WIP
あなたのお家って本当に落ち着くよね。
うんうん、なんか匂いと雰囲気とかね。
それで、今日はどうする?
せっかくの休日なんだし、どこかで遊びに行こうか?
久しぶりに遊園地とかどう?午後からのんびりっていうのも悪くなんじゃない?
ん、でも、ほしい服あるし、ショッピングとか?クレープでも食べながら、いろいろ見て回ったりとかさ?
そういえば、見たいって言ってた映画、そろそろじゃない?あー、えっと、今日からだったような。
あっ、水族館でショーやるよね。あれって、休日限定だった気がする。さすがに混んでるかな。
待って、今やってる美術展、もうすぐ終わっちゃうんじゃない?もしかして、今日最終日?
どうする?
どこにするの?
ねえ、話聞いてる?
もう、そろそろ慣れてくれない?私たちが声も顔が一緒の双子っていうことに。
私たちは二人で一人、面白いって感じることは、一緒なの。
そう、だから、遊園地でもショッピングでも、水族館でも美術館でも、どこでもいいよ。
もちろん、あなたが行きたい場所を決めてもいいけどね。
うん、このままお家でゆっくりとかでも、いいんだよ。
えへ、お家がいいの?
じゃあ、おうちにしようか。
よし。じゃあ今日はいっぱい甘やかしてあげる。
はい、こっちにおいで。
あっ、ずるい、私もギュってしたい。
はい、こっちもギュって。
なに?緊張してる?二人に挟まれてるから?かわいいなー、ほら、きゅーん。
むぎゅー。いっぱいくっついてたから、なんだか汗かいてきちゃったね。
本当、あっ、そうだ、ね、なんか喉乾かない?
あっ、うん、確かに。ちょっと冷たいものでも取ってくるね。
うん、えっと、何かあったかな。
二人っきりになっちゃったね。
ねえ、前から気になってたけどさ、本当はどっちが好き?
私のほうが好き?
両方好きでも、私は全然かまわないよ?
でもさあ、あなたの気持ちはどうなのかなって。
本当に、両方好きになれる?愛してくれる?
ねえ、好き?私のこと。
あれ?もしかしてあなたって、耳が弱いの?
ふーん、そうなんだー。いいこと知っちゃったな。
こら、逃げないの。
ここ、弱いんでしょ?
顔真っ赤、かわいいなー。
じゃあさ、こういうのはどう?
面白い反応、耳まで真っ赤になっちゃってるよ。耳をハムハムってするだけじゃなくて、耳をぺろぺろってなめたら、どうなっちゃうのかな?
ん?ねえ、どうなっちゃうと思うの?ドキドキする?もうドキドキしてるよね?
だって、息がちょっと荒いよ?ハアハアって。
体が跳ねたよ。
本当に耳が弱いんだね。じゃあ、今度はお耳をぺろぺろってして食べちゃおうかな。
ふーただいま。飲み物なかったからそこのコンビニでかってきちゃったちゃった。
え?あー、ほんとう?ありがとね。
感謝してよね。あーもう買った。はい、あんたはこれ。
私がいない間、二人きりで何してたの?
え?あーいや、別に。えっと、何してたかな?あー別に何もしてないよね?えへへへ。
ん?そうなの?
あー、家でごろごろするなら、お菓子持ってくればよかった。
あー、じゃあ、私なんかなんか探してくるよ。
あー、なんかあったかな?
え、そう?ありがとう。なに慌てて。怪しいな。んー。
何?二人で何かしてた?ねえ、ほら、言ってみてよ。ねえってば。
そもそもさあ、どっちが好きなの?ねえ、あなたが同じくらい、私たちのことが好き?
別にどっちでもいいよ、どっちが好きでも、私たちには全く関係ないことだからね。
私たち二人は同じくらいあなたのことが好きだから。
混乱してる?目そらさないで。恥ずかしいの?あれ?なんか顔が赤くない?
もしかして、耳が弱いの?ふーん、なるほど。初めて知っちゃな。あなたの弱点。
顔がどんどん真っ赤になるよ、かわいいね。なんかいじめたくなっちゃうな。
耳まで真っ赤になっちゃってるし、ねえ、このまま、ぺろぺろしてもいい?
無理?なんで?ドキドキしてる?ん?
心臓がバクバクしてるね。今すごく緊張して、汗かいちゃってるもんね。
ハアハアってしてるし、じゃあ私が冷ましてあげるね。
あっ、ビクンって跳ねた。かわいいな。
いい反応するよね。このままどんどんいじめたくなっちゃう。
じゃあお耳ぺろぺろってして食べちゃおうかな。
ただいまー。
え?
探したけどなかったから、私もコンビニまで走っちゃったよ。って、あれ?どうしたの?
あー、あれ?お菓子なかったっけ?あー昨日食べちゃったね、そういえば。
はい、いろいろ買ってきたよ。
あー、ありがとう。
よし、これでごろごろする準備整ったね。なにしよっか?ゲームでもする?
ゲームか。あっ、そうだ。ゲームって言ったら、ねえ、あれとかどう?
あれって、あれか。
ねえ、催眠って知ってる?
催眠って世間では誤解されてる部分が多いんだけど、本当は科学的で、すごく気持ちいものなんだよ。
そう、私たち催眠をかけることができるんだ。もちろん、あなたの協力が必要なんだけど。
心地よくて幸せな気持ちになるんだよ。興味あるでしょ?
しかも三人で気持ちよくなれるの。それって、すごくいいことでしょう?
ねえ、いいでしょう。私たちこういう関係なんだし、ちょっと付き合ってよ。
そうだよ。二人で催眠をかけてあげる。あなたは私たちの言葉を受け入れるだけでいいの。簡単でしょう?ね?
ただただ私たちの言葉を傾けて、受け入れるだけでいいの。そうすれば、気持ちよくなることができるんだよ。楽しいことも。嬉しいことも。気持ちいことも。二倍に感じることだってできる。
そうそう、こうやって、私たち二人に包まれたら、気持ちいもんね。
ほら、近づくよ。
どう?二人には冷めれてるっていうのは?暖かいかな?それとも、心が落ち着いてくるかな?いいよ、そのまま私たちの声に意識を向けて。
ちょっと口調を変えていくね。あなたの心の奥に届かせるように。
いい子いい子。あなたはただ、私たちの言うとおりにすればいい。
私たちも気持ちよくなりたいから。そのためには、深い催眠状態にならないとね。
あなたは、催眠にかかったことはあるのかな?催眠にかかると、どうなっちゃうか知ってる?
それは人それぞれ。
でも、本当にとっても気持ちいんだよ。頭がぼーっとしたり、何を考えるのも面倒くさくなったり。ね。
うんうん。あなたのかかり方はどんな感じだろうね。急にストンっと入るのか、あるいはゆっくりはいていくのか。
楽しみだね。それじゃあ、催眠誘導始めようか。
まずは私たちの声と耳に意識を向ける。
そう、こうやって急に近くで話されると、ドキッとするかな?
あるいはゾクゾクってするかな?
いま私たちがこうやって話しかけているその距離をイメージすることはできるかな?
あなたの耳元で、二人密着してささやいている。気持ちいよね。ほわーんってしてくるよね。
もう耳に触れそうほどな距離。こんな近くでお願いされたり、命令されたら、従っちゃうのは仕方ないよね。
うん、それは仕方がないこと。だから言うとおり、してみようね。そうすることによって、あなたも私たちも、
気持ちよくなれる。
ほら、力を抜いて。全身警報私たちの声に向けると、ほっとゾクゾクすると思うの。
想像するだけで、わくわくしてくるよね。
可愛いね。
ほら、もっと力を抜いて。深い催眠に入るためにリラックスしていきましょう。
リラックス。そう、体の力、心の力を抜いて、呼吸を落ち着かせて。
そう、まずは布団やベッドの温かさに意識を向けて。
私たちの温かさも感じて。人の体温って落ち着くよね。
そして、両肩の力をスッと抜いていく。
左肩の力をスッと抜く。そのまま左腕全体の力をスッと抜いていく。
右腕も、力をスッと抜いていこうね。
抜ける。抜ける。どんどん抜ける。
大きく息を吸って。
吐いて。
さらに力がスッと抜ける。
そのまま呼吸に意識を向けて。呼吸を繰り返す。
呼吸をすればするほど、おなかの力は抜けていき、呼吸が楽になっていくよね。
おなかが膨らんだり、萎んだりする。生きていることを実感する。
私たちがそばにいることも、実感する。
ほら、声を、そして距離を感じて。そのまま、どんどんリラックスしていることを実感して。
右足の力もどんどん抜けていくよ。意識をして、どんどん抜いていこうね。力をどんどん抜いて、深い催眠状態はいれば、
ますます気持ちよくなる。そのあと私たちと楽しい?????しようね。
お姉ちゃん、そんなに煽っちゃダメ。
でも、楽しみなんだもん。ほら、左足の力もスッと抜けていく。力が抜けるの、気持ちいよね。あなたの意識は気持ちよくなりたいせいか、自然と私たちの言うとおりになってしまうかもしれないね。
もう全身の力が抜けていき、重たい。全身が重たい。
でも、それが気持ちい。流れに身を任せて。そうすれば、
気持ちよくなれるの、知ってるよね?
さあ、心と体の緊張をほぐすためにマッサージをしましょうか?私が膝枕をしてあげるね。
さあ、楽にしてね。
じゃあ私はこのまま横からマッサージをするね。腕をこうやって。もみもみ。
私は頭の上から、頭のマッサージ。頭皮をこうやってぐりぐりしてっと。
頭をこうやってマッサージすると、目や首の力が楽になるみたいだよ。おでこやほっぺも円を描くように、ぐりぐり、ぐりぐり。
じゃあ次は、右腕のマッサージ。もみもみ、指をひぱったり、曲げたり。あなた自信も気付いていないような疲れがじんわりと溶け出していく。
ほっぺや顎を円を描くように。ぐるぐる、ぐるぐる。両耳も少しひぱって、そしてさすったりと。
マッサージされると、気持ちいよね。筋肉の緊張がほぐれていき、血行もよくなっていく。
人によれば、眠くなっちゃう人もいるよね。さて、ちょっとお隣に戻るね。
じゃあ私もこっちに戻ろっと。
WIP transcript by Akaze