Chapter2~ご指名ありがとうございます!!~
(カフェに来て愛理を指名したお客様に対応しています。)
お疲れ様です。プロデューサー♪
本日も私を推して頂きましてありがとうございます!
後ほど練習の成果を見て頂きたいと思います♪
ライブ、頑張りますね!
ふふっ。今日はですね……プロデューサーにお勧めしたい子がいるんですよ。
先週ここに入ったばかりのアイドルの卵です♪今、この子達とユニットを組んでるんですよ。
よろしければ推し、お願いしますね♪
紹介します。左にいるツインテールの子が、木稲結奈。右のちっちゃい子が、里美奈菜可です。可愛くないですか?この子達、アイドルになるために関西と九州からわざわざ来てくれたんですよ。
よ、よろしくお願いします!!木稲結奈です!!ゆなって呼んでください!
わ、私は…その、さ、里美なな…里美奈菜可ですっ!な、ななかって呼んでください‼!
二人ともまだ標準語が話せないんですけど、これも可愛いですよね?
どうですか?
……そうですか♪この二人にも推しを頂けるんですね!ありがとうございます☆
よかったわね。これで貴女達も今日ライブができるわよ。
ほ、ホントですか?!うわっ。すっごく嬉しいですっ!!あ、ありがとうございます!!
あ、ありがとうございますっ!!頑張ります!!
じゃあ二人とも、プロデューサーにメニューをお渡しして、ご注文をお伺いして。
は、はいっ!!…え、えっと……こちらがメニューになります!!お飲み物がこちらで…
お食事はこちらになりますっ!!
あと、こちらがお癒しのメニューになります!ライブが終わりましたらお癒しのメニューを伺いますので、ライブが終わるまでにお決め頂けばさいわ…えと、幸いです!!
あ、はい!!『かるぴすうぉーたー』がひとつ…と。『ちょこちょこふぉんでゅ』がひとつ…。
チョコチョコフォンデュ、頼んでくださってありがとうございます♪
ふふ。これ、私が発案したんですよ。
可愛くで美味しいのでお勧めですよ?ふふっ。ありがとうございます。
すぐにお持ちします!!(走る足音)
(数メートルくらい先にいる相手に呼びかけるように)こーら、結奈。走らないで。
あは、えへへ…ごめんなさい!!えへへ…
(苦笑)まったく…。(軽い溜息。軽く笑いながら)…失礼しました。
(ぺこっと頭を下げつつ)し、失礼しました…!
そういえば、私も入ったばっかりの頃は、先輩によく注意されてました(笑)
そ、そうなんですか?愛理さんが?意外です…
ふふ。そうよ。私結構ドジだから…。あ、もうプロデューサー、笑わないでください!
そうだね、じゃありませんよ~…。もう…。今はもうドジしません。
立派に先輩やってます☆
お、お待たせしましたー!!
(コップとお皿を置く音)
どうぞ、召し上がってください!!
……ところで、何の話してたんですか?
結奈がドジって話よ。
ええ?!そんなぁ、ひどいですー!!
ふふ。嘘ウソ♪
ぶー。愛理さんのイジワルー。
そうむくれないの。ほら、そろそろステージに上がる準備しないと。
プロデューサーをお待たせしちゃダメだから。
で、では、私たちのライブを見ながらごゆっくりお召し上がり下さい‼!
よろしくお願い致します、プロデューサー♪
よ、よろしくお願いします!!
では、私たちは一旦失礼します。準備ができましたらアナウンス致しますのでステージにご注目下さい☆
すっごく緊張するー…!!
ホントですね。ドキドキしてきました…!! (フェードアウト)