CHAPTER 1-0
(かなめ)
あたしの方が上手ですぅ!
(巴)
何を言うのです、私の方が上手ですよ。
(かなめ)
あたしがレロレロしてあげたら、男の人なんてすぐイっちゃうんですから!
(巴)
私など、口に含んだまま三度も四度も射精させられますから……
(たま)
……にゃ?
(かなめ)
絶対、あたしの方が上手なんですからぁ!
(巴)
残念ですが、私のテクニックには及ばないでしょうね。
(たま)
何を言い争っておるのじゃ……?
(巴)
口技で、どちらが殿方を気持ちよくさせられるか……
かなめさんが、自分の方が上手だと言い張って譲らないのです。
(かなめ)
だってあたし、あかなめなんですから。
ペロペロテクニックには定評があります!
(巴)
舌技など、フェラチオとして邪道です。
やはり口に含んでから、じっくりと快楽を与えてあげるのが正道ですよ。
(かなめ)
お口のテクニックに、邪道も正道もないです!
あたしが本気でナメナメしてあげたら、泣いちゃう男の人だっているんですから!
(巴)
私が口に咥えて、十秒以上耐えた殿方はおりません。
悲鳴をあげながら、瞬く間に果ててしまいますよ。
(かなめ)
あたしの方が上手ですよ!
(巴)
いえ、私の方が上です。
(たま)
……まあまあ、二人とも。
ここは、客観的に優劣を決めようではないか。
(かなめ)
望むところですが、どうやって……?
(巴)
以前も殿方を一人捕まえてきて、かなめさんと勝負しましたが……
彼が泣き喚いて失神しただけで、勝負はつかなかったのですよ。
(たま)
ならば、お口の専門家にお伺いを立ててみるのじゃ。
今日もらったチラシに、メイド教室の案内があったのじゃ。
そこには、メイド技術の優劣判定もある。出張も可じゃぞ。
(かなめ)
おフェラって……メイド技術なんですか?
(巴)
それに、私達は妖怪。
この部屋に、獲物以外の方を呼ぶというのも……
(たま)
とりあえず、電話してみるのじゃ!
あ、もしもし? 雨宮メイド教室かのう?
実は、フェラのテクニックの優劣を……
ふむふむ。うむ、今すぐ。百鬼アパート、二階の十六号室じゃ……
・・・・・
(かなめ)
フェラ技術を判定する人が、いらっしゃるのはいいんですけど……
(巴)
私達は人間に近いといえど、あくまで妖怪。
腰を抜かしてしまわないか、心配ですね。
(たま)
おっ、来たのじゃ。
(柚)
どうも、雨宮メイド教室特別講師の柚です……
……わぁ、おばけだ。
(巴)
ほら、驚いているではないですか。
(柚)
……それで、フェラのテクニックを競いたいのは、そこの二人?
(巴)
動じない人なのですね……
(かなめ)
ええ、あたし達です。
プロの目線で判定して頂けると、嬉しいです。
(たま)
儂もじゃ!
もぐもぐは苦手じゃが、ペロペロするのは得意なのじゃ!
(柚)
じゃあ、さっそく始めるわ。
相手役の少年も用意してあるから。
(巴)
ふふっ。よろしく……
私の口技で、たっぷりと天国を味わって下さいね。
(かなめ)
よろしくお願いします。
おちんちんふやけちゃうまで、舐め回してあげますからね。
(たま)
いっぱいレロレロむぐむぐしてあげるのじゃ!
(巴)
ところで、後ろのお口を使ってもいいですか?
(柚)
なんだか分からないけど、だめ。
(巴)
それは残念です。
前のお口だけなら……あかなめ相手に苦戦は免れないでしょうね。
(かなめ)
えへへっ、巴さんに勝っちゃいますよ♪
(柚)
やる気も十分みたい。
それじゃあ、始めるから。