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もしかして、受講者さんですか?

あ、こんにちは ええと…もしかして、うちの「大人の書き方教室」の受講希望の方ですか? わぁ、良かったぁ! 本当に受講者さんが来てくれるなんて… 失礼ですが、どこで私の教室をご存知になったんですか? あ、なるほど ネットで見かけて来て下さったんですね 確かに習い事が検索できるサイトに登録してましたし… そこをご覧になったんですか? そうなんですね 登録しておいて良かったぁ… いえいえ! 確かに開始時間は過ぎてはいますが、見ての通り、生徒さんはまだ一人もいなくて… 実はあなたが第一号の生徒さんだったりするんです 子供向けの書き方教室も開いてはいるんですが、それ以外の方はあんまり需要がないのか、こんな感じでして… でも、ようやくあなたという生徒さんが増えましたし、一緒にお勉強していけますね♪ それじゃあ、こちらの席へどうぞ… 荷物は机の横にかける所がありますから、そっちへ… はい、大丈夫ですよ 今日はお受けになる授業は通常の「かきかたコース」で宜しいですか? はい…はい… えっ?と、特別講座…? それって確か授業内容の隅っこに小さく書いてたあの…? い、いえ! 生徒さんの方からいきなり求められるなんて事は初めてでびっくりしちゃって… 分かりました それでは今日は通常コースの授業の後に特別講座を行うという形で進めていきますね こほんっ… それではまずは自己紹介から 初めまして、私はこの教室の先生をしている「茅妹(ちせ)」といいます えーと…字を書くのが好きなのと、人に物を教えるのが好きでこういう教室を開いています まだまだ未熟ではありますが、一所懸命やっていきますね はいっ、次はあなたの番ですよ? お互いに名前も知らないんじゃ、これから教えにくいですしね はい…はい… 丁寧にありがとうございます♪ こちらこそ、宜しくお願いしますね それにしても…若いのにこういう習い事に来てくれるなんて、先生は嬉しいな 何か特別な理由でもあるの? 例えば、字を書くのが苦手…だとか そっかそっか… 自分の字の汚さが少しコンプレックスなんだ 確かに学校では習字とか習う機会はあるけど、字の美しさを徹底的に鍛え上げるって感じじゃないもんね ふんふん… それに、自分で字を書く機会をもっと増やしたいと… 今どきは携帯やパソコンのメールで簡単に済ませちゃうのに、えらいなぁ なるほどね… そういう目的意識があるんだったら、私もあなたにしっかりと教えてあげなきゃ♪ …って、人に物を教える立場なのに敬語崩しちゃった すいません、歳を聞いて何だか安心したっていうか、話しやすく感じちゃって… こんなんじゃダメですよね え?いいんですか? 確かに二人だけですし、変に気を遣うとやりにくくなりますもんね… んっ、うぅん! それじゃあ、お言葉に甘えて… これからは敬語を崩して接していくわね? ふふ、ありがと♪ 改めて、これからも宜しくね さてと…お話はこれくらいにして… 授業を始めていかなきゃね あ、そうだ!鉛筆はちゃんと持ってきてる? 筆箱に入ってるのね それじゃあ、ちょっと見せてもらってっと… 中を失礼しまーす… あー、芯の状態があんまり良くないみたいだね 短くなってたり、折れたりしてるよ 先生が綺麗にしてあげるから、貸して? ん…ぅん 鉛筆削りを使って、ちょうどいい形にして… んん…んっ うん、これくらいで大丈夫かな 芯の状態を維持するのに、キャップを使ってみるのもいいから、試してみてね それじゃあ、早速お勉強を始めようか♪

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