01 プロローグ
逆寝取られ物語 1
あらすじ:
数ヶ月前の回想。放課後の校舎。半べそをかいているヒロイン・水瀬。
桜木、泉をはじめとするクラスメイトにいじめられて、靴を隠されたためである。
そこに、同じく、昔いじめられっこだった主人公(1つ学年が上)が登場し、
靴を探してあげる。
これがきっかけで、二人は恋人同士となったのである。
登場人物:
水瀬(メイン)、桜木、泉。
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水瀬:
ぐすっ…、ぐすっ…。ん…ぐすっ…。
ん……っ…。
私の靴、ない、ないよぉ……
また、無くなってるっ……。
桜木:
ん…、あら?
あらあら、水瀬さん。どうしたんですか?
もう、夕方だというのに…。
たしか、部活にも委員会にも、入ってなかったですよね?
泉:
靴がなくて困ってるのかしら? やーよねぇ。
最近盗難が多いみたいで。ご愁傷様♪
桜木:
盗まれた靴は、ほとんど出てくることがないんですってね。
平和そうな学園にも、ひどい人がいるんですねえ……。
桜木・泉:
それじゃ、お先に♪
ふふふっ。あははははっ。
水瀬:
ん、ぐすっ…。
ひどい、ひどいよぉ…。
なんで、わたしばっかり、こんな…。
ぐすっ、ぐすっ…。
んっ…、あ、あの…。
せ、せん…ぱい……?
え…? あ…、えっ…?
靴、探して、くれるんですか…?
どうして…?
水瀬:
あ……、
い、いえ……。
私、いじめ、られてるわけじゃないと、おもい、ますけど…。
よく、モノが、なくなっちゃうんです…。あははっ…。
体操着とか、教科書とか…。気づくと無くなっちゃったりしちゃって…。
ん、ここにも、ない…。
え?
う、裏の、しょうきゃくろ(焼却炉)、ですか……?
さ、さすがにそんなとこには……。
え? 先輩も、よく、いじめられてたんですか…
は、はい…、とっても、つらい、ですよね…。
なんで、自分、なんだろうって…。
あ…、ホントに、あった…。私の、靴…。
でも、よく、こんなところに、あるって…。
え? 定番? なんですか…?
……ふふっ。ふふ、あははっ。
ひどい定番なんですね…。
あ、ありがとうございました。先輩。
このご恩は決して……わすれません。
あの、先輩、お名前は……。
(逆寝取られ物語1 おわり)