プロローグ
0:00 3「ん……ふぁぁぁ……いい天気だこと」
0:10 3 窓の外には、呆れるくらいの青い空が広がっている。
0:15 3 一日の……それも休日の始まりを彩るには、絶好の快晴だ。
0:21 3 だが……今の私は、無性に気だるかった。
0:28 3 私の名前は、レイカ。この家で、二人の妹たちと暮らしている。
0:34 3 少し年は離れているが、休みの日となれば三人そろって買い物にでかけるくらいには、仲がいい。
0:42 3 が、今日は、そんな姉妹水入らずはできそうにもなかった。
0:48 3「……全く。サボっちゃおうかしら、サークルの親睦会なんて。あーあ、幹事なんて引き受けるんじゃなかったわ」
0:58 2「ふふ、でも頼まれると断れない、なんだかんだでお人よしのお姉ちゃんが好きだよ?」
1:07 3「……きゃあっ!? ユ、ユウカ! 朝から驚かさないでよっ!」
1:11 2「くす、ごめんごめん。おねえちゃんったら独り言言ってたから、ついつい」
1:19 3 ……と、にこやかに笑うこの子が、三姉妹の真ん中の、ユウカ。私の可愛い妹の一人だ。
1:29 3「……まったく。こんな早くにどうしたの? 休みの日は、いつもお寝坊さんのくせに」
1:36 2「ふふ、お姉ちゃん、今日は早くにでかけちゃうって言ってたから、朝ごはん作ってあげようと思って」
1:46 3「もう……そんなのいいのに。ゆっくり寝てて良かったのよ?」
1:51 2「ダーメ。お姉ちゃん、絶対にお菓子とかで済ませちゃうもん。朝ごはんは、一日の中で一番大切な食事なんだよ?」
2:04 3「……まったく、親みたいなこと言って。……ま、せっかくだからお願いするわ」
2:11 2「うんっ、お願いされるよ。ふふー、元気の出るもの、作ってあげるからねー」
2:19 3「やれやれ、朝から元気ねぇ……くす、元気といえばぁ……」
2:25 2「きゃっ……ふ、おねえちゃぁん……んっ……」
2:31 3「くすくす、相変わらず、朝からここは元気一杯ねぇ?」
2:36 2「や、やん……おちんちん、そんな、触っちゃぁ……」
2:44 3 ……私たちの身体はちょっと変わっていて……女の身体にペニスが生えているという、いわゆるふたなりだ。しかも姉妹三人そろって。
2:57 3 不便なときもあるにはあるが……まあ、こういうお楽しみがあることを考えれば、そう悪くは無い。
3:05 3「くすくす、朝ごはんのついでに……可愛い妹のおちんちんも食べてあげようかしら?」
3:13 2「ん、ぅぅっ……もぉ、おねえちゃぁん……それ以上されたら、私もその気になっちゃうよ……?」
3:25 3「くす、いいじゃない……そのままベッドになだれ込んで、サークルなんてさぼっちゃおうかしら?」
3:33 2「もぉ……いいの、そんなこと言って?」
3:38 3「いいのよ。どうせ飲み会がしたいだけなんだから。付き合いってのも大変よね……くすくす、可愛い妹のおちんちんになら、いくらだって付き合ってあげるけど」
3:51 2「きゃ、ふっ……も、もぉ……お姉ちゃんっ……ん、あ、あんっ……」
3:59 3「ふふ、このままアイカに夜這いしちゃいましょうか? くすくす……」
4:03 1「ふに……呼んだぁ……お姉ちゃぁん……?」
4:08 2「っ……あ、アイカちゃん……?」
4:11 3「あら。どうしたの、アイカ? あなたまでこんな早い時間に起きてきて……」
4:16 1「ふぁぁぁう……おねえちゃん、でかけるって言ってたから……はふ……」
4:24 3「わざわざお見送り? ……くす、別にいいのに。休みなんだから、たっぷり寝てなさい?」
4:31 1「らって……んん、そしたらもう、明日まで会えないかも、だし……はふぅうう……」
4:44 3 と、愛らしいあくびを繰り返しているこのちっちゃいのが、三女のアイカ。可愛い可愛い末っ子だ。
4:53 3「まったく……おバカさんね。いつだって、イヤってくらい一緒にいるでしょう?」
5:00 1「んぅ~……」
5:01 3「くすくす……しょうがない子ね。大丈夫よ……あなたが寝ちゃうまでには帰ってくるわ」
5:09 1「んに……ほんと?」
5:12 3「ええ、本当よ。だから、まだ寝てなさい? ね? よしよし……」
5:18 1「ふにゅぅ~……」
5:19 2「くす、ほらほらアイカちゃん、お部屋戻ろうね~?」
5:25 1「はぁい……ふぁぁぁ~……」
5:29 2「ふふ、おやすみぃ」
5:32 1「おやしゅみぃ……はふ……」
5:36 3「……まったく、しょうがないんだから」
5:38 2「くす、よかったの、あんな約束しちゃって?」
5:44 3「ん? 早く帰ってくるって? いいのよ、どうせ最後は飲んでぐだぐだになるんだから。そしたら幹事なんて必要ないでしょ」
5:53 2「ふふ、それもだけどぉ……お酒、飲むんでしょ? 飲みすぎちゃダメだよぉ?」
6:02 3「う……わ、分かってるわよ」
6:05 2「ふふふ、まあ私は良いんだけどね? よっぱらいお姉ちゃんも可愛いから……」
6:14 3「あーあー! 分かってるってば! もうあんな醜態は見せないわよ!」
6:19 2「くす、はいはい。わかったわかった」
6:24 3「もぉっ! 今日は絶ッ対に飲まないんだからっ!」