07_最後のお遊び
//■7、最後のお遊び
「念のため、もう一回数えるよ」
「1、2、3……2、1、ゼロ」
「あれ、どうしたの? ぼうっとしてる? スッキリ目を覚まさなきゃ。3、2、1、ゼロ。はい。3、2、1、ゼロ」
「どうしたの、お兄ちゃん? もしかして、さらに深く催眠にかかっちゃったの?」
「じゃあ、もう、気持ちよくなって気絶して、そのまま眠っちゃうしかないね」
「あの言葉を、繰り返すよ。私の声が聞こえなくなっても、何度も何度も、心の中で繰り返してね」
//■フェードアウト
「どぴゅっ。3、2、1、ゼロ。『せーしどぴゅどぴゅっ』。3、2、1、ゼロ……『せーしどぴゅどぴゅっ』……3、2、1……」