど、今日はお母さん達お泊まりだって言ってたし、そんなに炊いても余っちゃうよ」 「もー、しょうがないんだから……ま、いいや。明日の朝ご飯で使えば良いし、何とかするよ。んふふふ、そりゃ、ねー。女の子だもん、お兄ちゃんのお嫁さんになるためにちゃーんと早めにお嫁さん修行をしてるんです!」 「おっと、野暮な事は言っちゃダメ! っていうか、こういう話題だとお兄ちゃん、いつも申し訳なさそうな顔するねぇ……別にお兄ちゃんが無理矢理ー、とかそんな感じじゃないんだし、気にしなくて良いのに」 「むー、良いから! っていうか、あたしはお兄ちゃんが困った顔は……可愛いから、たまに見たいけど……そういう風に申し訳なさそうな顔は見たくないの! あたしはお兄ちゃんが好き、お兄ちゃんはあたしが好き? ……ほら、ちゃんと言う言う! 好き? っていうか、好きって言わなかったから毎日リスカして写メ送っちゃったりして……あははは、冗談……だよ?」 「ふふ、そんなに慌てなくても冗談だって。で、どうなの? お兄ちゃんはあたしの事好き? ……ん、ありがと……ならさ、良いじゃん。あたし達、兄妹だけど好き合ってる訳だし……それじゃダメ?」 「……ふふ、うん。あたしはね、難しい事考えないの! だから、お兄ちゃんの事大好きってちゃんと言うし、お嫁さんになりたいっていうのもちゃんと言ってあげる。だから、お兄ちゃんも遠慮しないで……お兄ちゃんだからとか、そんなのじゃなくて……たまには男の人として、あたしの事、見て欲しいな……あ、んぅ……ううん……言葉にしなくても……判る……でも、言葉よりも判るかもしれないから、もうちょっと欲しいな……あ、んぅ……ちゅぱ、ちゅぅ……ふぁ、はぁ……ちゅ、ちゅぱ……ん、ちゅぅ……」 「……ふふ、そだね。料理冷めちゃうね……うん! 今日はなんだかんだで自信作だから、楽しみにしててよ、お兄ちゃんっ!」 ;5秒程度間

Previous Track Back