Track 4

誰もがうらやむカップルですね!

――――――――――――――――――――――――――― 完全に気が病んで逃避する。  髪はぼさぼさ 少し幼稚な、常時焦り声 いつ見捨てられるか分からない感じ  ――――――――――――――――――――――――――― (時計の音) (女の子が時計を壊わす) (う)   るさい。 (電車が近づき アパートが揺れる) ひ! …あ ア… アアア… (アパートが揺れる) ひやあああああ! あ、アアア ア… ア アア ア (お隣さんが立ち上がる) あっ… (引き留める) これ以上私を一人にしないで!! また知らない人に襲われちゃうかも知んないんだよ!! …ふーっ … あっ ごめんね… (泣く)  こんなはずじゃないのに…  う うぅぅぅ…ひぐっうぅぅ  ごめんね、 私のせいで  あなたも見ず知らずの人なのに  こんなこと言っちゃって、ごめんね?  お仕事まで辞めて一緒に居てくれるなんて  ごめんね? (抱き着かれる) あっ… あったかい。… (眠くなる) ど して、どう てこんな、 優 くしてくれ る ふ、ふぁ? ね、ねむい 消えゃ えちゃ こわ こわいよぉ 消えちゃうよ…… すー… すー… すー… (お手洗い) トイレ。 行きたい… んっ 連れてって         (用を足す) んっ、 んっ ん … 出たー  怖くなかったよ へへ (夜ご飯) … そうだ ご飯作るね 料理得意なんだよ あ、知ってる? 少し待っててね すぐ作って来るから (焦りと無機質な鼻歌) ふ~ん ふんふ~ ふふ~ん… ふ~ん じゃーん! どう? 美味しそうでしょう はい、召し上がれ どう? えっと、お、美味しくない? んー… いただきます …うええ しょっぱい … ごめんね? ごめんねっ ごめんねっ…? なんで料理得意なんて、思ったんだろー なんで… なんであなたも知ってるの? 鼻歌も、名前もなんで、どうして、 私、分からないのに (泣きかけ) う、うぅぅぅ (肩をぽんと叩く) ひぃぃっ!! イ、イイイ イイイ… はっ あ、あ、今のは そうじゃなくて (急に 軽い自然な感じの嘔吐) う…え… …あっ ごめんなさっ… (お風呂) …ど、どこ行くの!? あっ… お風呂? (袖にしがみつく) …! ……! (下を向いて首を振る) っ!っ!っ! 一緒に入るっ! 一緒に入りたい! (無機質の鼻歌) ふふ~ん ふんふ~ ふ~ん  ふ~ん… ねぇ、 私の体って 傷だらけだよね 私って、愛されてたの? 昔のこと、全然思い出せないけど 何と言うか、母性ぃ? お腹の辺りがチクっとしたり 子供の事を考えるの。 (泣く) 何というか よく分からないよね ご飯食べたからかな? う うぅぅ わ~~~ん