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;友達と会話してます
「あぅ、ごめんってばぁ……ほら、その代わり宿題見せてあげるんだし、ね? ……あー、やっぱり気になるよねぇ……えっとぉ……じ、実はその……お付き合いしてる人が……そーだよねぇ、そういう反応だよねぇ……あはは、ごめんってばぁ……あー、違うんだ。同じ学校の人とかじゃなくて……ていうか、同年代って訳でも無くてぇ……ふ、不倫!? 違う違う、発想飛びすぎ!」
「あー、でも……そういう訳じゃないけど、あまりおおっぴらに言うのも、って感じでさ……そういう事。私が独り立ちすれば大丈夫だと思うんだけどそれまではね……ふふーん、それくらいは待ってくれますよー……でも、私も頑張らないと……あはは、ばれた? うん、進学見据えてちょっと真面目にやろっかな、って……一人暮しになればさ、会える時間も増えるでしょ?」
「だって大好きだからね、これくらいの努力なんてへっちゃらって奴? ふふ、ありがと……と、ごめん。電話だ……はい、もしもし? うん……うん、うん……ふふ、判った。じゃ、また次のお休みの時にね? ……うん、うん……私も、大好きだよ、えへへ……ん、今のが彼氏……え? 聞き覚えある声がしたって……そ、そーれーはぁ……気のせいじゃないかなぁ、うんうん」
「え、会話聞かせるなんてやだよぉ!? それとも、そっちもラブラブイチャイチャな会話聞かせてくれるの? ……でしょー? ふふ、まー、すぐには無理だけどちゃんと話すつもりだしさ、その時に、ね? ……うんうん。なら、そろそろ宿題写さない時間ヤバイんじゃないかなー? ふふ、そりゃーね。こういうフォローもしっかりしないと……次もあると思うし」
「大好きなんだからしょーがないでしょ……ま、電話なら平気だと思って今までと違う態度取った私も悪いんだけどね(この部分は小声で)……なんでもなーい。ほらほら、早くしないと先生来ちゃうぞー……はいはい。ちゃんと話すよ。私があの人をどれだけ好きで、どれだけ愛してるかイヤだって言っても聞かせちゃうんだから、覚悟してよ? だーめ、逃がさないんだから、ふふ」
;徐々にフェードアウト
;3秒程度間