ご挨拶
いらっしゃーい、はじめましてー。えっと、桃華ですー。今日は少しの時間ですけど、よろしくお願いしますねー。
へ、可愛い、ですか……? んーふふ、ありがとうございます、嬉しいですー。いえいえ、本当に嬉しいですよ?
両親やクラスメイトからそういう風に言われた事はありましたけど、全然年の違う男性にお褒め頂いたことは無かったので……。
あ、いえ、2度目……かな。最初はここのお店の人に言ってもらったんでした。君可愛いねー、って。
えぇ、スカウトされた……っていう表現で良いのでしょうか? ティッシュくれたんですよ、優しいお店の人だったんです。
それで、ちょうど夜のお稽古事も終わったところだったので……時間が余ってて、お店まで行って説明を聞いて、やってみようかな、って。
……えぇ、内容はもちろん知ってますよ。つまりその、フェラチオをすれば良いんですよね? よく、分からないんですけど。
あ、分からないっていうのは、経験が無いっていう意味で、どういうものか知らない訳じゃないです。
我が家はとても厳しい家庭で……。どう言えばよいのでしょう、言い方は変ですけど、堅苦しい……んでもなくて……。
とにかくすごく、私を大事に育てようとしてくれたんですよ。えっと、温室育ち、って言うんでしたっけ、こういうの……?
だからつまり、そのこういう、性的なものっていうか、そういうのに触れずに育ってですね……。
物心ついたときからお風呂は母としか入っていなかったので、男の人にその、ペニスがあるっていうのは、学校の保健の授業の時に初めて知ったんですよ?
あっ、わ、笑わないでくださいよ! 本当の話なんですから! もー、ひどいです!
だから、子供の出来方もずっと、両親からはコウノトリって聞いていて……だからその、真実っていうと大げさですけど、生命の神秘っていうか……
本当のことを知ったときにはすごく驚いたんです。クラスメイトが実はみんなその事を知ってた、ってことにも驚いたんですけど。
だからその、それから……その、いわゆるえっちなことには凄く興味が……あって、ですね。
でも、家では全然そういう話は出来なくて。というか、まだもしかしたら両親は、私がコウノトリを信じてるって思ってるかもしれないです。
えぇ、一人っ子です。だから、兄さんとか弟とかがいればまた違ったのかもしれないですけど。
……その、気持ちいい、んですよね。フェラチオ。最後に精液が出て……。
学校では、命の営みというか、セックスについては習いましたけど、それに快感が伴うっていうのは、教えてくれなかったので。
だからその……いっぱい、気持ちよくなってくださいね。よろしくお願いします。あ、そうだ、服脱がなきゃですよね。お手伝いします。