4-はこさん耳かき
すずな:
眺めるの なんだか久しぶりです
はこべら:
あまり こういう機会は ありませんからね
すずな:
ええ
はこべら:
梅の香りを嗅ぐと 何故か小学校の入学式を思い出すんですよ
すずな:
何かあたんですか
いえ 何にも
はこべら:
ただ 何となく香りがそこに 紐づけられているんですね
すずなちゃんは 何が重い出したり致しませんか?
すずな:
春祭りで子太鼓を叩きました
はこべら:
梅は 色恋絡みの思い出話が多いのですか
お生憎と ですね
すずな:
お生憎とです
はこべら:
柔らかい白と 風に揺れる紅梅色のコントラスト
桜まじりのこの時期は 一年で一番 贅沢に思いますね
すずな:
はこさんの話聞きやすいです
はこべら:
好みの問題ですよ
私の 個人的な留意点でよろしいければ
すずな:
聞きたいです
はこべら:
内容は些細な 取り止めのない物で
それと ほんの少しの気遣いでしょうか
すずな:
気遣い
はこべら:
ゆっくり 休んでいただくための 五感よく区切りよく
ほんの少し気取った言葉を 使ってみたり
寝息を邪魔しないように 吐息と合わせて話せば
心地よく 自然に聞こえるものかと
頭をぼんやり 中身も深みもない
さらさら流れるような お話しを
さあ と
この風が 抜けるように
すずなちゃん
すずな:
はい
はこべら:
綿棒 取っていただけますか?
すずな:
少し 待ってくださいね
どうぞ
はこべら:
はい
時間も お話しも 優しく頬を 撫でて行くイメジーです
雰囲気です
すずな:
雰囲気ですか
はこべら:
雰囲気です
すずな:
難しいです
はこべら:
考えすぎですよ
自分も一緒眠ろうとすれば 自然に
すずな:
眠たいですか
はこべら:
眠気は伝染致しますので
すずな:
大丈夫何ですか?
はこべら:
あまり
すずな:
ああ
はこべら:
はい おしまい
もう そよ風は 必要なんでしょうけと
一区切り ということて
次は そちらのおさげの子が
反対側向いてください
"Credit goes to hana from Bahamut (Taiwan site) for the JP Script."
- Hayate