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一章

    【360°姉ッ!~エロい姉たちに囲まれて絶体絶命!~】一章 台本   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【弟くん・モノローグ】 俺には姉が4人いる と言っても 実の姉ちゃんは一人だけで あとは姉のような存在――ってことになるな そんな環境を他人が羨ましいと思うか否(いな)かはともかくとして 俺にとっては みんな大切な人たちであることに変わりない …うん。変わりないハズ…なんだけど… 【七海】 こーら 弟くん。ご飯はもう少しよく噛んでから飲み込まないといけませんよ? はい あーんして。あーん 【弟くん・モノローグ】 北條七海 少し歳の離れた 俺の実の姉ちゃんだ とにかく俺にはダダ甘で 逆の意味で俺はこの人には 一切逆らうことができない 何せ その過剰すぎる過保護っぷりを心配した両親が 俺をこのアパートに隔離させたくらいだからな… 【美月】 はいっ 美月お姉ちゃんもぉ あーんっ ほらほらぁ お姉ちゃんの人参とピーマン せ~んぶ弟くんにあげるぅ。えへへっ 【弟くん・モノローグ】 西来寺美月 金髪でツインテールという 見るからに痛いロリキャラをした 俺の幼なじみの姉ちゃんだ 一見 外見通り無邪気で子供っぽい性格に見えるけど 時折黒い部分がチラホラ見え隠れしている 今もほら 自分の嫌いなオカズをさりげな~く押しつけてやがるし 【夏帆】 弟ぉ もっと牛乳飲め牛乳。もうちょっと背ぇ高くしないと また女の子と間違われちまうぞ? ははっ 【弟くん・モノローグ】 南風夏帆 いつも俺を叱ったり たしなめたりしてくる ちょっと厳しい姉ちゃんだ。美月姉ぇと同じく 昔から知り合いの俺の幼なじみでもある 男っぽい口調の割には 案外少女趣味だったりするんだよな…いつもキツネ耳付いたヘッドホンとかしてるし どうでもいいけど 胸がでかい 超でかい。どうでもいいけど。…あ また たぷんって揺れた! 【さくら】 う~…弟くぅん。お姉ちゃんの作った目玉焼きも食べてぇ… ちょ ちょっと炭みたいになっちゃったけどぉ。今までで一番自信作なんだからぁ 【弟くん・モノローグ】 東雲さくら 出張で留守がちだった両親の代わりに 昔から俺の世話を焼いてくれた近所の奥さんだ 産まれた時から実の息子のように溺愛されてきたんで もう半分俺の母ちゃんみたいな人だけど 何故か本人は お姉ちゃん と呼んで欲しいらしい それにしても 旦那さんには未だに一度も会ったことがないな…謎過ぎる 【弟くん】 あーもう うっとおしいな! メシの時くらい全員黙っててくれよ! つーか 毎朝毎朝 俺の家に集合するなーっ!     (タイトルコール)    【弟くん】 俺 彼女作ることにした! 【姉全員】 はぁ? 【七海】 …ふぅ そうですか。いつかこんな日が来るとは思っていましたが 【夏帆】 ちょ ちょっと待てよ弟ぉ。そ そりゃあ お前がどうしてもっていうなら か 考えなくもないけどさっ 【美月】 えへへっ いいよー! そうだよね 弟くんもお年頃だもんねぇ 【さくら】 え えぇえ? あわわっ ど どうしましょう~? で でもでもぉ 弟くんがそこまで言うならぁ 【弟くん】 へ? あ 案外アッサリしてんだな 姉ちゃんたち もう少し反対されるかと思ってたんだけど… 【七海】 反対? まさか。心配しなくとも 姉さんの心は昔から貴方(あなた)だけのものです 幸せな家庭を築きましょうね 弟くん 【弟くん】 …は? 【美月】 ちょっとちょっとぉ 何言ってるのよぅ ななちゃん! ななちゃんは弟くんの実のお姉ちゃんでしょー 弟くんはあたしに告白してくれたの。ね ね そうだよねー えへへっ お姉ちゃんね 子供はたっくさん欲しいなぁ。そうだねぇ 家族でサッカーできるくらい! 【弟くん】 さ サッカー? って11人っ!? 【美月】 ううん。22人 【弟くん】 相手チーム込みかよ! 毎年産んでも22年かかるだろ! 【夏帆】 おいこら美月! 弟がお前みたいな貧乳のお子様 相手にするわけないだろ そ そうだよな 弟ぉ? お前 アタシの胸…たまにチラチラ盗み見してるもんな? わ わかってたよ。お前がアタシを姉として見てないことなんか…さ お前が ど どうしてもって言うなら アタシが彼女に…な なってあげなくもないぞっ 【弟くん】 ぬ 盗み見って…ち ちが あれはその! 夏帆姉ぇがいつも風呂あがりにノーブラで家の中うろつくから どうしても… って いやいや そうじゃなくて! 【さくら】 だ 駄目よぉ~! 【弟くん】 うわ ビックリした! さくらさん? 【さくら】 ややや やっぱり駄目ぇ! お姉ちゃん お姉ちゃん 弟くんのお姉ちゃんだけどぉ ひ 人妻なんだよぉ~? な なのに彼女になってだなんてぇ…! そんな そんなのぉ~ 【弟くん】 ちょ ま! さくらさんまで!? 誤解しないでくれ 俺は何も姉ちゃんたちに向けて言ったんじゃなくて…! 【さくら】 で でも産みますぅ! お姉ちゃん人妻だけどぉ 弟くんが望むなら 何人だって赤ちゃん産んであげるぅ! 【弟くん】 聞いてねぇ!? 【七海】 とりあえず婚姻届は 姉さんが今日 仕事帰りに役所でもらってきますね 【弟くん】 待てっ! なな姉ぇ 色々待て! 婚姻届があっても俺たち結婚できないから! あんた実の肉親だからな!? って うわっ!? 【美月】 おとーとくーん! お姉ちゃん 絶対いいお母さんになるからねぇ? えへへー 【夏帆】 こら美月! アタシの彼氏に抱きつくんじゃねぇよ! ああもう アタシんだそれはっ 【弟くん】 うぐっ!? 【さくら】 わ~ わ~ 私の弟くんがいきなり浮気を~! あ でも私も浮気してるようなものなんだっけ? あれれ~? 【七海】 弟くん? 姉さん 浮気には寛容ですからね 男たるもの それくらいの甲斐性はあった方が 将来大物になれるというものです 【弟くん】 何を馬鹿言って…つーか 離してくれ美月姉ぇ! 夏帆姉ぇも! 胸が当る! めっちゃ胸に顔埋まってるっ! 【美月】 えへへー 弟くんっ だーいすき 【夏帆】 美月! 弟にそんなにくっつくなって言ってるだろうが! 【さくら】 ひゃあん お 弟くんが揉みくちゃに~! お お姉ちゃんも混ざるのぉ~ 【弟くん】 はーなーせー! はぁー…はぁー…はぁー… もう もうなぁ うんざりなんだよ! こんな生活は! なな姉は昔から俺にベッタリで 心配した両親が俺を一人暮らしにさせたってのに それでもこのアパートに入り浸りで! 夏帆姉ぇは いつの間にかここに私物いっぱい持ち込んで ほとんど実家に帰らないし! 美月姉ぇだって 朝も夜もここにメシ食いに来て たまに寝床(ねどこ)にまで潜り込んでくるし! さくらさんに限っては人妻でしょう!? 俺のこと昔から実の息子のように可愛がってくれるのは嬉しいけどさ 俺ももう子供じゃないんだから 毎朝起こしに来てくれなくていいです! というか 夫の世話してくれよ! 【さくら】 あう~…弟くん? 【弟くん】 …何です? さくらさん 【さくら】 さくらお姉ちゃんって呼んでぇ? 【弟くん】 そんな話してないですから! 今は! とにかく! この家 四六時中誰かしら姉がいるけど 俺にプライベートな時間は存在しないのかよ! 勘弁してくれ マジで… 【七海】 弟くん… 【弟くん】 う。ごめん…ちょい言い過ぎたかも 【七海】 オナニーなら 我慢せずにいつでもやってくれていいんですよ? 【弟くん】 何の話だよっ!? 【七海】 ですから今 オナニータイムが欲しいと 【弟くん】 言ってないから。全然言ってないから 【美月】 えー オナニーなんてしなくていいよぉ。お姉ちゃんがぁ いつでもスッキリさせて あ・げ・るぅ。うしし 【弟くん】 美月姉ぇはちょっと黙っててくれる? とにかく! 話戻すけど さっきも言ったように俺 ちゃんと彼女作ることにしたから ホラ これ 【夏帆】 手紙? 【さくら】 ら らぶれたぁ~? 【弟くん】 ああ。昨日 クラスの女子にもらったんだ けっこう仲のいい子でさ 俺も悪い気はしてない。だから 付き合う! みんなには悪いけど そういうことだから もうあまり俺には構わないでくれ 【さくら】 え えぇえ~!? そそ そんなの駄目よぉ~! 弟くんは誰とも結婚なんかしないのぉ。さくらお姉ちゃんと一生一緒に過ごすんだからぁ 【夏帆】 弟ぉ! あんだけアタシの胸盗み見しておいて浮気なんて いい度胸してんなお前っ! 【美月】 ぶーぶー! お姉ちゃん そんなの許さないんだからねー 【七海】 弟くん… 【弟くん】 もう決めたことだから あのさ このままじゃいけねぇよ やっぱ 今まで俺のこと たくさん世話してくれたのはすげー感謝してるけど このままじゃ俺自身駄目になっちまうから というかハゲるから 心労で 【ウサ吉】 うさっ。うさーっ 【弟くん】 ん? おお! ウサ吉ぃ お前だけだー! 俺の心の拠り所はぁああ 【ウサ吉】 うさー? 【夏帆】 おい 七海ぃ。いいのかよ このままにしといて 【美月】 ななちゃあん。あたし嫌だよー…弟くんとこのままお別れなんてぇ 【さくら】 ふぇえええん~っ! 私の~ 私の弟くんがぁ~ えっぐ えっぐ 【七海】 …そうですね。姉として弟くんの意思は尊重してあげたいところではありますが だからと言って 姉のことをないがしろにするなんて 弟してあるまじき行為です ここは一つ―― お仕置きをしなければなりませんね…   ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

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